ザイリンクスとDMPがFPGAによる次世代3D/2Dグラフィックス システムの設計を加速

ザイリンクス社

From: JCN Newswire

2011-08-02 11:10

Tokyo, Aug 2, 2011 - ( JCN Newswire ) - ザイリンクス社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:XLNX)の日本法人であるザイリンクス株式会社(東京都品川区、代表取締役社長 サム ローガン)は、ザイリンクス アライアンス プログラムのメンバーである株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社 : 東京都武蔵野市、東証マザーズ:証券コード3652、代表取締役社長兼 C.E.O. 山本 達夫、以下DMP)が、ザイリンクスのVirtex(R)-6 ファミリFPGAを搭載した3D/2Dグラフィックス システム開発に最適なFPGA開発評価ボードとDMP社の採用実績の多い3D/2DグラフィックスIPを統合した「PICA(R)200 for FPGA Virtex-6 Evaluation Kit」および「SMAPH(R)-F for FPGA Virtex-6 Evaluation Kit」の受注を開始したと発表した。

近年、ゲームなどのアミューズメント機器、カー エレクトロニクス機器や医療機器、航空宇宙機器、産業機器などのグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) では液晶表示をより速く美しく描写するとともに、機器の使いやすさへの追求もあいまって、ポリゴン描画をベースとした 3D 化やベクター グラフィックスによる多彩な 2D 表現への波が急速に押し寄せている。DMP の新しいキットはそのような大きな流れに対応したもので、ザイリンクスの高性能 FPGA である Virtex-6 FPGA ファミリの最大規模、高速内部ロジック、広帯域インターフェイスなどの機能を持ち合わせた Virtex-6 LX760 FPGA と、多数の高速シリアル IO を備えかつ高容量の Virtex-6 LX550T FPGA と、DMP の 3D グラフィックス IP コア PICA200 for FPGA および 2D ベクター グラフィックス IP コア SMAPH-F for FPGA を中核としてボード上に統合している。

Virtex-6 FPGA 搭載の開発評価ボードは、PCI Express(R) コネクタや 2 つの DDR3 SO-DIMM、HDMI(R) 出力、LCD コネクタなどさまざまなインターフェイスを搭載していることにより、外部 CPU 制御や画像出力が可能で、FPGA を使用した 3D/2D グラフィックス製品の開発に適した構成になっている。またハード、ソフト両面で顧客のニーズに対応し、柔軟にカスタマイズが可能な動作検証済みの DMP のグラフィックス IP コアを使用することで、従来は汎用 GPU や ASIC でのみ描画できた最大 XGA の高解像度 3D またはベクター グラフィックスを FPGA 上で実現可能にした。さらに、ソフトウェア開発環境として、主要 CG ツールからのシームレスなワークフローを実現するオーサリング支援ツール群を利用することが可能で、より短期間での製品の市場投入を支援する。

PICA200 for FPGA Virtex-6 Evaluation Kit および SMAPH-F for FPGA Virtex-6 Evaluation Kit に含まれる Virtex-6 FPGA 搭載の開発評価ボードは次のような機能を提供する。

- 搭載 FPGA : ザイリンク社 XC6VLX760-2FFG1760C、XC6VLX550T-2FFG1759C
- コンフィギュレーション : micro SD カード (XC3S700AN デバイス使用)
- PCI Express(R) x4 Gen1 対応
- FMC コネクタ (High Pin Count) X 2
- DDR3 SO-DIMM (1GB) X 2
- HDMI(R) インターフェイス (TX のみ)
- LCD コネクタ (TX のみ)
- Push スイッチ、DIP スイッチ、LED、ピンヘッダ

ザイリンクス株式会社 代表取締役社長 サム ローガンは、「FPGA の持つ高い柔軟性、信号処理性能と DMP 社の実績ある高性能 3D/2D のグラフィックス IP との統合により、より速く、美しく、使いやすい GUI を備えた付加価値の高い製品をより短期間で市場投入を実現できるようになります。本キットを使用することにより、市場環境の変化や新しい技術規格の登場による製品仕様の変更にも迅速に対応することが可能になります。3D グラフィックス市場は大きな成長が期待でき、ザイリンクスの 28nm プロセス採用の最新製品である 7 シリーズ FPGA への拡張性も含め、今回の協力体制がさらに拡大することを期待しています」と述べている。

株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル代表取締役社長兼 C.E.O. 山本 達夫氏は、「今後数年の間に 20 億台以上のデジタル機器に、3D グラフィックスを利用したインタラクティブなユーザー インターフェイスが搭載されると予測されています。ザイリンクスの Virtex-6 デバイスで実現された高機能化、低消費電力化、およびチップサイズの削減は、既に Virtex-5 デバイスで実績のある当社の 3D/2D グラフィックス IP の利用をさらに低コストで可能としました。この新しいキットを利用する事で、プロトタイピングはもとより、開発費が高騰化する ASIC/ASSP に代わるソリューションとして量産品向けにも充分対応が可能になります。今後はこのプラットフォームを通じ、最新規格 OpenGL ES 2.0 準拠 IP コア SMAPH-S や 3D/2D グラフィックス統合 IP コア SMAPH-H、OpenCL 対応 IP コアなど、DMP の最先端グラフィックス IP が利用可能になります」と述べている。

Virtex-6 FPGA ファミリについて


Virtex-6 FPGA ファミリは、ザイリンクスのターゲット デザイン プラットフォームの基礎となるプログラマブル デバイスの高機能 FPGA である。前世代製品と比較して、最大で 50% の消費電力低減と 20% のコスト削減を実現する。プログラマビリティに加え、DSP ブロックやメモリ、高性能トランシーバ機能を含むコネクティビティ サポートを最適なバランスで提供、より広い帯域幅と高い性能に対する飽くなき要求に対応する。詳細は Web サイト (リンク ») を参照されたい。

PICA200 for FPGA について

PICA200 for FPGA は、アミューズメント機器などで多くの実績をもつ OpenGL ES 1.1 対応 3D グラフィックス IP コア PICA200 をベースに、量産向け FPGA 実装に最適化した業界初のリアルタイム フル 3D グラフィックス IP コアである。詳しくは (リンク ») または (リンク ») を参照されたい。

SMAPH-F for FPGA について

SMAPH-F for FPGAは、コンシューマー製品用 SoC で実績をもつ OpenVG 1.1 対応ベクター グラフィックス IP コア SMAPH-F をベースに、量産向け FPGA 実装に最適化した業界初のリアルタイム ベクター グラフィックス IP コアである。

価格設定と供給体制

PICA200 for FPGA Virtex-6 Evaluation Kit および SMAPH-F for FPGA Virtex-6 Evaluation Kit は既にオーダーが可能で、ザイリンクス アライアンス メンバーで販売代理店でもある東京エレクトロン デバイス株式会社が総代理店として日本国内向けに 2011 年 8 月より受注を行う。キットに関する詳細は、 (リンク ») 、 (リンク ») および (リンク ») を参照されたい。

株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)について

2002 年 7 月の会社設立以来、DMP (東証マザーズ : 証券コード 3652) は、日本発のリーディング テクノロジ カンパニーとして、主に組み込み市場向けに最適な 2D および 3D グラフィックス技術の開発を続けている。幅広い組み込み製品を網羅するハード、ソフトを含む 3D グラフィックス ソリューションにより、新しいユーザー体験を提供することを目指している。また Khronos グループのメンバーとして OpenGL ES の仕様策定に主導的役割を果たすほか、日本で唯一の OpenGL ES プログラミング トレーニングを実施している。詳しい情報は、 (リンク ») で公開している。

ザイリンクスについて

ザイリンクス (NASDAQ:XLNX) は、プログラマブル ロジックのリーディング プロバイダーである。詳しい情報は Web サイト (リンク ») で公開している。

※ ザイリンクスの名称およびロゴ、Virtex、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。DMP、DMP ロゴ、PICA、および SMAPH は株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルの登録商標です。PCI Express は PCI-SIG の登録商標です。HDMI の名称およびロゴ、High-Definition Multimedia Interface は HDMI Licensing LLC の登録商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。

※ 本プレスリリースは、ザイリンクス株式会社と株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルの共同プレスリリースです。重複して配信される場合があります事を、ご了承お願い致します。

このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ
ザイリンクス株式会社
マーケティング本部 竹腰
東京都品川区大崎 1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー4F
TEL: 03-6744-7740
FAX: 03-5436-0532

株式会社井之上パブリックリレーションズ
ザイリンクス広報担当 鈴木/関
東京都新宿区四谷 4-34 新宿御苑前アネックスビル 2F
TEL: 03-5269-2301
FAX: 03-5269-2305

株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル
広報担当 桐井/IR 担当 伊藤
東京都武蔵野市中町1-15-5 三鷹高木ビル 7F
TEL: 0422-60-3480
FAX: 0422-60-3479

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概要:ザイリンクス社

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