2010年上半期のトピック
・2010年上半期もまた、マルウェア数は上昇、過去最高のペースで増加しました。
・トロイの木馬系、特にスパイウェアの伸びが目立ちました。
・利用目的は、相変わらず、不正にデータを盗み出すことに焦点があてられています。
・偽ウイルス対策ソフトの増加も目立ちました。
・アドウェアが減少しました。
・SNSを通じた攻撃が今後懸念されます。
・PDFマルウェアが増加するおそれがあります。
なお、日本語版では、特別編として「日本におけるガンブラー攻撃」を併載しました。ガンブラーの基本と対策について簡単にまとめ、さらに、改ざん被害に遭った法人サイト一覧を用意しましたので、関係者におかれましては、これを機会にあらためて、ガンブラー対策を実行していただければと思います。
*マルウェアレポート全文は、下記リンク先にございます
(リンク »)
*以下、特別編のテキストの冒頭部分を抜粋しました
日本におけるガンブラー攻撃
2009年4月頃より、いくつかの日本企業のホームページや個人サイトがウイルスに感染し、不正なスクリプトを埋め込まれる、という出来事が多発しました。これは、パソコン通販サイトの「GENO(ジェノ)」が感染したことをきっかけとなったため、ウェッブ上では総称して「GENOウイルス」と呼ばれました。そして、5月末には、アニメや漫画・ゲームなどの同人サイトが連鎖的に感染するに至り、大きなマルウェア関連の事件として注目されました。
その後、2009年の夏には、この事件は、あまり話題にならなくなり、一度は、沈静したかに見えました。
ところが再び、2009年末より2010年上半期にかけて、以前と類似したような被害が、次々と、しかも、より大規模に発生しはじめました。
特に深刻だったのは、中小企業のみならず、JR東日本やハウス食品、ホンダ、ローソン、モロゾフ、東京大学、JEITA、上智大学、と言ったような大企業のサイトや知名度のある法人や大学も、被害に遭ったことでした。しかも、その数は、一社や二社にとどまることがありませんでした。
そして、アダルトサイトや通販サイトから、地方自治体や政治団体に至るまで、無差別と言ってよいほど攻撃先が多岐にわたっていたことも、混乱の原因となりました。つまり、誰も攻撃の理由を、正確には把握することができなかったのです。
実際のところ、どれくらいの攻撃が行われたのでしょうか。実数を把握することは困難ですが、改ざん報告をインターネットで公式に発表したサイト数は、2009年12月から2010年8月まで、9ヶ月間で合計209件ありました(この数字はインターネット上で発表されたもののなかで、G Dataが収集できたものに限られています)。
1月をピークにして(73件)、次第に減少し、一度5月で少し増加しますが(15件)、その後は再び低下しています。2010年8月に至っては、かなり少なくなってきており(5件)、6月以降は、かなり攻撃が弱まっています。
この先、どのような推移になるかは、皆目見当がつきません。少なくとも、これまで、これだけ多くのサイトが攻撃を受け、これだけ多くの被害が発生しているというのに、今なお、わずかであれ被害が発生し続けている、ということは、ガンブラーへの理解や対策を、まだまだ行わねばならない、ということではないでしょうか。
今後、似たような攻撃が起こらないともかぎりません。また、自分だけは大丈夫、思えるような楽観的要素も、どこにもありません。
なんといってもマルウェアのおそろしさは、一度発生すると、たやすく類似した攻撃を誘発し、爆発的に拡散しうる、ということです。
その意味では、ガンブラーは今少し落ち着いたかのように見えますが、今後のことを考えれば、今こそ、十分な理解と、十分な対策をすべきときと言えるでしょう。
このマルウェアレポートは、この、ガンブラーとは、一体、何なのか、そして、どういう対策をすべきかについて、技術的、専門的な見地からではなく、実用的な見地から、シンプルに、最後にまとめておきます。(続きは、こちらをご覧ください。 (リンク ») )
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25周年を迎えるジーデータソフトウェア
G Data Softwareは、1985年に創業し、1987年に世界最初の個人向けウイルス対策ソフトを発売した、ドイツのセキュリティソフトウェア会社です。EUを中心に、個人向け・法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立しました。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率です。また、新種や未知ウイルスへの防御、フィッシング対策、迷惑メールへの外国語フィルタなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。
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