世界に誇れる富山の最先端のものづくり技術!
第3回「富山県ものづくり大賞」の受賞企業が決定
富山県では、県内の産業や文化の発展を支えてきた「ものづくり」を着実に継承し、さらに発展させていくため、「富山県ものづくり大賞」を創設し、高度な技術開発により県内「ものづくり」の活性化に貢献した企業を顕彰しています。
第3回となる今回は、県内企業から12件の応募があり、審査委員会による審査を経て、大賞、優秀賞、特別賞の各賞を決定しました。
大賞を受賞したのは、富山化学工業株式会社の小児用医薬品「オゼックス細粒小児用 15%」。小児の肺炎や中耳炎などの治療薬です。子ども用に成分濃度を調整して安全性を確保した点や、飲みやすい細粒にしてイチゴ味をつけ、水などに溶かして乳幼児も服用できる点などが高く評価されました。
なお、表彰式は2月27日に富山第一ホテルにおいて開催します。
○第3回富山県ものづくり大賞
■大 賞
富山化学工業株式会社 「オゼックス細粒小児用15%」
限られた薬しかなく満足できる治療が難しかった小児の肺炎、中耳炎などの感染症治療薬。小児用の医薬品は開発が難しく製造コストが高いため参入が難しい分野だが、成人用の治療薬を基に、国内で初めてニューキノロン系(抗菌薬の一種)の小児用抗菌製剤を開発した。安全性を確保し、薬が効きにくい「耐性菌」にも効果を発揮するため、医療現場から高く評価されている。
■優秀賞
株式会社スギノマシン 「バイオマスナノファイバー BiNFi-s(ビンフィス)」
直径約20ナノメートル(1ナノは100万分の1ミリ)の極細バイオマス繊維を世界に先駆けて製品化した。植物やカニなどに含まれる生物由来の原料を、超高圧ウォータージェット技術により水のみを使用して加工するため、不純物の混入がなく高品質であり、今後は化粧品に混ぜて保湿性を高める、食感を改善する食品添加物として利用されるなど医療、食品、化学等の幅広い産業での応用が期待される。
■特別賞
株式会社ワコーテック 「静電容量型6軸力覚センサ」
6方向の力を同時に検出することができるセンサーを開発。研磨や電子部品の組立など複雑な作業を行う産業用ロボットに組み込むことで、より精密な動作が可能になる。低価格かつ高品質を実現し、昨年4月の販売開始から半年で国内シェアのトップを獲得した。今後、医療・福祉ロボットなど幅広い分野での需要が期待される。
<参考>
○応募状況及び審査経緯
・応募期間 平成24年9月3日~10月5日
・応募数 12件
・審査の経緯
審査委員会において選考(審査委員長:梶村皓二[元(一財)機械振興協会副会長])。
※審査委員名簿は別添のとおり。
第一次審査:書類審査を行い6企業を選考
第二次審査:企業からのプレゼンテーションを受けて審査を行い各賞を選考。
○表彰式
・日時 平成25年2月27日(水)10:00~10:35
・場所 富山第一ホテル
・表彰式終了後、受賞企業による受賞製品についての発表会を行います。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。