スタンドアロン/クローズド環境のウイルス対策ツール 機能向上で、さらなる運用の負荷軽減へ

企業のウイルス対策では、スタンドアロン/クローズド環境が盲点になりがちだ。この盲点をカバーするトレンドマイクロのUSBメモリ型ウイルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security 2(以下、TMPS2)に、新たにService Pack 2が登場した。顧客の要望を受けてグレードアップした機能の数々は、情報システム部門と現場の運用負荷を軽減し、より使いやすいものとなっている。

盲点になりがちなスタンドアロン/クローズド環境のウイルス対策

 ウイルス対策はセキュリティを強化する上で重要な施策だが、盲点になりやすいのがスタンドアロン/クローズド環境である。インターネットに接続されていないからウイルスは侵入しないと思いがちだが、実際にリスクは存在する。主な媒介元となっているのはUSBメモリなどのポータブルメディアだ。例えば、研究所内の実験用端末でUSBメモリを利用する、報告書を作成するために工場の制御端末からUSBメモリでデータを抜き出す、といったことは企業ではよくあることだろう。この際にUSBメモリ経由で感染したと思われる例をよく耳にする。

 しかしながら、このような環境下でのウイルス対策には、さまざまな課題がある。ウイルス対策ソフトをインストールしても、クローズド環境では、手動でパターンファイルをその都度更新する必要があり、現場担当者に大きな負担をかけてしまう。また、そもそも制御端末などの特定用途端末は、メーカーサポートの関係上、ウイルス対策ソフトをインストールできないことも多い。

機能が充実して、より企業の現場で使いやすくなったTMPS2 Service Pack 2

 こうした課題を解決に導いてくれるのが、トレンドマイクロのUSBメモリ型ウイルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security 2」である。これはスタンドアロン/クローズド環境にある端末向けのソリューションで、ソフトウェアをインストールする必要がなく※1、簡単かつ手軽に最新のパターンファイルを適用したウイルス対策を実施できる※2と高く評価されている。今回、このTMPS2に顧客から寄せられた要望を反映した「Trend Micro Portable Security 2 Service Pack 2」(以下、TMPS2 SP2)が登場した。その特長は大きく3つある。

※1 ウイルス検索時に、一時的に検索対象端末にドライバおよびローカルHDDにファイルを作成しますが、検索終了後、検索対象端末に当該ドライバおよびファイルは残りません(USBブート検索を行った際、ログは検索対象端末のローカルハードディスクに作成されます)

※2 TMPS2は管理用コンピュータ/検索ツールにてパターンファイルをアップデートした時点での最新のパターンファイルにてウイルス検索・駆除を行います

1.現場の運用負荷を軽減するとともに、運用実態の見える化を強化

 従来のTMPS2では、集中管理機能を利用していたとしても、検索ログを管理用コンピュータに送信したり、パターンファイルを更新したりするのに、検索ツールごとに担当者が手動で行う必要があった。しかし、TMPS2 SP2では、今回新たに実装された検索ツールエージェントを、アップデート用端末にあらかじめインストールしておけば、検索ツールをアップデート用端末に挿すだけで、管理用コンピュータへの検索ログの送信とパターンファイルの更新を自動的に行えるようになった。さらに検索ツールエージェントにおいて事前にアップデートの周期を設定しておけば、検索ツールをアップデート用端末に挿したままにしておくことで、定期的なアップデートもできる。現場担当者は自ら管理用コンピュータにログを送信したり、次に使う前にパターンファイルを更新したりする手間を省けるようになった。

 加えて、これまでログの収集は検索端末ごとに検索日時やウイルスの有無を確認していたが、TMPS2 SP2では検索ツールごとのログ収集が可能になり、ウイルス対策の実施状況をより管理しやすくなった。管理者は検索ツールが最新のものにアップデートされているか、定期的に利用されているかを確認することで、自社のウイルス対策状況を把握できるようになる。

 さらに検索ツールエージェントをウイルス対策対象端末にインストールできる環境下では、現場での運用がさらに簡略化できるようになった。ウイルス検索対象端末に検索ツールエージェントをあらかじめインストールしておけば、検索ツールを対象端末のUSBポートに挿すだけで、プログラムの起動、ウイルス検知・駆除までをすべて自動で行うことができる。まさに手間いらずのツールになった。

図1

2.より多くの機器で利用可能

 これまで24時間365日稼働が基本の生産ライン上にある制御端末などは、ウイルス検索処理によるシステムパフォーマンスへの影響を懸念し、ソフトウェアをインストールしない※1TMPS2であったとしても、利用できないことがあった。そこでTMPS2 SP2では新検索オプションとして、ウイルス検索を実行するプロセスを、低プライオリティモードで実行することができる「低プライオリティ検索」機能を追加した。これにより、システムパフォーマンスへの影響が懸念されるミッションクリティカルな端末に対して、その影響をできる限り抑えたウイルス検索を実行できるようになった。

 さらにTMPS2 SP2はUSBブート検索においてLinux ファイルシステムをサポートした。Red Hat Enterprise Linux 4/5/6、CentOS 6/7、Ubuntu 12/13/14といったLinuxディストリビューションで検証済みで、これまでウイルス対策を行いにくかったLinuxシステムに対しても万一の備えとして利用することができる。

 加えて、ウイルス検索対象端末に検索ツールエージェントのインストールが必要になるものの、管理者権限が設定されていない端末でもTMPS2を利用できるようになり、企業や組織ごとにさまざまな運用環境に応じて、より幅広く利用できるようになった。

※1 ウイルス検索時に、一時的に検索対象端末にドライバおよびローカルHDDにファイルを作成しますが、検索終了後、検索対象端末に当該ドライバおよびファイルは残りません(USBブート検索を行った際、ログは検索対象端末のローカルハードディスクに作成されます)

3.Trend Micro Safe Lockとの連携で、検索時間を大幅短縮

 TMPS2 SP2では、パターンファイル不要※3のロックダウン型ウイルス対策ソフト「Trend Micro Safe Lock」(以下、TMSL)※4との連携がさらに強化され、TMSLによって起動をブロックされたファイルや隔離されたファイルのみを検索できるオプションを追加した。そのため、TMSLを併用すれば、検索にかかる時間を大きく短縮でき、現場での運用をより効率化できるのである。

※3 ウイルス対策を行うためのパターンファイルは不要です。ただし、エージェントの事前検索や管理コンソールの代理ウイルス検索を利用する場合は、パターンファイルが必要となります。 なお、事前検索時に使用する検索エンジンやパターンファイルは、エージェントインストール後に削除されます

※4 TMSLは別途有償になります。

図2

※5 アップデート用端末に検索ツールエージェントのインストールが必要になります

※6 ウイルス検索を行う端末に検索ツールエージェントのインストールが必要になります

機能が充実して、より企業の現場で使いやすくなったTMPS2 SP2

 スタンドアロン/クローズド端末のウイルス対策は、インターネットに接続された機器とは異なる対策方法が有効だ。TMPS2 SP2では、すでに利用している現場の声に基づき、これまでの機能をさらに向上させている。現場の運用負荷を低減しながら、ウイルス対策の見える化を強化、さらに利用できる端末の幅も広がった。

 これを機会に、自社にあるスタンドアロン/クローズド端末のウイルス対策を見直し、TMPS2 SP2の実力を確かめてみてはいかがだろうか。

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