日本クイント、運用保守の提案を強化する教育サービス「ITILを参照したITサービスマネジメント提案書作成コース」を提供開始

日本クイント株式会社

2006-04-13 00:00

ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティスITIL(Information Technology Infrastructure Library)の教育サービスを提供する日本クイント株式会社(以下日本クイント、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦重郎)は、ITサービスプロバイダの実務者を対象として、「ITILを参照したITサービスマネジメント提案書作成コース」の提供を開始いたしました。
当コースは短期間でITILを参照した提案書作成の基礎を理解することを目的とし、2006年12月までに150名の受講者獲得を目標としています。


1. ITILとは

ITIL(Information Technology Infrastructure Library)とは、1980年代にイギリス政府が、ITサービス組織の主要活動をベストプラクティスとしてまとめたものです。これらはアプリケーション管理、ITインフラストラクチャ管理、セキュリティ管理やITサービス管理などのプロセスに整理され、ビジネス要求に合致するITサービスを、品質を維持向上し、コストを低減しつつ提供する事を目標として、まとめられています。各プロセスには、総合的なチェックリストやタスク、手順や責任が含まれています。
ITILは、公開された出版物であり、日本クイントを始め各社の教育コースが提供されていますので、いつも、人材を育成したり、自社のプロセスと比較参照したり、改善点を見出す、などにご利用いただけます。
近年のセキュリティや日本版SOXなどの企業ガバナンスにおいては、ビジネスをきちんと支えるITマネジメントが必須であり、その点からもITILが再度注目されています。2006年末にITサービスマネジメントの規格として制定されたISO20000は、このITILに基づいています。


2.「ITサービスマネジメント提案書作成コース」を開発・提供するに至った背景

日本クイントは、日本のITIL教育の草分けとして3年間にわたり数千人の受講生の方々にITIL教育を提供してきました。これらのコースに参加された受講生は、その90%以上がITサービスを自社以外に提供する外部向けITサービスプロバイダに所属されていますが、それらの方々より、システムインテグレーションやソフトウエア開発後の「運用管理・保守」の段階では、
 ・いつまでもコストぎりぎりで、なかなか利益体質にならない
 ・重大なインシデントが再発し、安定したサービス提供ができない
 ・お客様要求の変化に追随するが、所望の対価を得られない
 ・社内の開発と運用の壁があり、共通の目標を目指せない
等、多くの悩みをお寄せいただいていました。

日本クイントではこれらの課題を解決するために問題点を分析した結果、
 ・これらの遠因はその保守運用サービスの提案段階にあり、
 ・ITILを有効活用して解決しうる
との結論に達し、当コースの開発・提供に至りました。


3.「ITサービスマネジメント提案書作成コース」の内容

■ 対象者
外部向けITサービスプロバイダ(SI、ソフトウエア開発会社、運用・保守サポート会社、コンピュータ会社のITサービス・サポート部門など)における
  ・サービスやシステムの営業職
  ・プリセールスサポート職
  ・SIやソフトウエア開発のプロジェクトマネージャ
  ・運用管理者
  ・サービスマネージャ
  ・サービスレベルマネージャ  など
■ カリキュラム
 ● ITSM設計・提案の重要性と困難さの理解
  ・ITSM提案書とは何か、何故書くのか、何を書くのか
  ・ITIL復習
 ● ITSM設計・提案のテンプレート
 ― お客様のご要求に対する理解
  ・SIプロジェクト後へのお客様の要求
  ・(演習)顧客のサポートサービスへの要求の把握と理解
 ― 提案するITSMの概要
  ・基本理念
  ・提案ITサービス概要(演習含む)
  ・サービスレベル管理の導入
  ・組織と役割概要
  ・ハイレベルなITSMプロセス
 ― 提供ITサービスとマネジメントの検討 
  ・提供サービス(カタログ)とSLA
  ・プロジェクトによるサービス提供の立上げ
  ・サービス提供の開始
  ・サービス提供の改善(演習含む)
  ・開発、SIによる提供サービス拡張
 ― ITSM見積
 ― 提案の効果と特長(演習含む)
 ● 提案書再利用の仕組
  提案書のレビュ
■ 定員
  6~16名
■ 所要時間
  1日間(9:30~18:00)


4.受講の効果

 ・ITサービスに関するお客様のご要求の把握とそれに対するソリューションの設計の概要が理解できます。
 ・ITサービスの提案書の書き方が理解できます。
 ・提案書の再利用やレビュの仕組みが理解できます。
 ・提案書のテンプレート例が手に入ります。
 ・これらを業界標準ITILを参照することでお客様や関係者間でも広く理解できるようにします。

<実際のお客様のご評価>
このコースをパイロット段階で実施した結果、営業責任者より、受講後1ヶ月のサービス営業担当者の営業活動において以下のような変化が見られたとのご評価をいただいています。
 ・提案内容がお客様の業務を理解しようとする姿勢に変わってきている
 ・提案活動では提供するサービスサポートの成果を明確にしようとしてきている
 ・提案した際、お客様に「わかりやすい」とお感じいただいている
 ・プロジェクト開始前、即ち受注前の精度が上がってきている
 ・個人レベルで苦労してきた提案活動が、関係するチームで共通な雛形とプロセスを持てている
 ・本を読んでも今ひとつ理解できなかったITILのポイントが理解できた



【日本クイント株式会社について】
日本クイント社は、オランダに本社を置くQUINT Wellington Redwood (QUINT)の日本法人として2004年に設立されました。QUINT Wellington Redwood社は、その1992年の設立以来、ITIL/ITSMを初め、プロジェクトマネジメント、CMM、ソーシング、ガバナンスなどのマネジメントシステムの教育とコンサルティングを世界中で提供しています。世界13カ国にオフィスを展開しています
日本クイント社は、多くのお客様にITILの教育コースと、ITILアセスメントなどのITサービスマネジメント導入支援コンサルティングを提供しています。
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