実績に基づいたベストプラクティスで
お客様のクラウド移行の課題を解決したいユニアデックスがSpecialization取得を目指した理由

 現在、マイクロソフトでは、特定の分野(2023年1月現在、6つのカテゴリ、34の分野)に関する深い知識を有しているソリューションパートナーに対し認定資格の最上位に位置する「Specialization(*1)」を展開している。Specializationは、マイクロソフトが認定する資格ではなく、第三者機関の審査に承認されたパートナーだけが取得できることが最大の特長。ユニアデックスは2022年10月に、BIPROGYと共同でAzure VMware Solution(以下、AVS)分野のSpecializationを国内パートナーとして初めて取得した。(*2)

 AVSは、Microsoft Azure(以下、Azure)上で提供されているVMwareのプライベートクラウド環境である。最大の特長は、オンプレミスのVMware環境との高い互換性、およびAzureのサービスとの高い親和性だ。AVSを活用することで、既存のオンプレミス環境で運用するVMware仮想基盤をそのままクラウドに移行することができ、インフラ基盤における運用負荷の大幅な軽減を実現することが可能。Specializationの取得によりユニアデックスでは、クラウド移行の課題を抱えた企業に対してより一層の支援を提供していく計画という。

(*1)https://partner.microsoft.com/ja-jp/partnership/specialization
(*2)https://www.uniadex.co.jp/news/2022/20221109_avs.html

これまでの実績に基づいて高品質なクラウド移行を実現

 ユニアデックスでは、主なビジネスの1つとしてオンプレミスのインフラ基盤の構築から運用保守までトータルサービスを長年提供してきた。近年においては、クラウドを活用した業務効率化やDX推進といった背景から、クラウドへの移行やその利活用についての相談が顧客から多く寄せられているという。

 エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部長の神野靖基氏は、「ユニアデックスとしては、オンプレミスでも、クラウドでも、お客様のICT環境全体の最適化とその運用や利活用を支援することが重要なミッションの一つとして考えております。お客様のご要望にいち早く対応すべく、営業推進部門とクラウドに関する技術的知見を持ったエンジニア部門が一体となりクラウド関連の提案活動を進めております(*3)」と話す。

(*3)https://www.uniadex.co.jp/solution/cloud/

エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部長 神野靖基氏
エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部長 神野靖基氏

 ただ、その活動の中で顧客が直面する課題も浮き彫りになってきたという。

 それは、オンプレミスのインフラ基盤の障害対応や運用業務に多くの人的リソースが割かれいるということだ。そのような状況の中で、クラウド利用を検討するにあたっても、クラウドを扱うためのスキル不足や体制面の課題などから、なかなかクラウド利用に踏み出すことができないという顧客の声が多いという。

 エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部 クラウド推進部 グループマネージャーの水澤健志氏は、「お客様には一つの解決策として、VMwareクラウドソリューションをご案内しております」と話す。

エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部 クラウド推進部 グループマネージャー 水澤健志氏
エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部 クラウド推進部 グループマネージャー 水澤健志氏

 「ユニアデックスのお客様も含めて、オンプレミスのシステム基盤をVMwareの仮想サーバ環境で構成し、運用されているお客様は多いと思います。その場合、各クラウドベンダーがリリースしているVMwareベースのクラウドソリューションを利用することでその課題を解決できる可能性があります」(水澤氏)

 そのVMwareクラウドソリューションのメリットについて以下のように続ける。

 「メリットは主に3点ほどあります。1点目は、短期間でクラウドに移行できることです。

 それはつまり、少ない労力でいち早くクラウドの利用を開始できる、ということです。

 HCXと呼ばれるVMwareベースの技術を利用することによってオンプレミスからクラウドへの移行が容易に実現できます。また、物理ハードウェアの更新も不要になり、それらの調達や設置作業に要していた手間と時間が減ります。ユニアデックスでAVSの導入をご支援させて頂いたお客様ではオンプレミスの更改案と比較して、AVSへの移行を約1/3の期間で完了することができました。

 2点目は、既にお客様がお持ちの技術資産を活かせることです。

 利用中のアプリケーションの中にはOS等の動作環境が古く、そのままではネイティブのクラウドに移行するのが難しいものもありますが、このソリューションではVMware仮想環境上で動作している状態のままクラウドへ移行することが可能です。また、これまでお客様の中で蓄積されてきたVMwareベースの仮想基盤運用の技術的なスキルやナレッジをクラウド移行後も活かすことができるため、クラウド利用を始めるにあたっての技術的な障壁を乗り越えやすくなります。

 3点目は、システム運用の負荷軽減です。

 例えばAVSについてはマイクロソフトによるマネージドサービスになりますので、オンプレミスで発生していた物理ハードウェアや仮想化ソフトウェアおよび管理コンポーネントの障害対応やパッチ対応はクラウドベンダー側の対応範囲となり、お客様側での作業は不要になります。ユニアデックスのお客様では、オンプレミス運用時の3名体制から、AVS移行後には1名体制でまかなえるようになり、運用にかかわる人的工数を大幅に減らすことができたというお話を伺っております。(*4)

 このソリューションは最低利用ノード数の制限から利用に最適なシステムとしては一定の規模が必要になりますが、例えば、現状オンプレミスで仮想サーバを50台以上運用されているお客様はそのままオンプレミスで運用を継続する場合と比較して、TCOでのメリットが期待できます。既存環境についてそのようなコンディションのお客様にはご検討をお勧めしております。

 これまで述べたように、VMwareクラウドソリューションは、お客様のインフラ基盤の移行や運用にかかわる負荷を大幅に軽減し、いち早くクラウドリフトを実現することができます。お客様の時間を生み出し、クラウド利用の一歩目を踏み出すことによって新たな取り組みにシフトすることができる、というのがこのソリューションの本質的な価値です」(水澤氏)

(*4)https://www.uniadex.co.jp/casestudy/cloud/humanresocia.html

 さらに、ユニアデックスではVMwareクラウドソリューションの中でもAVSの特徴に着目しているという。

 「例えばActive Directory環境で認証・認可の仕組みを既に整備されている場合はAVSに移行しても同じ仕組みや運用方法を用いることができるなど、AVSはマイクロソフト製品との親和性が高いことが特徴です。既存の業務システムがマイクロソフト製品で構成および運用されているお客様も多く、先ほどの認証の仕組みのようにクラウド化に伴う業務適用のハードルが低いといった観点から、既にマイクロソフト製品をご活用されているお客様にはAVSをお勧めしております」(水澤氏)

 ここまでの話からその利用で得られるメリットも多いAVSだが、利用企業がクラウドへの移行を検討する場合、最適なサイジングを行い、移行上の考慮点などを網羅的に確認した上で適切な移行計画を立案する、といったことは利用企業側にその経験が無い場合は、単独で実施していくことはなかなか難しい。

 ユニアデックスはSpecialization取得によって、これまでのAVS導入支援の実績に基づいて、高品質なクラウド移行サービスを提供することができ、それによって利用企業に安心してクラウド移行を実現してもらえると考えている。

 神野氏は、「お客様のクラウド移行への不安に対し、経験と実績に基づいたベストプラクティスをご提供し、安心して利用してもらうことがSpecializationを取得した最大の目的です。資格の取得以降、お客様からの問い合わせも確実に増えており、手ごたえを感じています」と話している。

AVS提供の業務手順が実績に基づき
標準化されていたことが評価のポイント

 水澤氏は、「ユニアデックスには、VMwareによる仮想化基盤の構築や保守の支援を長年行ってきた実績があります。また、今回のSpecializationはBIPROGYと共同取得しましたがBIPROGYグループ全体としてはAzureを利用したミッションクリティカルな基幹システムの提供など、マイクロソフトとのパートナーシップのもと、マイクロソフト製品の提供に長年取り組んでまいりました。AVSではそのVMwareとAzure双方の技術的知見が必要になります。認定審査では、AVSの移行や構築に関する手順が実績に基づき標準化されていたことが評価されました」と話す。

Specialization取得を今後のクラウド推進にいかに活かすか

 ユニアデックスではSpecializationを取得したことで、これまで以上にマイクロソフトと連携し、顧客企業のクラウド化を支援していくという。

 水澤氏は、「マイクロソフトと連携したアセスメントサービスの提供を進めていきます。これは、現状のオンプレミス基盤の利用状況をツールを用いて調査・可視化した上で、お客様がクラウドに移行する際に必要となるリソースについて適切なサイジングを実施し、それにより得られる効果を定量的にレポートするサービスになります。このサービスを用いることにより、お客様の意思決定の為の判断材料として重要な情報をより分かりやすくご提供することが可能です」と話す。

 また今後、AVS分野のSpecializationを取得するベンダーも増えてくるとの想定から、ユニアデックスとして、いかに差別化していくかも重要な取り組みの1つとなる。

 エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部 クラウド推進部長の森貴哉氏は、「現在はアドバンテージがありますが、その間にどれだけ実績を積み重ね、お客様のニーズに応えることができるかが大事になります。それでもすぐにキャッチアップされてしまうので、実績とナレッジに加え、ユニアデックスのブランドを明確にしていくことが必要です」と語る。

エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部 クラウド推進部長 森貴哉氏
エンタープライズ営業本部 クラウドビジネス営業統括部 クラウド推進部長 森貴哉氏

 「ユニアデックスとしては、今後もオンプレミスとクラウドの最適な配置、アセスメント、グランドデザイン、コンサルティングなど、ユニアデックスの強みを生かした支援を提供していくことが重要になります。単に運用監視を提供するだけでなく、利用状況を可視化して、リソースの最適化、業務の効率化などを実現していくことも重要です。周辺システムやセキュリティ、マイクロソフトの製品/サービス、サードパーティソリューションとAVSの連携の経験や実績、ノウハウを生かした差別化を進めていきます」(森氏)。

 今後の展望を神野氏は、「お客様に最適なAVS環境を提供し、周辺システムも合わせてしっかりと最適化していくことができるというというメッセージを発信し続けたいと思っています。今後も、AVSへの移行ならユニアデックスというブランド価値を向上させるさまざまな取り組みを推進していきます」と話している。

 クラウド利用に踏み出す上で課題を感じている企業の情報システム担当者は、ぜひユニアデックスに問い合わせてほしい。

提供:日本マイクロソフト株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2023年6月30日
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