安心・安全を実現しながら働き方改革を支える“デジタルワークスペース”とは

7月18-19日に都内で開催された「SoftBank World 2019」のセッションに、ヴイエムウェア ソリューションビジネス本部 エンドユーザコンピューティング営業部 セールススペシャリストの黒須真理子氏が登壇。「あなたにとっての働き方改革とは?~“デジタルワークスペース”で働き方改革を支援~」と題して講演を行った。

少子高齢化とデジタル社会の進展で
変化する働き方

 過去に世界でも経験のないレベルで日本の少子高齢化は進んでおり、働き方にも大きな変化をもたらしつつある。セッションの冒頭で黒須氏は、少子高齢化をはじめ働き方に影響をもたらしている様々な社会動向について言及した。

 デジタル時代に向けた加速は著しい。政府調査によると、過去20年間での個人のインターネット普及率は9%から80%にまで拡大しており、個人のスマホ保有率も、この5年間で7%から75%に急上昇している。一方、企業に目を向けると、過去8年の企業のクラウドサービス利用率が14%から60%と目覚ましい勢いで増えており、クラウドシフトの加速がうかがえる。

 こうしたなか、労働人口数の推移予測を見ると、現状の7,600万人から15年後には6,600万人と、1,000万人もの減少が見込まれている。また転職者数の推移を見ると平成の間に年間100万人のペースで増えており、介護を理由とした退職数については、過去5年で6万人から9万人にまで増加している。さらに介護を理由に転職した人の数もかなりにのぼることが想像できる。

 「こうした動向や課題を受けて、多様な働き方が選択できるような社会を実現し、一人ひとりのワークライフバランスを実現する、それが働き方改革の目指すところではないか。そしてそのためには、社内制度の整備とテクノロジーの活用が重要になってくる」と黒須氏は指摘する。

 実際、政府調査によると、クラウドサービスを利用していない企業よりも、クラウドサービスを利用している企業のほうが、労働生産性が1.3倍も高くなっている。

 「社内か社外かを問わず、どこでも業務が行える環境を提供する企業、さらには従業員のニーズに対応できる柔軟な働き方を提供できる企業が、労働生産性の向上を実現できる」と、黒須氏は話す。

複雑化するセキュリティを確保しつつ
柔軟な働き方を支えるには

 「働き方が大きく変化するなか、それに伴いセキュリティリスクも増大している」と、黒須氏は警鐘を鳴らす。

ヴイエムウェア ソリューションビジネス本部 エンドユーザコンピューティング営業部 セールススペシャリスト 黒須真理子氏
ヴイエムウェア
ソリューションビジネス本部
エンドユーザコンピューティング営業部
セールススペシャリスト
黒須真理子氏

 従来は、オフィス内のPCからユーザーIDとパスワード等で社内システムにアクセスするようにしておけば一定の安全性が保てた。しかし現在は、社外からノートPCやスマートフォンなどを用いて仕事をする機会が増え、またそこで使うサービスもクラウドサービスが普及してきている。こうしたことにより、従来にはなかったセキュリティの脅威に企業は直面するようになってきており、これまで以上に「認証」が重要になってきている。

 これは、クラウド活用が進む中で、従来のID・パスワードに加えて、なりすましを防ぐための本人確認ができるソリューションが必要になってきているということだ。例えば、「VMware Verify」のような二要素認証を活用すれば、ロケーションを問わずOffice 365などのクラウドサービスにもセキュアにアクセスできるようになる。一方で社内のネットワークに接続されているPCなどについては「VMware Workspace ONE」があればPC内のクライアント証明書で認証を行えるため、そのまま業務で使用するあらゆるアプリへとアクセスすることが可能だ。

 ここで黒須氏は、これらのテクノロジーを活用した社外からと社内からそれぞれのアクセスの形態をデモで示しながら、「社外からのアクセスでは多要素認証を用いてよりセキュリティを強固にしつつ、社内にいる時はユーザーの利便性を優先することができる」と解説した。

 続けて黒須氏は、デバイスの状態が安全かどうかを判断したうえで、社内のデータへのアクセスを許可するVMware Workspace ONEの機能のデモを行った。デモでは、「セキュリティポリシーに順守している」状態であればOffice 365へのアクセスが許可され、逆に「セキュリティポリシーに違反している状態」であればアクセスが拒否される様子が披露された。


※クリックすると拡大画像が見られます

コンシューマー製品の使い勝手と
エンタープライズレベルのセキュリティの両立を

 冒頭で紹介したようにクラウド普及率が上昇しており、今後はテクノロジーの進展によりさらにクラウドサービスの数も急激に増えていくことが予想される。そうなると、企業が使うネットワークも複雑化が進んでいくことになる。

 「つまり、より複雑化していく企業のWAN環境も大きな課題となる。そこでネットワーク自体をソフトウェア化し、データセンターへのアクセス、クラウドへのアクセスなどをセキュアにするというアプローチが有効となってくる。それを可能にするのがVMware SD-WAN by VeloCloudだ」(黒須氏)

 セッションの終盤、柔軟な働き方を支えるヴイエムウェアのソリューションを活用したユースケース紹介した後、黒須氏は、「いつでもどこからでもセキュアかつ柔軟に業務ができる環境を提供することが、これからの企業には求められている。そのような環境が“デジタルワークスペース”であり、それを実現するのが今回紹介したVMware Workspace ONEである。

 今後もヴイエムウェアでは、コンシューマー製品のようなシンプルな使い勝手をエンドユーザーに提供しつつ、エンタープライズレベルのセキュリティを実現していきたい」と、訴えてセッションを締めくくった。

デジタルワークスペースの中核を担う VMware Workspace ONE 百年に一度のビジネス革命で勝者になるために
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