大幅機能強化されたスタンドアロン/クローズド環境向けウイルス検索・駆除ツールTrend Micro Portable Security 2™

「Trend Micro Portable Security 2™」――トレンドマイクロのスタンドアロン/クローズド環境向けウイルス検索・駆除ツールの新製品がリリースされた。その特長の1つは、新たに搭載された集中管理機能だ。この機能により、スタンドアロン/クローズド環境におけるウイルス対策状況の一元管理が可能となる。これは企業全体としてのITガバナンス強化にもつながるだろう。

Trend Micro Portable Security™とは

 トレンドマイクロの「Trend Micro Portable Security™」(TMPS)は、インターネットに接続されていない環境で使用する端末に接続してウイルス検索・駆除ツールを行うUSBメモリ型のセキュリティツールである。具体的な対象端末として、スタンドアロン/クローズド環境で使用される汎用的なオフィス端末(個人情報管理端末、長期出張用の貸出端末など)、システム開発/保守環境の端末、製造業の生産設備におけるFA・PAの制御端末や分析・検査装置、病院内の電子カルテシステム・画像処理システムの端末などが挙げられる。

 使用方法は簡単だ。あらかじめ管理用コンピュータでパターンファイルをアップデートしておけば、検索対象端末のUSBポートにTMPSを差し込むだけで、最新のパターンファイル(※1)を用いたウイルス検索・駆除が可能である。また、TMPSは検索対象端末にウイルス検索用のプログラムをインストールする必要がない(※2)。そのため、パフォーマンスやサポート上の理由から、追加のソフトウェアインストールが認められていない端末であっても、ウイルスの検索・駆除を行うことができる。

※1 管理用コンピュータにてパターンファイルをアップデートした時点での最新のパターンファイルにてウイルスチェックを行う。なお、TMPSは管理用コンピュータのウイルス検索は行わない。

※2 ウイルス検索時に、一時的に検索対象端末にドライバおよびローカルHDDにファイルを作成するが、検索終了後、検索対象端末に当該ドライバおよびファイルは残らない。

新たに「集中管理機能」を搭載した新製品Trend Micro Portable Security 2™ (※3)

 今年1月27日に発売された新製品「Trend Micro Portable Security 2™」(TMPS2)では、大幅な機能強化が行われている。特に注目すべき点が、新たに搭載された集中管理機能だ。具体的には、遠隔地の支店など複数拠点にある検索ツールの検索ログを一元的に把握することが可能になった。また、各拠点の検索ツールに適用するパターンファイルを管理したり、各種設定を一括で行うことも可能である。さらに、トレンドマイクロが提供しているロックダウン型セキュリティ対策ソフト「Trend Micro Safe Lock(別途有償)」のイベントログもTMPS2の管理プログラムで把握できるようになった。

 この集中管理機能により、本社の情報システム部門でTMPS2の管理プログラムをインストールし、各拠点のTMPS2の検索ツールを管理できるようになった。複数拠点を持つ企業では、各拠点にセキュリティ担当者が不在で、企業全体としてのセキュリティ状況を把握することが難しい場合がある。特に、インターネットに接続されていない端末については、その傾向が強いだろう。各拠点の検索ログを、本社で一元的に把握することで、企業全体のITガバナンス強化にもつながると考えられる。

※3 既存製品をご利用中のお客さまがTrend Micro Portable Security 2をご利用いただくには、Trend Micro Portable Security 2 移行専用のパッケージ(1年版対応、3年版/5年版対応)を購入いただく必要があります。

図版1
TMPS2 集中管理型運用イメージ

ウイルス検索を行う現場での「かんたん運用」も実現

 実際にウイルス検索を行う現場での簡単な運用を実現するために、検索ツールに3色のLEDを搭載し、検索ステータスと結果の通知を実現している。具体的には、検索の結果を3段階(青色: 検出なし、黄色: 検出・処理済、赤色:検出・処理待ち)で通知する(検索中はLEDが点滅)。担当者が検索対象の端末の画面で検索状況を逐一チェックする必要がないため、業務効率を妨げることなく、検索状況・結果を確認できる。

図版2
TMPS2検索ツール LED表示の一覧

 また、管理プログラムを使用しないモードを選択した場合は、既存製品のように管理用コンピュータを用意することなく、任意の汎用端末を用いてパターンファイルをアップデートしたり、ログの閲覧が可能。管理用コンピュータを用意できない場合でも、簡単にセキュリティ対策が可能となる。

 この他にもTMPS2では、一部の組込機器など現場担当者がWindowsのコンソールを利用できない場合を想定したUSBブート検索機能や、英語・日本語のMUI(多言語ユーザインタフェース)、Windows 8、Windows Server 2012、Windows Embedded Standard 7などの追加OSサポートを実現している。

スタンドアロン/クローズド環境のセキュリティ対策を含めたITガバナンスの強化

 企業や組織において、スタンドアロンやクローズドネットワークにある端末は意外に少なくないだろう。例えば、個人情報や医療データ、あるいは財務データといった重要なデータを扱う端末が、インターネットに直接接続されていない環境に設置されるケースはよくあることだ。

 インターネットに接続されていないからといって、これらの端末にウイルス感染の脅威がないわけではない。USBメモリなど、外部メディアとのインタフェースを持つ端末は常にウイルス感染のリスクを内包している。

 ただ、スタンドアロン/クローズド環境における端末のウイルス対策については、それらを使う各部門やエンドユーザーに一任されている場合が多く、情報システム部門がしっかりとガバナンスをきかせているケースは多くないのではないだろうか。しかし、会社や組織全体のセキュリティ・リスクを最小化するという観点からは、インターネットに接続されていない端末のウイルス対策についても、情報システム部門が関与していくべきと考えられる。

 集中管理機能を搭載したTMPS2は、その際に有用なツールとなるだろう。

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TEL:03-5334-3601(法人お問い合わせ窓口)
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URL:http://www.trendmicro.co.jp/jp/business/products/tmps2/index.html

提供:トレンドマイクロ株式会社
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