エンジニアがビジネスの最前線で活躍できる場所
最初に自己紹介をお願いします。お二人の具体的な業務やミッションについて教えてください。
平山氏「開発本部の本部長として、クラウド及びAI、AKASHI事業の事業推進 及び サービス開発の責任者をしています。キャリアとしては、新卒で大手通信会社に入り、その後ソニーにて、サーバーやネットワーク、アプリ開発等のエンジニア業務を務めてきました。」
濱田氏「開発本部インテグレーション部のクラウドインテグレーション課に在籍しています。
私は、主に2つの業務を担当しています。一つはマネージドクラウドサービスの案件対応です。営業に同行して、お客さまのご相談を伺い、解決策を提案して無事に受注が決まると、構築に入ります。構築を担当するエンジニアが最初から営業と組んで最後まで見届ける点が特徴的だと思います。
もう一つはサービスの企画・開発です。われわれは一般的なシステムインテグレーターと少し異なり、あらかじめ構築範囲をパッケージ化しています。私はそのサービスメニューを増やすことに取り組んでいます。」
では、ソニービズネットワークスの事業についても紹介していただけますか。
ソニービズネットワークス株式会社
開発本部 本部長
平山 智史 氏
平山氏「私たちは、NURO Biz(法人向け次世代ICTソリューション)ブランドとして、法人向けにネットワークサービスやクラウドサービスなどを提供し、お客様の経営課題やIT運用課題を解決し、お客様ビジネスをサポートすることがミッションです。
その中でも開発本部としては、ビジネススピードの早い市場や業界の変革にも対応した独自のサービス開発により、お客様に提供するサービスの付加価値向上を追求しています。
組織としては、開発本部の中には4つの部が存在します。『開発企画部』と『インテグレーション部』では、主にクラウド事業とVPNを始めとして企業ネットワーク事業についての事業責任を負い、サービス企画・開発から技術のデリバリーまで一体となった事業運営をしています。
また『AIビジネス開発部』では、営業部隊と事業推進部隊、エンジニア部隊が一体となってAIを活用したビジネスを推進しています。『HRビジネス開発部』では、「AKASHI」というクラウド型勤怠管理システムの事業推進・サービス開発をしています。」
システムの設計・構築だけでなく、サービス企画にも関われる
御社が他のシステムサービス企業と異なる点を教えてください。また、エンジニアはどういったところで活躍できますか。
ソニービズネットワークス株式会社
開発本部 インテグレーション部
クラウドインテグレーション課
濱田 一成 氏
平山氏「他のシステムサービス企業と異なる1番大きな点は、ソニーグループの企業という点です。当社においても自由闊達な文化の元、社員の年齢に関係なく新しいビジネスの方向性や開発方針などを話ながら事業推進しています。
その中でも、当社は商品の売り切りや、システムインテグレーション(SI)案件を受託するだけでなく、継続的に収益を上げるリカーリングビジネスを推進するための事業開発をしている点も大きな違いかと思います。またリカーリングビジネスでは事業がスケールできるように心がけて開発しなくてはなりません。
その点においても、エンジニアが活躍できる余地は大きいと思います。どのようにテクノロジーを生かしサービスを開発するかを追求するためにも、企画もエンジニアも一体となって事業推進していく必要があります。」
濱田氏「この会社で働いていて、他社と違っていいと思ったことが2つあります。一つは、エンジニアもサービス企画に携われることです。
一般的にシステムサービス企業におけるエンジニアの業務は設計と構築がメインだと思いますが、それに加えて当社ではエンジニア自身がサービスを企画できます。例えば、「マネージドクラウド with AWS」は、AWSをベースとした構築・運用サービスです。お客様にAWSのサービスを導入する際、構築内容をメニューとして定めておくことで、高品質かつ高速なサービス提供を可能にしています。これら構築メニューの企画・設計・検証はエンジニアが行っており、自分の手でプロダクトを作成していることを実感できます。私自身入社してすぐに構築メニューの作成に携わったのですが、自分の作ったメニューがどんどん導入されていくのはとても感慨深かったです。
もう一つは、複数の部署と協力して一つの仕事を作れることです。
当社は、法人向けネットワークサービスを中核としたソリューション「NURO Biz」などに加え、AWSを利用したサービスも提供しています。実はネットワークからAWSまで一社で手掛ける企業は意外と少ないです。われわれは、最初から最後まで一気通貫で提供できます。
こういった時は、複数の部署が協力して案件を進めていきます。エンジニアも商談の最初から参加するので、いろんな部署と協力しながら一つの案件を作り上げていくプロセスにやりがいを感じます。」
クリエイティビティとテクノロジーを兼ね備えたソニーらしさ
御社はソニーグループの一員ですが、グループの中ではどういった位置付けなのでしょうか。また、ソニーグループならではの魅力があれば教えてください。
平山氏「ご存じの通り、ソニーはもともとテクノロジーの会社です。ソニーグループのパーパス(存在意義)は「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」です。
ソニービズネットワークスは、ソニーグループの中で通信事業やAI・IoTをベースにした新規事業を手掛けるソニーネットワークコミュニケーションズの子会社で『法人向けのICTサービスを提供する部隊』という位置付けです。最近企業では、『働き方を変えていこう』『SDGs(持続可能な開発目標)に取り組もう』といった今までとは違う大きな動きがあります。われわれは、そうした企業の課題や挑戦に対しても、テクノロジーを応用開発してどう解決できるかを追求しています。
またソニーグループならではの魅力は、ソニーグループのリソースや技術アセットを活用したビジネス開発や事業推進ができることです。例えば、先ほど濱田がネットワークサービスとクラウドサービスを提供していると説明しましたが、ソニーネットワークコミュニケーションズが開発したNUROもソニーとしての独自ネットワーク技術アセットが元になっています。当社はそのNUROを応用したNURO閉域サービスとAWSのダイレクトコネクトと相互接続するサービスを開発し法人企業へ提供しています。
またソニーグループも裏側ではたくさんAWSを使っており、その運用管理や可視化のノウハウを活用したクラウドポータルも独自開発して、お客さまに提供しています。このサービスでは、中小企業の“専任担当がいない情シス”の方のクラウド運用負担を軽減することが可能となります。
ソニーグループは昔から研究開発がかなり進んでおり、AIについても非常に多くの技術アセットを保有しております。まさに当社が提供する「Prediction One Biz」も、そのソニーが研究開発した精度の高い予測分析エンジンを使って、将来を予測していくお手伝いをお客さまに提供しています。
こうしたソニーの技術アセットを使って法人のお客さまにサービスを提供するところが、ソニーグループらしさにつながっていると思います。」
お客さまに喜んでもらう体験を提供するためにテクノロジーを駆使するといったお話が別のインタビューでありました。そうした姿勢がグループ全体に浸透しているところが御社で働く魅力なのかもしれないですね。
平山氏「まさにそうだと思います。テクノロジーを自社で開発できる企業は限られていると思います。われわれがやるべきことは、開発したテクノロジーをお客さまの課題を解決し、現場運用の中で新たな体験につなげることだと考えています。」
濱田さんは実際に働いてみて、ソニービズネットワークスのどのようなところを良いと感じていますか
濱田氏「今出てきたようなソニーらしさはもちろんですが、一緒に働くメンバーも素晴らしいと思っています。
私を含め20代のエンジニアもいれば、10歳以上離れている方もいますが、年齢に関係なく『この技術はどうでしょうか? 』『この技術いいよね!』といった話ができます。
お互いをリスペクトしているので、安心して背中を預けて仕事ができる関係だと感じています。
あと私は、渋谷のオフィスも気に入っています。一等地にオフィスがあって、ランチの選択肢が豊富なのはいいですね(笑)。」
入社して2年半、自分で企画したサービスを提供
濱田さんのキャリアについて少し聞かせてください。ソニービズネットワークスが2社目だそうですが、どうして転職しようと思ったのでしょうか。
濱田氏「前職もITの会社で、当時はシステムの監視と運用を担当していました。そこで働いているうちに、自分でもプロダクトを作ってみたいという思いが強くなって、設計ができる会社に転職しようと思ったのです。」
それができる会社はいくつかあると思いますが、その中でソニービズネットワークスを選んだ理由を教えてください。
濱田氏「一番の理由は、先ほども出たソニーグループのアセットの部分です。AWSのビジネスをしている会社はたくさんありますが、AWSの環境に接続するには、必ずネットワークが必要です。
当社はNUROなどのネットワークサービスを提供していて、ネットワークからAWSまで一気通貫で提供できる点が他社にはない特徴です。ここなら自分のやりたいこと、やりたいシステムを作ることができそうだと感じ、入社を決めました。」
実際に入社してみて、どのような印象を持ちましたか。やりたいことは実現できていますか。
濱田氏「以前はシステムを運用する側だったので、当然ながら入社時は、プロダクトに関する知識などが全然ありませんでした。
でも、当社のエンジニアはそれぞれ得意分野を持っていて、たくさんのことを教えてもらいました。私も技術は好きなので、どんどんスキルを身に付けて資格を取るなどして、今があります。
入社して2年半で、自分がサービスを企画し実際にそれを販売することも、たくさんありました。自分で考え作ったサービスをすぐにお客さまに提供する楽しさを味わうことができ、この会社に入って良かったと思っています。
この先も、知識を身に付けるとともに、それらを生かして新しいものを作っていきたいです。」
入社して2年半だと、コロナ禍もあって働き方もすごく変わったと思います。コロナ禍の前後での会社の様子を教えてください。
濱田氏「私はぎりぎりコロナ禍の直前に入社して、最初の3カ月だけオフィスで皆さんと仕事ができました。
そこからいきなり在宅ワークへの切り替わりを経験しました。最初は戸惑う部分もあったのですが、もともとインターネット回線が強い会社なので、その技術を使ってすんなり対応できました。
回線的に問題がないので、本当に100%テレワークです。エンジニアと他の部署とのやりとりもスムーズにできていきます。
コミュニケーションに関しては、定期的に雑談の機会を設けたり、上長との面談を2カ月に1度ぐらいの頻度で実施したりしてもらいました。
会社の皆さんが結構声をかけてくれたので、私としてはそこまで苦労はしなかったという印象です。」
充実した研修制度と自由な社外活動への参加
エンジニアのスキルアップでは、社内研修なども欠かせない要素だと思います。ソニービズネットワークスの社内制度と活用状況、OJTなどでどのようにエンジニアを育てているか教えてください。
平山氏「ビジネスパーソンとしての基本研修は会社として用意しています。技術的な研修については、事業の方針や新技術に合わせて開発本部側に委ねている部分があります。
われわれは、クラウド事業の中でAWSの利用を拡大しているので、必要な有償の研修や社外の研修を利用できるようにしています。その結果として資格を取得するのであれば、資格取得のサポート制度も用意しています。
入社後、エンジニアの基礎知識やわれわれの提供サービスについて学ぶ勉強会は、担当者を決めて2カ月ほど実施しています。技術の知識やわれわれのサービスを理解していないと案件にもアサインできませんし、追加サービスを作ろうと思っても難しいですからね。
あと、エンジニアが一番成長するのは、やはり手を動かして自分で技術を体現することなので、そのために必要なAWSやMicrosoft Azureの研修環境などもある程度自由に使えるようにしています。」
濱田氏「OJTも徹底してやっています。案件を進める時は必ず2人体制で進めますが、そこに3人目として新人をアサインし、入社後の研修と並行で実施します。先輩のエンジニアができそうだと判断した範囲をどんどん任せてくれます。入社してすぐに手を動かし、実際にお客さまと関わるという機会が用意されています。
あと、誰かが資格を取りたいと言えば勉強会をしますし、『こういう技術を試したい』と言えば、『じゃあみんなでやってみよう』ということが結構あります。そういった意味で、制度としても有志でも勉強する機会はたくさんあると思います。」
外部のプロジェクトやコミュニティーに参加するといった、社外活動の自由度などはいかがでしょうか。
平山氏「社内・社外含め、コミュニティー活動や参加は勿論自由です。多くのメンバーはスキルアップや勉強のために参加していますし、AWSやMSのコミュニティーで登壇している人もいます。
自社が持っている技術やサービスを外にアピールしていくという観点においても、今後もどう活用してくかを検討していきたいと思います。」
テクノロジー指向とビジネス指向、求めるエンジニア像は
ここまで、御社のビジネスやエンジニアとしての働き方について詳しく聞いてきました。御社では、どのようなタイプのエンジニアを求めているのでしょうか。エンジニア指向で、とことん最先端技術に触れてみたいという人もいると思います。一方で、テクノロジーでお客さまのビジネスを変革するのが醍醐味という人もいます。
平山氏「まずは、技術が好きでAWS/Azure/GCP等クラウド・アーキテクチャや最先端サービスも触りながら、ソニーグループしかできない新しいサービスを一緒に創って頂ける方、是非一緒に働きたいです。お待ちしています!
また、皆で議論する場も多いので、社内外に対して論理的なコミュニケーションがしっかりできることも重要ですが、やはり技術が好きでその面白さを周囲へ自然に伝達できるタイプだと良いですね。
テクノロジーを習得したら、それをどうやってビジネスに融合させていくのか、お客さまに付加価値を提供していくのかについて、エンジニア自身が考えて動けるようにしています。
またシステムエンジニアはただ案件数をこなせばいいのではなく、各々メンバーが事業目標達成のために必要なアクションを主体的に実施しています。事業計画を作り、それを実現・成長させるために、どういうサービスを開発するかについて、システムエンジニアも含めて議論する中で、そうしたビジネス的な視点も磨かれていくと思います。
それらを推進するために、会社としてもビジネスアイデアを募集して有志のグループで提案する仕組みなども用意しています。」
濱田さんも、新しいサービスを企画することも業務の一つと話していましたよね。
濱田氏「エンジニアは、技術を勉強するのが当然だと思います。技術を勉強して、できることが増えたら、それを使ってみたい、そのスキルを生かしてみたいとみんな考えるはずです。
それをお客さまのビジネスにどう生かしていくかーー。そういったところまでを考えてアクションを起こしていける人が当社では活躍できると思います」
平山氏「そうだね。技術を突きつめた上で、どう生かすかを考えることが一番重要だね。そこに得意分野や個性が活きるしね。」
濱田氏「私もそう思います。そうすることで活躍の場はいろいろありますから。」
平山氏「そういえば、エンジニア部隊も良い意味で一人ひとりの癖は強いよね。」
濱田氏「はい。個性的だし、技術も突き詰めようとしますよね。」
最後に、将来一緒に働く仲間に向けてメッセージをお願いします
平山氏「これまで話してきたように、開発本部のミッションはAWSを中心としたクラウド事業やPrediction One Bizを始めとするAI事業で、お客さま企業の経営課題を解決しDXを実現していくことです。
その事業推進においては、やはりエンジニアの力が必要なので、AWSやAzureといった新しいクラウドのアーキテクチャーやソニーグループの技術アセットを組み合わせて、私たちにしか作れないサービスをぜひ一緒に作っていきましょう!」
濱田氏「当社は、すごく風通しが良いと思います。お互いにリスペクトできて、勉強する機会もたくさんあります。それを生かす機会も自分で作ることができます。
私も入社してまだ2年半ですが、既に自分で考えたサービスをお客さまにかなり提供できています。ITの技術が好きで、何か自分の手で新しいものを作ってお客さまに提供したいという人と一緒に働きたいです。」
詳細はソニービズネットワークスへお問い合わせください。