富山県
富山で国際世界遺産登録推進シンポジウムを開催します。
3000m級の峰々から成る「立山・黒部」地域は、雄大な自然景観を数多く有するだけでなく、自然災害に挑む人間の営みが刻まれてきた防災大国日本のモデルともいえる地域です。なかでも、立山カルデラの大量の土砂から人々の暮らしを守る、歴史的砂防施設群は、「山と水を治める」人類の成果として未来に残すべき防災遺産であり、富山県ではこれらを構成資産とする「立山・黒部」の世界文化遺産登録に向けて、砂防施設群の調査や検証などを行っています。
こうしたなか、今年度は、9月27日から29日にかけ国内外から招いた有識者による現地視察や有識者会議を行います。また、最終日の29日には広く一般の方々を対象としたシンポジウムを開催し、世界遺産の概要や、立山カルデラの歴史的砂防施設群についてともに学び、考えるとともに、地元の立山砂防に対する意識をさらに盛り上げて「立山・黒部」の世界遺産登録に向けた機運を高めます。
「世界遺産登録推進シンポジウム~立山カルデラの防災遺産~」
【日時】平成25年9月29日(日) 13時30分~16時30分
【場所】富山国際会議場 3階メインホール
(富山県富山市大手町1-2)
【内容】○基調講演「世界遺産の現状と課題」(仮題)
クリスティーナ・キャメロン(モントリオール大学教授)
○パネルディスカッション「立山カルデラの防災遺産」
青柳 正規(文化庁長官)
アルフレッド・ルイス・コンティ(イコモス副会長)
アンドレア・ゲッツ(前スイス環境庁次官)
稲葉 信子(筑波大大学院教授)
クリスティーナ・キャメロン
西村 幸夫(日本イコモス国内委員会委員長)
石井隆一(富山県知事)
【定員】 400名(申込先着順)
※申込についてはホームページをご覧ください。 (リンク »)
【参加費】無料
【問合せ】富山県知事政策局 TEL.076(444)4604
◆立山カルデラの歴史的砂防施設群
富山県の立山には、世界に類を見ない降水量に加えて、膨大な崩壊土砂が堆積する立山カルデラが存在します。この厳しい自然環境の中に、長年にわたり崩れを防ぎ、流れ出す土砂を止め、下流の富山平野に住む人々を土砂災害から守り続けてきた立山カルデラの歴史的砂防施設群が存在します。
砂防堰堤としては我が国初の重要文化財となった「白岩堰堤砂防施設」は昭和14年(1939)に建設され、本堰堤の高さ63m、副堰堤を含めた総落差108mはいずれも日本一を誇る巨大堰堤です。また昭和12年(1937)に建設された「本宮砂防堰堤」は、500万立方メートルという日本最大の貯砂量を誇る砂防堰堤です。
これらの防災遺産は今なお現役であり、国土保全の重要な役割を担っています。
<富山の今を伝える情報サイト Toyama just now>
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