ロボティクス産業をリードする研究機関が次世代ロボティクス開発、プラットフォームにObjective Interface Systemsを採用―産業技術総合研究所 がロボティクス開発フレームワークにORBexpressを統合

JCN株式会社

2008-10-28 11:00

日本の産業技術総合研究所はORBexpressを新しい先進ロボティクスプラットフォームであるOpenRTM-aistの通信ミドルウエアのコアとして採用した。このロボティクスフレームワークは日本国内市場へ提供中であり、先進的な高機能ロボティクスシステム開発を可能にする。
2055年に人口の40パーセントが65歳以上となる社会背景から、日本では高齢者の自宅介護及び労働力の軽減を目的とした介助ロボットの研究調査が進められている。この日本政府と関連企業による早期研究調査は限られたタイムフレームの中での新しい先進ロボティクス開発において重要な意味を持つ。日本の産業技術総合研究所はORBexpressを新しい先進ロボティクスプラットフォームであるOpenRTM-aistの通信ミドルウエアのコアとして採用した。このロボティクスフレームワークは日本国内市場へ提供中であり、先進的な高機能ロボティクスシステム開発を可能にする。

ロボティクスシステムで要求される膨大な画像、音声、知覚などのプログラムとデータ処理を行うために標準通信アーキテクチャであるCommon Object Request Broker Architecture (CORBA)は多く使用されている。Objective Interface Systems (以下OIS) のリアルタイムCORBA製品であるORBexpressはこれら高機能システム開発サイクルを促進する。

ロボティクスシステム向けの高いスループットを提供するとともに、ORBexpressは最高レベルのセキュリティをも提供する。この仕組みは単独または相互運用で動作する次世代ロボットなどのミッションクリティカルシステムで効果を発揮する。

OIS社上級副社長であるジョージェイコブは以下のように述べた。「リビングルームのロボットは我々の想像以上に現実的です。産業技術総合研究所はこの分野では世界的なリーダーであり、彼らのロボティクス開発プラットフォームは人々の生活を支援し、その質を向上させることのできる高機能ロボット開発と提供のサイクルを促進します。彼らと共に働くことができるのは私たちにとってたいへんな栄誉です。」

「次世代ロボット共通基盤を提供するというミッションに鑑み、我々は次世代ロボットの研究開発を加速する基礎となる技術基盤を開発してきました。先進的組込みシステム向けの高速でセキュアな通信ミドルウエアの提供元として知られるOISとの協力体制により、ロボティクスシステム開発者へ高機能でセキュアなロボティクスプラットフォームが提供可能となりました。」 産業技術総合研究所 知能システム研究部門 タスクインテリジェンス研究グループ 安藤 慶昭 氏は述べました。

産業技術総合研究所のロボティクス開発フレームワークについて

OpenRTM-aistはオープンスタンダードであるCORBAおよびOMG RTC(Robotic Technology Component)ベースのロボティクス向け分散ミドルウエアであるRT-Middlewareの高機能実装である。伝統的なソフトウエア開発と比較して、ロボティクスシステムをサポートするソフトウエア開発の深刻な問題点は個々のロボティクスシステム固有資産の再利用性の欠如である。RT-Middlewareは分散オブジェクト技術を基礎としてロボット技術(Robot Technology - RT)の共通基盤を確立、ネットワーク接続対応ロボティクス構成要素であるRT-Componentを通じて、ネットワーク通信対応のロボティクスシステム開発をサポートする。RT-Middlewareは数多くのユーザー/開発者が関わるロボティクスシステム開発を助長し、ロボット技術ソフトウエアの再利用性を促進する。また、RT-Middlewareはロボティクスの研究開発効率、アプリケーションの活用範囲拡大、新規市場開拓をも目指している。OpenRTM-aistに関する詳細は (リンク ») まで

産業技術総合研究所について

産業技術総合研究所は60に及び研究分野をもつ総合研究機関である。この研究機関の一部門である知能システム研究部門は、ヒューマノイド、空間知能化、マニピュレーション、移動ロボット、分散ロボット、ロボットビジョン、ITS等の知能ロボットの研究を続ける多くの研究者が在籍している。研究者たちは、ロボット工学、コンピュータビジョン、ヒューマインターフェース、制御工学、機械工学などにおけるスペシャリストである 産業技術総合研究所は2,500名以上の研究者が在籍し、そのうちの一部は経済産業省に関連する研究開発に寄与している。詳細は (リンク ») まで。

ORBexpressについて

ORBexpress は高速で小さなフットプリントを要求されながらも、システムエラーを許容できない通信インフラのいかなるシステムにも使用することができる。世界中の多くの分野において、よりフレキシブルで容易なアップデートが可能な製品開発のためにORBexpress 通信基盤が採用されてきた。ORBexpress はミッションクリティカルな航空システム、ロボティクス、MRIシステム、核融合システム、ソフトウエア無線機などの多用なシステム上で採用されている。ORBexpress はC++, Java、Adaなどの開発言語をサポートし、第三者機関のベンチマークテストにおいて、最小で最速のORB製品であることが実証されている。

OISについて

オブジェクティブインターフェースシステムズ(Objective Interface Systems - OIS) は高性能組込みリアルタイム通信ミドルウエアソリューションをリードする企業である。OISは高性能CORBA製品であるORBexpress、Multiple Independent Levels of Safety/Security (MILS)アーキテクチャを基礎とするセキュリティ通信ミドルウエア開発ツールであるPCSexpressなどの製品を提供している。これら製品を使用することにより、コンシューマエレクトロニクス、ロボティクス、交通管制、プロセスコントロール、産業オートメーション、データ通信、医療機器、テレコミュニケーション、航空宇宙防衛などの高性能システムの要求に対応することが可能になる。ORBexpress及びOIS製品に関する詳細は www.ois.com または www.soft-service.co.jp へ。

ソフトサービスについて

1986年に設立された株式会社ソフトサービスは、ロボティクス、産業用制御システム、プロセスコントロール、その他市場向けソフトウエアのリーディング企業である。ソフトサービスはISO9001、ISO IEC27001などの認証を受けており、本社は福岡市、支社及び営業所を横浜市、大阪市、北九州市に構える。2006年にOISと日本国内代理店契約を締結し、国内における販売、マーケティング、技術サポートを提供している。
機械制御や画像処理の組み合わせなど、ファクトリーオートメーション向けのソフトウェア開発で培ったノウハウを活かし、ロボティクス分野でのソリューションを展開。ロボット産業振興会議(福岡県、福岡市、北九州市)」や「次世代ロボット研究会(福岡市)」に参加している
ソフトサービスに関する詳細は www.soft-service.co.jp まで。


ORBexpress製品に関する問い合わせ/詳細は

株式会社 ソフトサービス
URL www.soft-service.co.jp/product/orb/index.html
関東支社(横浜市):TEL 045-287-0077
本社(福岡市):TEL.092-477-5566
関西営業所(大阪市):TEL 06-6881-2709

ORBexpress is a registered trademark and PCSexpress and Objective Interface are trademarks of Objective Interface Systems, Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.


本プレスリリースに関する問い合わせ先
OIS 東京事務所
宮本 裕一
電話:03-5623-2112
Email: yuichi.miyamoto@ois.com

VETRANO COMMUNICATIONS
Maria Vetrano
Phone: +617/876-2770
Email: releases@vetrano.com
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