ESIグループの振動音響ソリューション部門長に新たに就任したセバスチャン・シェーニュは、次のようにコメントしています。
「VA Oneは、2005年、振動・騒音シミュレーション用に統計的モデリング方式と決定論的モデリング方式のハイブリッド利用ができ、全周波数帯域にわたってシミュレーションが可能なオールインワン・ソリューションを目指して開発されました。最新版のVA One 2013は、全周波数帯域をカバーする高い柔軟性を備え、より正確な振動音響シミュレーションを実現します。これらの機能は、ワークフローが統合されることによって強化され、作業時間を短縮します。」
また、内部および外部の音響モデルの設定や、必要に応じてさまざまな励振タイプの振動構造とカップリングすることで、開発製品の振動音響に関連する将来的なパフォーマンスをより正確に把握することができます。
最新版のVA Oneでは、FEキャビティ(音響空間)とSEAパネルのハイブリッド・エリア・ジャンクションが考慮され、
これにより家電製品や小型自動車などの開発に求められる細かいキャビティの特性を改善することが可能になります。
また、BEMとFEキャビティのカップリングを行うことが可能で、これによりHVAC(暖房、換気、エアコン)システムや自動車の排気の調査などにおける、ダクトから外部に放出される騒音のシミュレーションなどが可能になります。
フランスのアルストム・トランスポート社、音響R&D部門マネージャーのジョアン・サペナは、次のようにコメントしています。
「BEMをFEキャビティと連動できるVA Oneの新機能によって、複雑なHVACダクトの振動音響のパフォーマンスをシミュレートできるようになりました。この独自の機能は、HVACシステムのエアダクトを適切に採寸、配置するうえで必要になります。このような場合、騒音の放出を効果的にモデル化するためには、ハイブリッド的な方式が不可欠だからです。」
VA Oneは、初期設計コンセプトの確認から詳細な部品設計、バーチャル認定試験におけるトラブルシューティングまで、VAシミュレーションにおけるあらゆるタイプのニーズをサポートする、トータル環境を提供します。また、さまざまなサウンド・パッケージのシナリオをシミュレートすることで、製品仕様を変更せずに製品コストや重量を最適化することができます。
さらに、音響透過損失(TL)を、BEM、半無限体積要素および透過拡散音場(DAF)など、すべてのソースおよびレシーバーに計算しプロットすることが可能になりました。この機能は、設計および開発プロジェクトのあらゆるフェーズで、壁やパネルを介した音響透過損失をモデル化する際に活用することができます。
GUIカスタマイズを含む新機能は、ワークフローの統合環境も向上され、ユーザーニーズをよりカバーした内容となっています。
ツールバーをカスタマイズすることができ、設計プロセスをマップ化すれば、各チーム間での作業の引継ぎが容易になります。VA Oneのデベロッパーズ・キットはPython 3への対応ができるようアップデートされ、VA One環境内でのダイアログを作成できるようになりました。
ESIの振動音響ソリューションについては、www.esi-group.com/VAOne(英語)、 (リンク ») (日本語)をご覧ください。
ESIグループについて
ESIは、ものづくりにおいて、「材料の物理特性」を重視した高度なシミュレーションソフトウェアと技術支援を提供する、世界的なリーディングカンパニーです。ESIの提供するソリューションは、End-to-Endバーチャルプロトタイピングのコンセプトのもと、物理的なプロトタイプに替わる革新的な製造プロセスと、正しく迅速な意思決定をサポートし、ものづくりに最適な環境を提唱します。また、3D立体視でのシミュレーションを可能にするバーチャルリアリティを含む最新テクノロジーを提供しています。ESIグループは、世界中に950名を超えるハイレベルな専門技術者を擁し、30か国以上に製品・サービスを提供する上場企業です(NYSEEuronext 証券取引所 パリ市場C 区画)。詳細は、www.esi-group.comをご覧ください。
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