AsiaNet 54432
共同JBN 1128 (2013.9.30)
【オスロ2013年9月30日PRN=共同JBN】超低消費電力(ULP)RFの専業メーカーであるNordic Semiconductor ASA(OSE: NOD)は30日、ANT+とBluetooth low energyの無線通信をシングルチップでネーティブに提供する世界初のマルチプロトコル・システムオンチップ(SoC)ソリューションのnRF51922システムオンチップのリリースを発表した。
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nRF51922システムオンチップはULP無線業界で最も普及している2つの無線技術を組み合わせることによって、ANT+とBluetooth low energyの両無線通信をネーティブにサポートするマルチプロトコル製品の開発を可能にする。これによって、スポーツ、健康、ヘルスケア、スマートフォンのアプセサリー(appcessory)製品開発者およびそのエンドユーザーは、これまで互換性がない2つの無線技術およびその関連エコシステムからの二者択一を迫られることはなくなる。
nRF51922は既存のnRF51シリーズ・デバイスとドロップインによる互換性があり、単一のソフトウエア・フレームワークの中でANT+とBluetooth low energyスタックを組み合わせたNordicブランドの新製品'S310' SoftDeviceの機能を備える。S310は既存のNordic SoftDeviceと同一であり、完全自律型で安全、かつイベントドリブン・アプリケーションのインターフェースを提供し、プロトコルスタックとアプリケーション・ファームウエアの領域を明確に分離し、ファームウエア開発とテストを大幅に簡略化するとともに運用上の信頼性を最大限に高める。
S310はピン互換性があるハードウエアであり、既存のNordic S110(Bluetooth low energy)およびS210(ANT+)SoftDeviceのユーザーが精通したインターフェースを搭載しているので、nRF51シリーズANT+かBluetooth low energy製品を保有するNordicの顧客は、nRF51922を導入する際には新しいプロトコルスタックのために必要なファームウエア・サポートを付け加えるだけ、既存のハードウエア設計とファームウエアを変更する必要はない。
ANT Wirelessのロッド・モリス副社長は「極めて多数の消費者がANT+対応デバイスに依存しており、このマルチプロトコルSoCはiPhoneなど新たなスマートフォンと接続する機会を拡大する。アプリとクラウドベース・サービスはデバイスメーカーが顧客を取り込み、ユーザー体験を向上させる新しい方法を提供する。このソリューションはこれを実現させる製品である」と語った。
Nordic Semiconductorのセールス&マーケティング・ディレクターであるゲイアー・ランゲランド氏は「nRF51922はまさにULP無線業界が必要としていたものである。nRF51922によって、製品開発者はANT+とBluetooth low energy製品を別々に開発する必要がなくなるので、ネーティブなANT+とBluetooth low energyサポートを提供しようとするスマートフォンメーカーが増える可能性が生まれ、最終的にはエンドユーザーが無線アクセサリーやアプセサリーを選ぶ際、互換性に頭を悩ますことなく幅広い選択肢が生まれる」と語った。
ソース:Nordic Semiconductor
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