新たなデジタル・テクノロジーに対して企業の適応が進むのに合わせて、ソフトウェア開発者やシステムインテグレータ・販売代理店といったビジネスパートナーも、新たな変化に追従していく必要があることはいうまでもない。ここでは、「IBM XCITE SPRING 2015」において、パートナー企業の役に立つセッションやプログラムを2つの視点から、紹介しよう。
まず最初に、エンタープライズのシステム開発者や、スタートアップ・個人として参加しているシステム開発者を対象としたプログラムを取り上げる。それから、IBMのビジネスパートナーに関するプログラムを紹介する。
これらのプログラムは、1日目の午前中から、一般向けとは独立したプログラムとして開催される予定となっている。
どちらも、システム開発者とビジネスパートナーにとって、極めて有益な体験になるだろう。
オープン&ハイブリッド
dev@XCITEで、IBMのソフトウェア開発クラウドを体験しよう
エンタープライズのシステム開発者から、スタートアップのフルスタックエンジニアまで、ソフトウェア開発の現場は、大きな変革の真っ最中である。これは、俊敏かつ継続的なシステム開発を求めるビジネスサイドのニーズと、クラウドなどによるシステム環境の変化によるものだ。
「IBM XCITE SPRING 2015」では、ソフトウェア開発者向けのプログラムを「dev@XCITE」という名称で、大企業からスタートアップまで様々なアプリケーションの構築・運用が可能なPaaS「Bluemix」の最新動向やハンズオンなどを提供している。
ソフトウェア開発者向けの基調講演では、「Bluemix」などの担当副社長であるティモシー・ヴァンダム(Timothy Vanderham)が登壇するとともに、ソフトウェア開発手法の潮流について議論するパネルディスカッションを取り仕切る予定だ。
また、Bluemixによるモバイルとエンタープライズ・アプリケーション開発およびNoSQLデータベース as a Service「Cloudant」のセッションが用意されている。1日目の午後には、Bluemixについてのミニ・ハッカソンンも予定されている。
さらに特徴的なのは、イベントの期間中、IBMのハイブリッドクラウド「SoftLayer」とオープンテクノロジーをベースにし、超高速開発を可能とするPaaSである「Bluemix」のハンズオンセミナーが、全日にわたって常時開催されていることだ。百聞は一見にしかずという言葉は、エンジニアリングの世界にこそ当てはまる。自分自身で体感すれば、最新のクラウドサービスの位置付けも、より的確に評価できるだろう。
これらのプログラムは、従来のエンタープライズのシステム開発者だけでなく、スタートアップのエンジニアや個人として参加するソフトウェア開発者にとっても刺激的な内容になっている。
ぜひ、これを機会に、IBMが提供する最新テクノロジーを技術者の視点で評価してみてはいかがだろうか。
ビジネスパートナーが取るべき対応策は？
IBM自身が進めるダイナミックなビジネス戦略を理解する
ビジネスの破壊と創造を進めるのは、お客様となる企業だけではない。IBM自身が時代の変化にすばやく対応するため、人工知能型コンピューター「ワトソン」に注力する一方で、x86サーバー事業の整理を進めるなど、大胆なビジネス変革を進めている。
これまで、IBMと強力なパートナーシップを発揮してきたシステムインテグレータやソフトウェアベンダー・販売代理店などのビジネスパートナーにとっても、この変化について理解し、スピーディな対応を進めることが不可欠であろう。もちろん、このようなビジネスの変革は、これまでIBMとの関係が弱かった企業にとっても、あらたなビジネスチャンスになる可能性を秘めているはずだ。
そこで、IBMのビジネス戦略を理解するために最適な機会となるのが、「IBM XCITE SPRING 2015」の1日目の午前中に予定されているパートナー向けのプログラムである。
グローバルのパートナー事業責任者が来日し、自らIBMのパートナー戦略を説明する予定になっている。また、すでに変化への対応をすすめているパートナーによるビジネス事例の発表も多数予定されている。
時代に先駆けてビジネスの変革を促す者は、量子力学の精緻な観測における不確定性原理のように、自分自身も変化を余儀なくされる。このようなダイナミックな波に乗り、自社の企業価値の最大化を目指すために、「IBM XCITE SPRING 2015」を最大限に活用してはいかがだろうか。
