プロモツール株式会社
食べ物の匂いで、認知症高齢者の食事や水分補給の動機づけ。
日本航空株式会社(JAL)が9月20日より国内線及び国際線の各ラウンジに導入するJALオリジナルアロマの受注に成功したプロモツール株式会社(東京都文京区、社長 井上賢一)は、このたび認知症高齢者の食事や水分補給の動機づけに効果のある香り(匂い)を介護施設向けに発売する。
介護施設にとっては、認知症高齢者にいかにしたらタイムリーにしかもきちんと食事を摂らせることができるのか、そしていかにしたら充分な水分を摂らせることができるかが悩みの種であるが、プロモツール(株)が開発した食事や飲み物の匂いは、この悩みを解決し、認知症高齢者が充分な食事や水分を摂らないことによって体力が衰え、結果として病気になり施設から病院へと退所して行くことを予防する。
この「食事や水分補給の動機づけ」用に開発された香り(匂い)は、認知症高齢者がかって日頃食べていた馴染みのある食事や飲み物の匂いを人工的に再現し、朝、昼、夕の食事のタイミングに合わせて施設内で流し、「食べたい!」「飲みたい!」という人間の根源的な本能を呼び覚まして、きちんと食事させ、そして水分を摂ってもらい認知症高齢者の体力の更なる減衰を防ぐことを目的としている。
今回、プロモツール(株)が発売する食事と水分補給の動機づけ用の香りの一例は以下の通り:
・朝食の動機づけ: 味噌汁、パン、コーヒー等の匂い
・昼食の動機づけ: ラーメン、カレー等の匂い
・夕食の動機づけ: 肉じゃが、ハンバーグ、焼き肉、焼き魚等の匂い
・おやつの動機づけ: クッキー、果物等の匂い
・水分補給の動機づけ: 緑茶、ほうじ茶、コーヒー、紅茶等の匂い
プロモツール(株)は、嗅覚と脳の関係に着目、匂いが認知症高齢者の食事や水分補給の動機づけに使えることを、東北福祉大学傘下の社会福祉法人「せんだんの杜」の研究 “認知症の人の生活環境におけるニオイの役割とケア効果の検討” に協力して実証試験を実施した。この「食事や水分補給の動機づけ」用の香りは、この研究の成果であり、今月18日より東京ビッグサイトで開催される「国際福祉機器展、HCR2013」で紹介、発売する。
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