金星の太陽面通過は、日本では130年ぶり、世界的にも1882年以来の122年ぶりの現象です。金星が地球から見てちょうど太陽の方向を通過するために、太陽の表面を黒い点となって動いていきます。「LIVE!VENUS 2004」は、この様子をイラン、および日本国内5ヶ所の観測地点で捉え、映像を多角的に編集し、インターネットで中継するプロジェクトです。
BBXでは、レイヤ3 IX(インターネット・エクスチェンジ)サービス「ブロードバンドエクスチェンジサービス(以下BEX(ベックス)サービス)」を通じ、微速度撮影による動画映像をNTTドコモとKDDIの携帯電話端末に配信する実験を行い、多数のアクセスを記録いたしました。微速度撮影による動画とは、Webページで提供される一定時間ごとに撮影した静止画像から作成した動画のことです。
すべての観測地から、通常のインターネット回線により定期的に送られてくる静止画像を中継番組内で「各地の最新映像」としてリアルタイムに見られるようにすると同時に、それまでの複数枚の静止画像を動画ファイルに変換することで「微速度撮影による動画」を作成します。これにより、現象開始から視聴開始時点まで、金星が太陽の表面を徐々に移動していく様子を短時間で見ることが可能になりました。
ライブ!ユニバースのプロジェクトとしても、またBBXとしても、携帯電話端末に映像コンテンツを配信することは、今回が初めての試みでした。配信中のダウンロード数は約700件(内訳:NTTドコモ400件、KDDI 300件)と、予想を上回るアクセスを記録いたしました。最も多かったのは、NTTドコモの端末からのイランの映像のリクエストで、200件のダウンロード要求がありました。
今回の携帯電話端末向け動画配信実験は、パケット定額制の携帯電話端末機種を対象とした配信でしたが、同端末が新しいブロードバンドコンテンツの視聴メディアとして大きな可能性を秘めたものであることが確認できたこと、および配信技術の実証ができたことから、たいへん意義ある実験であったと考えております。
今回の実験に用いたBBXのBEXサービスは、CATV、ADSL、FTTHなどのブロードバンドアクセス事業者とCSP、ASP、iDCなどコンテンツ配信事業者のネットワークを1Gbpsまたは100Mbpsという余裕をもった帯域で直結するレイヤ3 IX(インターネット・エクスチェンジ)サービスです。レイヤ2 IXの経済性とISPの接続の容易さを併せ持ったBEXサービスのご利用により、ダウンロード、ストリーミングライブ配信など広帯域・高品質かつ安定運用が求められる環境においても高品質なトラフィック処理が可能となります。ブロードバンドコンテンツビジネス流通に適したネットワークとして、既に約60のネットワーク事業者にご利用いただき、高い評価をいただいております。また、中立的な立場が求められるIXとして、昨年行われた「LIVE! ECLIPSE 2003」(ライブ!ユニバース主催 南極皆既日食中継)をはじめ、BBXではこれからも公的な性格を持った様々なイベントのインターネット・ライブ配信に積極的に協力してまいります。
今後もBBXでは、急増するブロードバンドコンテンツトラフィックに対応した高品質で付加価値の高いサービスを通じ、お客様が快適かつ手軽にブロードバンドコンテンツを楽しむ機会を提供し、新しいブロードバンドの利用方法に関する提案を行ってまいります。
<金星の太陽面通過について>
地球-金星-太陽が並ぶ時に起こる現象で、太陽面を金星が移動する様子を観測することができます。今回の現象は、世界的にみて122年ぶりになります。地球と金星の 会合周期は584日ですが、金星の軌道面は地球の軌道面に対し、3.4度傾いているため、584日ごとには起きません。周期は、105年、8年、122年、8年の周期になります。日本においては122年前には観測地域ではなかったため、130年ぶりの現象となります。この現象を利用して、地球と太陽の距離を実際に測定することができるため、教材としての利用価値は高いといえます。
[ この件に関するお問い合わせ ]
株式会社ブロードバンド・エクスチェンジ(BBX)
営業部 広報担当:善利(ぜんり)
TEL:03-3538-8025 BEX Phone(VoIP):050-5502-1200
E-mail:press@bbx.co.jp URL: (リンク »)
ライブ!ユニバース
広報担当:石川
TEL:090-5308-8849/090-6305-3626
E-mail:press@live-universe.org
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