日本テラデータ株式会社
テラデータ、オープンソースR分析の制約を解放
ー テラデータ、Rユーザー向けに高速処理能力、追加分析機能、使いやすさ、大規模統合データを提供 ー
[2014年6月26 日にテラデータ・コーポレーションより発表されたプレスリリースの翻訳です]
米国カリフォルニア州サンディエゴ発 - データ分析プラットフォーム、マーケティング・アプリケーション、およびサービスのリーダー企業である、テラデータ・コーポレーション(NYSE: TDC、以下テラデータ)は、メモリと処理の制約を解放することでオープンソース、Rの分析パワーを拡張するTeradata Aster Rを発表しました。Teradata Aster Rは、非常に高いスケーラビリティと信頼性、また使いやすさを兼ね備え、エンタープライズ用途ですぐに利用できるビジネス分析ソリューションをRアナリストに提供します。
Rアナリストは、Rが単一のサーバー上で稼働し、インメモリのみで実行されている場合、Rから最大の便益を享受することに苦労しています。単一サーバーのインメモリ環境では、処理可能なデータ量が制限され、複雑な分析をする際に、パフォーマンスの遅延を引き起こすことがあります。テラデータは、R分析にインデータベースでの並列実行機能を提供することにより、処理とメモリによる制約から解放します。インデータベースでRを実行すれば、大量データの高速処理が可能になり、分析に対する企業のニーズを満たすことができます。さらに、Rアナリストは複数のソースから発生した、さまざまなデータを利用およびそれらのデータを統合し、業務改善に向けてより広範囲な分野の分析ができるようになります。
Rは、オープンソースの統計言語であり、データマイナーおよびデータサイエンティスト向けのソフトウェアです。Rexer Analyticsが実施した調査によると、Rを利用したデータマイナーは増加しており、回答者の70パーセントが現在Rを利用しているとレポートしています。
「Teradata Aster Rは、顧客企業にR分析の強さを提供します」とTeradata LabsのプレジデントであるScott Gnauは述べています。「テラデータは、Rアナリストを支援するために、分かりやすいR言語およびツール、圧倒的な処理能力、豊富に取り揃えた分析機能のセットを提供します。さらにアナリストは、複数のソースから統合された膨大な量のデータにアクセスすることが可能となります」
Teradata Aster Rは、セキュリティ、データ管理、そして分析機能の組み合わせといったあらゆる利点を得て、高性能コンピューティング・プラットフォームを活用します。新たなソリューションは、以下3つの主要要素から構成されています。
Teradata Aster Rライブラリ ― このライブラリには100種類以上の構築済みのR関数が含まれており、これらはあらゆるデータに対して並列実行されますが、並列処理の複雑さが表面に出てくることはありません。アナリストは、何日もかけて並列アルゴリズムのコーディングをする必要がなく、データ管理、アクセス、探索、および操作から機械の学習アルゴリズムまで、幅広いタスクを網羅する並列のR関数に即時にアクセスできます。さらにテラデータでは、Teradata Aster nPathを含む高性能な分析機能によって、オープンソースRの機能を拡張しています。
Teradata Aster R並列コンストラクタ ― Teradata Aster Rの構成要素により、アナリストは、5,500種類以上のR分析パッケージやオープンソース・コミュニティにて開発された新たな分析関数を利用して、彼ら独自の並列分析を組み立てることができます。
Teradata Aster SNAP Frameworkとの統合 ― オープンソースRエンジンは、Teradata Aster SNAP Framework内に統合されており、このフレームワークは、複数の分析エンジンとファイル・ストアをシームレスに、アナリストの探索ニーズに合わせて組み合わせることができます。この複数の分析機能のシームレスな統合は、分析能力を飛躍的に高めます。データサイエンティストは、グラフ、MapReduce、テキスト、統計、時系列、R分析などの複数の分析機能を、単一のプログラムからデータを深く掘り下げて分析することができます。テラデータでは、以前発表したグラフ処理エンジンTeradata Aster SQL-GRをサポートし、高性能のグラフ分析モジュールを追加して、Aster Rライブラリを拡張しています。データサイエンティストは、ソーシャルネットワーク分析、不正検知、確率伝搬などにグラフ分析を利用し、確率モデリングの実行に特化したアルゴリズムを利用できるようになります。
「 Rが急速に採用され、その価値が実証されていることは、新たな収益を生む洞察を引き出そうとしている企業にとって、自社の予測分析戦略の一部としてRが有効であることを意味しています」とDecision Management SolutionsのCEOであるJames Taylor氏は述べています。「Rの採用企業は、Rをサポートし、スケーラブルな実装を提供するための確固たる計画を策定しているベンダーを信頼すべきです」
R分析の利用例
あるオンライン・ストリーミング動画プロバイダーは、将来の収益を予測し、収益性の高いユーザーに対する潜在的な解約を阻止し、同時に顧客の視聴体験を改善する必要があります。この動画プロバイダーは、顧客の購入嗜好やサービスに対するニーズを把握したいとRアナリストに依頼します。しかし、Rアナリストは、メモリや処理の制約が原因で、データにアクセスし、依頼されたすべての必要なデータを統合することができません。もし、その分析が単一サーバー内のインメモリ環境で実行されたなら、依頼された時間内で作業を完了することはできなかったでしょう。
Teradata Aster Rを採用することで、アナリストは、メモリと処理の制約を解決し、Rコンソールから分析ワークフロー全体を集約することができます。インデータベースでの高速分析は、Apache HadoopやTeradataに格納された、動画メタデータ、顧客の検索履歴、視聴履歴、アカウントデータなどの要求したすべてのデータに対して容易に実行することができます。これにより、このオンライン動画プロバイダーは、顧客対応また、解約数を阻止するための意思決定を行うことができるようになります。
コンサルティング・サービスおよび保守サービスは、Teradata Aster Rに関してエンタープライズ用途で求められるサポートと最適な実践を提供します。
Teradata Aster Rは、2014年第4四半期後半から提供される予定です。
以上
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関連リンク
・Rexer Analyticsが実施した調査レポート
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・日本テラデータウェブサイト内 プレスリリース
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・本プレスリリースの原文: Teradata News Room
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◆ Teradata Corporationについて
テラデータ・コーポレーションは、統合データウェアハウス、ビッグデータ分析、およびビジネスアプリケーションにフォーカスした、データ分析ソリューション分野における世界最大規模の企業です。革新的な製品とサービスによってデータ統合とビジネスの洞察力を実現し、企業を競争優位へと導くベストな意思決定を可能にします。
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◆ 日本テラデータについて
日本テラデータ株式会社はテラデータ・コーポレーションの日本法人です。データベース・ソフトウェアおよび関連製品を中心に、ハードウェア・プラットフォーム、データウェアハウスに関するコンサルティング、構築支援、教育、メンテナンスサポートなど各種サービスを提供しています。
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