AsiaNet 54180
共同JBN 1021 (2013.9.9)
【ワシントン2013年9月7日PRN=共同JBN】米連邦国際貿易裁判所(U.S. Court of International Trade)は8月30日、U.K. Carbon & Graphite, Ltd.(UKCG)が中国製ロッドを使って英国で製造された小口径グラファイト電極が、米ダンピング防止法の対象とすれば中国製品であるとの(米商務省)見解を支持した。これは同電極が英国で製造されたとする英国での判断に反している。この訴訟は直径16インチ以上の電極を含んではいない。訴えは英国(およびEU)の法律と、同法が米国でどのように解釈されるかの間の紛争に起因する。UKCGはロッドがこの訴訟対象から除外されており、米商務省はUKCGが実際のコストを使うことを拒否して「代わりとなる」コストを使用していることを含めて、英国で付加される価格計算にさまざまな誤りを犯したと主張した。
米連邦国際貿易裁判所は遺憾ではあるが、商務省が決定に関して幅広い裁量権を持ち、裁判所は同機関決定の詳細に立ち入ることはできないとの判断を示した。その結果として、小口径グラファイト電極は、米国およびその他諸国でマーキングされる生産国を対象とすれば英国製品(もしくは英国、米国に由来する決定の侵害)であると断言されなくてはならないが、同時に米国におけるダンピング訴訟を対象にすれば中国製とも断定されるべきものである。
訴訟の結果はUKCGは何らの追加課税あるいは課徴金を支払う結果にはならないが、UKCGはそのような製品を米国に輸入するようなことがあれば、米国のダンピング法違反命令を受けうる特定の製品との申告をしなければならい結果となる。UKCGはこの法律上の紛争が異なる形で解決されるべきだったと考えているが、米国政府がその他製品(直径16インチ以上の製品がすべてと非中国製ロッドで製造される製品すべてを含めて)はダンピング法違反命令の対象外であることを明言していることから、ビジネスモデルによるUKCGの成功に影響を及ぼすことはない。UKCGは従って、これまでと同様のサービスと質を持ってこれまで通りに顧客へのサービス提供を続けることになる。
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Jeffrey S. Neeley
Barnes, Richardson & Colburn in Washington, D.C.
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ソース:Barnes, Richardson & Colburn
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