今年10月25日(金曜日)、物流現場の一層の効率化を目指すあらゆる企業にとって注目すべきコンファレンスが、東京・目黒雅叙園にて催される。
先鋭の「音声技術」で人の能力を最大限に引き出す
卓越した「音声認識」の技術によって、「人とコンピュータの実務レベルの対話」を成立させ、倉庫内業務の品質と効率性を高める――音声物流ソリューション「Vocollect」の概要を一言でまとめれば、こうした表現になるだろう。
言うまでもなく、物流現場における倉庫内業務――例えば、「入庫」や「補充」、「ピッキング」、「検品」、「出荷」、「循環棚卸」、「検査」、「流通加工」といった業務――は、「人」への依存性が極めて高いプロセスだ。したがって、人の能力やモチベーションを最大限に高めるための仕組みをいかに構築するかが、業務効率のアップ、あるいは業務品質向上の大きなカギとなる。
もちろん、日本の物流現場では、長きにわたる「改善」、あるいは「効率化」の積み重ねによって、非常に高いレベルの生産性と業務品質を確保してきた。しかし現在、Eコマースの一般化などにより、物流の現場には一層のスピードアップやコスト効率の向上が強く求められている。そのため、システム面での改変の一策を講じない限り、倉庫内業務を支える人への負荷は高まる一方となりかねないのが現状だろう。
そこで必要とされるのが、倉庫内で働く人を補佐し、それぞれの能力と生産性、さらにはモチベーションを高めるための新たな仕組みであり、ソリューションであろう。
それを提供するのが、まさにVocollectにほかならない。Vocollectは、音声対話を通じてコンピュータに人を補佐させ、人とコンピュータとの「自然な共同作業」を実現する。これにより、人の持つ能力を、無理のないかたちで最大限に引き出し、物流現場の業務効率と品質を高めていくのである。
Vocollectのシステムは、バックエンドの基幹システム(WMSやERPシステムなど)と連携する音声物流サーバ「VocollectVoice」と専用の音声端末「VocollectTalkman」、および専用のヘッドセットから構成される。
このシステムが実現する「コンピュータと人との対話」は実にシンプルだ。具体的には、基幹システムの内容を基に形成された「各作業員への音声指示」が、VocollectVoiceとVocollectTalkmanを経由して各作業員へと伝えられ、その指示を受けた作業員がヘッドセットのマイクロ・フォンを通じて、応答や報告をシステムに返すといった格好である。
もちろん、このような「実務レベルの対話」を人とコンピュータとの間で成立させるには、性能、信頼性/耐久性といったさまざまな面で優れた音声認識の仕組みが求められる。
その点で、ヴォコレクトは、もともとも音声認識のスペシャリストが創設した企業であり、音声認識技術の先鋭化と物流実務への適用に関して、四半世紀以上(約26年)にわたる経験とノウハウ、実績を有している。ゆえに、Vocollectは、30言語の音声認識に対応しているほか、人の声質/イントネーションの精緻な解析を通じて、極めて高精度/高性能な音声認識を実現している。
加えて、Vocollectの場合、倉庫内での騒音/雑音、さらには利用シーンを想定し、独自設計/独自開発の音声端末/ヘッドセットを採用している。これも、物流現場でのVocollectシステムの実用性や耐久性、音声認識精度を高める原動力となっている。
実績が示す導入効果
上の記述からも察せられるとおり、Vocollectのシステムを採用した倉庫では、作業員はヘッドセットと音声端末を身体に装着し、両手/両目がほぼフリーの状態ですべての作業を進めることができる。
これにより、各作業員は、不要なストレスを感じることなく自身の業務に一層集中することが可能になり、結果として、現場全体の生産性向上や(業務の)正確性向上という経営メリットももたされることになる。
実際、ヴォコレクトの実績値によれば、Vocollectの採用により、「RFスキャナ使用時に比べて20%~30%アップ」、あるいは、「紙リストラベル利用時に比べて10%~15%アップ」といった荷役業務の生産性向上が実現されるという。また、業務の正確性についても、「ピッキング」精度が「検品前段階で99.9%」にまで高められるほか、(作業員の注意力アップによる)事故軽減も具現化されるもようだ。
加えて、Vocollectによる音声の作業指示は平易であるため、経験の浅い作業員でも理解が早く、短期間のトレーニングで効率的に業務が進められるようになる。
しかも、Vocollectのソリューションには、作業員個々の生産性をプロセス単位で把握/分析するための機能も備えている。これらの仕組みは、人員の能力を見定めながらの業務プロセスの最適化や、現場における業務スキルの標準化、あるいは、特定作業員への負荷集中の回避といった施策を講じるうえで、かなり有効なものと言えるだろう。
さらにもう1つ、Vocollectには、固定化された設備が不要であるといった特色もある。つまり、このシステムは、倉庫内の「導線」や「棚割り」の変更などにも柔軟に対応できるというわけだ。
世界のスタンダードを日本へ
上述したような利点から、すでにVocollectは世界2,500社/5,000サイトに導入され、それぞれの物流現場で人の能力アップや生産性向上、あるいは業務効率/品質のアップに大きく貢献している。しかも、(本稿の前書き部分でも触れたとおり)これら顧客企業の中には、流通/小売、自動車、電機/機械、医薬、さらには一般消費財など、多岐にわたる業界の有力企業が名を連ねている。
「音声物流のソリューションは世界の物流現場で当たり前のように用いられ、大きな成果を上げている。対する日本の場合、Vocollectのお客様は着実に増えているものの、音声物流自体の認知度/浸透度はまだまだ十分なレベルにはない」と、ヴォコレクトジャパンの内田雅彦 代表取締役社長は指摘し、こう続ける。
「このような状況は、日本の物流現場にとって決して良いことではない。我々としては、この現状を一刻も早く打破し、より多くの日本のお客様に、音声物流のメリットを享受していただきたい。それは、当社の使命であり、私自身が目指すところでもある」
本稿の前書き部分でも触れたコンファレンス「Vocollect Voice World 2013 in Tokyo」は、そうした使命を果たすための一環として行われるものだ。
同コンファレンスでは、「渋滞解消」の研究で知られる東京大学の先端科学技術センター教授、西成活裕氏が基調講演を行うほか、「月刊ロジスティックス・ビジネス」誌の大家昌浩 編集発行人や、Vocollectのユーザー企業など、多彩な面々が演壇に上り、講演やパネル・ディスカッションを繰り広げるという。
世界の物流現場で一般的に用いられている音声物流ソリューション――果たしてそれは、「日本の物流現場にも多大な効果をもたらしうるのか」――Vocollect Voice World 2013 in Tokyoはそれを確認するための絶好の機会と言えるだろう。先鋭技術の助けを借りながら、人の能力を無理なく引き出し、物流現場のさらなるパフォーマンス向上を実現する。そのソリューションにご興味がある方は、同コンファレンス会場に足を運んでみてはいかがだろうか。
