DXの成功には、IT部門主導による
マルチクラウド管理が必須
7月27日「Cloud Universe by VMware」の見どころ

朝日インタラクティブは7月27日に、VMwareとの共同イベント「Cloud Universe by VMware」を開催する。今回、VMwareの渡辺隆氏とZDNet Japan編集長の國谷武史にイベント開催の狙いと見どころを聞く。DXに取り組む企業にとって複数クラウドの活用は不可欠である一方、システム環境を全体視点で統制し、真のマルチクラウドを実現できている企業は少ないという現実に、具体策を提示する。

「たまたま複数のクラウドを利用している」環境はマルチクラウドと呼べるのか

現在、多くの企業がAWS、Azureをはじめとした複数のクラウドを導入するマルチクラウド化を進めている。しかし、これについて國谷は「同じ企業がたまたま事業部ごとに異なるクラウド環境を利用しており、結果としてそれをマルチクラウドと呼んでいるケースも多い」と指摘する。

「マルチクラウドといっても、クラウドごとにサイロ化してしまっては全体システムの統制が取れず、ガバナンスやセキュリティ面でのリスクが大きくなります。全体最適の視点でクラウド環境を管理する必要があります」(國谷)

従来のシステム環境は、物理サーバーから仮想化環境に移行した際に、サイロ化しやすいという課題があった。クラウド環境を複数利用する際にも同様の問題が発生している。例えば、グループ企業間でも利用しているクラウド環境が異なるため、クラウド環境自体がサイロ化してしまっている。

VMwareの渡辺氏も「VMwareはまさにその問題意識を持っている」と応じる。

「VMwareはサーバーの仮想化によってハードウエア部分を抽象化してきました。そしていま取り組んでいるのは、共通のコントロールプレーンでクラウド間を抽象化し統制を取っていこうとするクラウドマネジメントです」(渡辺氏)

「Cloud Universe by VMwareで最も強調したいのは、VMwareであれば複数のパブリッククラウドを全体視点で効率的に管理できるということです」(渡辺氏)

複数クラウドで構成するシステム全体を統制することの重要性

「複数のクラウド環境がサイロ化して存在しているままでは、例えば利用されていないリソースが多数発生してしまう、結果として想定外にコストがかかってしまう。また、セキュリティ設定に関する標準がないことで、設定ミスによるセキュリティインシデントが発生するなどさまざまな問題が潜んでいます」と渡辺氏は指摘する。

その解決策として、クラウド環境全体の管理が求められるが、「それを実現しようとする有力なソリューションはあまりない印象を持っています」と國谷は述べる。

渡辺氏は「VMwareはこれまで物理サーバーの仮想化、抽象化に関するソリューションの提供で日本中のお客様に高いご評価をいただいてきました。その経緯を生かす形で、現在コンテナ技術をベースにしたアプリケーション環境の抽象化を進めています。そして、それらのベースとなる技術として、複数クラウドを統制するソリューションの提供により、本当の意味でのマルチクラウドの実現を支援します」と応じている。

確かにクラウドインフラを提供する側の視点なら、AWSならAWS、AzureならAzureといったように、自社のクラウドサービスの最適化にとどまるのは無理もない。

「VMwareは物理サーバーの仮想化、抽象化を推進してきた経緯を生かし、それと同じコンセプトでマルチクラウド化を支援するサービスを提供できます。そこがVMwareの独自性であり、Cloud Universe by VMware来場者の皆さまに知ってもらいたいポイントです」(渡辺氏)

多くの企業のIT部門がDX推進のためにマルチクラウドを導入し始めているが、具体的な戦略や計画を持たないケースが多い。マルチクラウドを集約した運用が実施されていないのである。

「そうした課題を解決するためのロードマップがあるので、Cloud Universeではそれを知りたいという多くの企業に情報をお届けしたいです」(國谷)

CIO、IT部門がマルチクラウドを統制しなければDXは成功しない

大手企業では、おおよそ200~500のアプリケーションが稼働しているケースが多い。

DXの推進に伴い、IT部門はデータセンターで稼働する基幹システムを管理しており、クラウド環境はDX推進部門が管理しているという状況が散見されるようになった。

さらに、最近ではノーコード・ローコード開発の普及により、ユーザー部門主導によるアプリケーション開発が増えている。結果、放置されるアプリケーションが増え、ガバナンスの利かない状況に陥る企業が増えている。この状況を放置すれば、IT環境とアプリケーションのスパゲッティ状態を招き、数年後を見越したときに大きなリスクになってしまう。このようなリスクを防ぐためには、クラウド戦略そのものについて考え直す必要がある。CIOを含めたIT部門が、マルチクラウド環境を統制することが、DXには不可欠になっているのである。

編集長・國谷が考えるCloud Universe by VMwareの見どころ

國谷と渡辺氏の対談の最後に、國谷がZDNet Japan編集長の視点で考えるCloud Universe by VMwareの見どころについて述べている。

「DXの台頭により、ITの位置づけがかつての“無駄を省くエッセンス”から、“ビジネスを伸ばす戦略”へと移り変わってきています。ワクワクするものになっているのです。ただし、クラウドというインフラを丁寧に扱わなければ、成功はおぼつかないという現実もあります。DXを見据えたマルチクラウド環境を推進するための“転ばぬ先の杖”が必要であり、Cloud Universe by VMwareのテーマはまさにその杖の獲得です。CIO、IT部門の皆さまがすぐにでも取り組むべき具体的な施策も詳しく紹介しますので、ぜひCloud Universe by VMware に参加し、新たなスタンダードとしてのマルチクラウドを体感してください」(國谷)

提供:ヴイエムウェア株式会社
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