新日鐵住金株式会社(代表取締役社長 進藤孝生 以下、「新日鐵住金」)は、2014年4月、八幡製鐵所にて鉄道用レールの中で世界最長となる150mレールの製造・出荷体制を整備しました。
近年の経済発展や旺盛な資源開発にともない、都市間を結ぶ旅客鉄道や資源・穀物を運ぶ貨物鉄道では、さらなる輸送効率の向上が求められています。旅客鉄道は高速鉄道に代表される列車の高速化や車両の軽量化、貨物鉄道では重載化や長大編成化が積極的に進められている中、レールの使用環境はこれまで以上に苛酷なものとなってきています。
こうした中で、新日鐵住金は、レール材質の品質向上はもとより、レール形状・各部寸法の高精度化や耐摩耗性に優れたレールの開発・商品化など、鉄道事業各社のニーズに的確にお応えしてきました。
鉄道用レールは、圧延後レール長25mを標準として最長50mに切断して出荷しています。レールとレールの継目は乗り心地や騒音・振動の阻害要因の一つであり、また線路保守上の弱点であるため、鉄道事業各社は、レール継目を溶接してロングレール化するなどの改善を各社ごとに行っています。
今般、八幡製鐵所において150mレールの取扱いを可能とする、精整ヤード、クレーンなどの設備対策を実施し世界最長となる鉄道用150mレールの製造・出荷体制を確立しました。これによって、鉄道事業各社におけるレール溶接数削減等による線路保守作業の軽減に加え、より一層の軌道安定化に貢献するものと考えております。
新日鐵住金は、1901年に操業を開始した八幡製鐵所軌条工場から国内外の鉄道事業各社にレールを販売してきました。今後もこれまで培ってきたレール製造113年の経験に加え、技術力、商品開発力の絶え間ない向上に努め、国内外の鉄道輸送の安全性向上と高度化に貢献していきます。
(お問い合わせ先)広報センター TEL:03-6867-2977、5807
以 上
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。