リリースから3カ月で70万ユーザーを突破──JRA初の公式アプリにオラクルのクラウド基盤が採用された理由とは?

 

日本中央競馬会(以下、JRA)が2023年9月にリリースしたJRA初の公式スマートフォンアプリ「JRAアプリ」では、認証管理基盤としてオラクルのIDaaS(Identity as a Service)プラットフォーム「Oracle Cloud Infrastructure Identity and Access Management(以下、OCI IAM)」が使われている。またJRAアプリの利便性を高める仕組みとして「Oracle GoldenGate」も活用されている。JRAはなぜ、これらのOracleテクノロジーを採用したのだろか。またそれによってどのような効果を手にしているのだろうか。

オラクルのIDaaSによりスケーラブルで高機能・高セキュリティの認証管理基盤を低コスト・短期間で構築

 JRAの公式アプリ「JRAアプリ」は、公式サイトとの連携による「馬券購入(ネット投票)」の機能をはじめ「出馬表の表示」「レースライブ動画の配信」「紙馬券のデジタルイメージ保存」「最新情報のプッシュ通知」などの機能を備えた仕組みだ。

図1:JRAアプリの画面イメージ
図1:JRAアプリの画面イメージ

 2023年9月のアプリリリース以降、順調に登録ユーザー数を増やし、2023年12月末の時点で70万ユーザーを突破。2024年中には登録ユーザー数が100万人に到達する可能性が高まっている。

 そんなJRAアプリでは、開発当初から登録ユーザーが100万人に到達するとの予測が立てられ「100万ユーザーによる使用に十分耐えうる仕組み」の実現が目指された。また、競馬は公共競技であることから、アプリ会員様の知らぬところで馬券を購入される「なりすまし」を防ぐ仕組みは絶対に必要であった。これらの要件を満たす仕組みとして採用されたのが、Webサイトやアプリに認証管理の機能を付与するIDaaSプラットフォーム「OCI IAM」だ。

 OCI IAMの採用によってJRAは、多要素認証やリスクベース認証、ソーシャルログインなど、数々の機能を備えた認証管理基盤を約4カ月間という短期間で構築。100万人規模のユーザーによるアクセス集中にも耐えうる認証管理基盤のスケーラビリティを確保するとともに、安全かつ快適に使えるアプリとなった。これにより、登録ユーザー約70万人によるアクセスが集中した2023年末の有馬記念の開催時においてもOCI IAMは安定稼働を続けたという。

 さらに、JRAアプリのようなB2Cサービスに適した料金体系を採用するOCI IAMは、企業内システムでの利用を想定した競合他社のIDaaSプラットフォームに比べて圧倒的に低コストでのサービス運用も実現している。

「Oracle GoldenGate」の活用で最新情報をJRAアプリにリアルタイムに提供

 JRAではアプリ開発にあたり「Oracle GoldenGate」も導入している。目的は、Oracle GoldenGateによってJRA公式サイトとJRAアプリのデータベースのリアルタイムなデータ連携を実現し、JRAアプリのプッシュ通信機能などを通じ、登録ユーザーに鮮度の高いデータを提供することにある。この目的のもと東日本と西日本にあるJRAのデータセンターにOracle GoldenGateを使ったデータ連携のための基盤が構築されている(図2)。

図2:「Oracle GoldenGate」を使ったリアルタイムデータ連携のシステム構成イメージ
図2:「Oracle GoldenGate」を使ったリアルタイムデータ連携のシステム構成イメージ

 Oracle GoldenGateは、既存のシステムに影響を及ぼすことなく導入できる。そのため、JRAは短期間・低コストでのシステム構築を実現したという。また、Oracle GoldenGateは動作が安定していることから、JRAアプリや公式サイトへのアクセスが多かった2023年末の有馬記念の開催時も問題なく稼働を続けたようだ。

 JRAでは今後もJRAアプリを強化し、登録ユーザーの拡大を図っていく構えだ。

提供:日本オラクル株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2024年5月31日
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