エルゼビア、Scopusの参考文献拡充プロジェクトを発表、1970年まで遡及し網羅性を強化

2014年3月27日

エルゼビア・ジャパン株式会社

Scopusの参考文献拡充プロジェクトを発表、1970年まで遡及し網羅性を強化

科学・技術・医学分野の製品および情報サービス企業大手のエルゼビア社（本社：オランダ、アムステルダム）は、2014年3月27日、エルゼビアの抄録・引用文献データベースScopus（スコーパス）の参考文献拡充プロジェクトを発表しました。現在は1996年以降の参考文献を搭載していますが、このプロジェクトにより1970年まで遡って搭載されます。

Scopusに1995年以前の参考文献を追加して学術コンテンツの深さを増すことにより、被引用情報の精度がさらに高くなり、ユーザーは研究活動期間をより長期的にとらえることができ、書誌情報や研究の歴史的なトレンド分析をより大規模に行うことが可能となります。さらに、1995年以前に論文を発表した研究者の著者情報や研究成果の指標のひとつであるh-index（h指数）をより正確に把握できるようになります。

「販売開始から10年間で、Scopusは最適な抄録・引用文献データベースとして研究者の支持を集めてきただけでなく、研究成果やそのインパクトを評価する人々にも利用されるようになりました」とエルゼビアのScopus製品担当部門長であるCameron Ross（キャメロン・ロス）は述べています。Scopusの参考文献拡充プロジェクトにより、研究成果のインパクトをより完全に測定可能となり、学術研究のトレンド分析も1995年以前のコンテンツに対して可能となります。

オランダのヴァーヘニンゲン大学の情報スペシャリスト兼書誌計量学者のWouter Gerritsma（ヴァウター・ヘリツマ）氏は、Scopusを長年利用してきたユーザーでもあり、「研究資金の助成団体は、助成金申請者の研究結果の概観を要求することがよくあります。今後、1995年以前に論文を出版した研究者の情報をScopusで利用できるようになります。参考文献が拡充されることで、研究生活の長い研究者も自身の研究キャリアをすべて含む情報源を得ることできます。」と述べています。

2016年までに、1995年以前の文献約800万件の参考文献が拡充される見込みです。第一弾は2014年の第4四半期にScopusに搭載される予定です。

本プロジェクトで追加される参考文献情報は、Scopusの通常の年間購読料に含まれます。

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【Scopus（スコーパス）について】
Scopus（ (リンク ») ）は、査読ジャーナルの研究論文情報を搭載した世界最大級の抄録・引用文献データベースで、研究活動の可視化や追跡・分析が簡単にできるツールです。世界5,000以上の出版社の21,000誌を超えるジャーナルの抄録・引用文献情報を搭載し、科学・技術・医療情報から社会科学や人文科学まで、学際的に網羅しています。Scopusは研究者や図書館員の意見を取り入れて設計・開発され、購読契約中のフルテキストおよび図書館の他のリソースへの直リンク、文献管理ソフトとの高い親和性などを特長としています。Scopusの詳細は (リンク ») または日本語サイト (リンク ») をご覧ください。

【エルゼビアについて】
エルゼビア（ (リンク ») ）は、科学・技術・医学関連情報の製品およびサービスを専門とする世界有数の企業です。各分野の専門家の能力を最大に引き出し、よりよい判断や最適なケアの提供、また人類の知的領域や進歩の限界を押し広げる世紀の大発見のサポートなど、多岐に渡ります。エルゼビアはウェブを中心とした各種電子製品―― ScienceDirect（ (リンク ») ）、Scopus（ (リンク ») ）、Elsevier Research Intelligence（ (リンク ») ）、ClinicalKey（ (リンク ») ） など――に加え、The Lancet（ (リンク ») ） や Cell（ (リンク ») ）を含むジャーナル約2,200タイトルや25,000点を超える書籍ならびに有数の百科事典を刊行しています。

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