資金増額により、2030年までに低中所得国で年間300万人もの命の救済が可能に

国際対がん連合(Union for International Cancer Control)

From: 共同通信PRワイヤー

2015-02-04 11:15

資金増額により、2030年までに低中所得国で年間300万人もの命の救済が可能に

AsiaNet 59364

資金増額により、2030年までに低中所得国で年間300万人もの命の救済が可能に

ジュネーブ、2015年2月4日/PRNewswire/ --
世界中のコミュニティーから年間180億ドルの資金増額をもたらした新たなデータ・プロジェクトによって、低中所得国(LMICs)のがん死亡率を2030年までに3割低減させることが可能に

国際対がん連合(UICC、以下UICC)の世界的トップレベルの公共衛生専門家らが世界対がんデー(World Cancer Day)2015で、全世界のがんサービスに対する手頃な金額の投資増加を通し、何百万もの人々を救うことが可能であるという主旨を発表します。重要な内容として:

 ・世界中のコミュニティーからの年間180億ドルの資金増額により、2030年までに世界規模で300万もの人々の命を救うことができます。そして、予防、早期発見、及びがん患者の為のケア向上により、今後続く10年間もさらに多くの命を救うことが可能になるでしょう。

 ・またこの期間中、資金の増額により、がんによって命を落とすであろう何百万もの死を軽減し、痛みの緩和をもたらすことができます。

 ・タバコ税を3倍にし税収入を引き上げることだけでも、政府は毎年4000億ドルもの資金を調達することができます。今日の新たな統計によれば、それは同時に、喫煙者の1/3の人に対して禁煙を促すことにもつながります。

UICC会長、テザー・クトルク (Tezer Kutluk) 教授は、次のように述べています。「がんによって、毎年800万人以上の人が命を落としています。そのうち6割以上は低中所得国で起こっており、その大多数は中級所得層に属しています。」また、テザー・クトルク教授は、このように強調しています。「人口の増加や高齢化により、開発途上国における癌患者の絶対数は劇的な増加傾向にあり、しかるべき対策を講じなければならないのです。年間180億ドルの資金増額の提案は、多くの国々にとっては手頃な金額でありますが、その一方では、最も貧困な国にとっては非現実的な資金金額であり、国際的な支援無しでは成し得ないのが現状です。」

DCP3(Disease Control Priorities:DCP第三版第三巻[2])「がん」の中で、12月に開催された世界がん会議 (WCC) [1]で発表されたヘッドライン・データが、中所得国に対して、保険予算の2パーセントから5パーセントを引き上げることで対がん資金の増加ができるという手段を訴えています。サービスの発展が遅れ、施設がほとんどが無く、また訓練を受けたがん専門家がほとんど存在しない低所得の国では、能力や設備を構築するのにあたり世界中のコミュニティーからの支援が必要です。それらの一連の作業には、10年もしくはそれ以上の年月がかかるでしょう。

世界保健機関は、2011年に非感染性疾患(NCDs)のための「最善策」を提言しています:

 ・タバコ関連がん低減に向け、タバコ課税、規則及び規制の実施
 ・肝がん予防の為、B型肝炎(HBV)の予防接種の実施
 ・前癌頸部病変の為のスクリーニング及び治療の実施

DCP3「がん」は同時に、「必須対策」を作成し、このリストに基本的治療と疼痛管理の介入を付け加えています:

 ・子宮頸がん予防の為、思春期の女子を対象としたヒトパピローマウイルス(HPV) ワクチンの実施
 ・進行がんの為の疼痛管理
 ・特定小児がん治療の実施
 ・早期の乳がん、大腸がんの診断及び治療

これらの基準は、負担の大きいがん(子宮頸がん、乳がん、大腸がん)、根治率が高いがん、そして(特定)小児がんに向けたものです。全ての治療介入は、コスト効率が良く、ほとんどの中所得国でも手頃な価格で(低所得国でも国際的な支援があれば入手可能です)、2030年のタイムフレーム内で実現可能です。

UICCの最高経営責任者(CEO)のケアリー・アダム氏(Cary Adams)は、次のように呼びかけています。「がんによる時期尚早の死を防ぐことは、私たちの力の及ばない領域ではありません。従って、ただ単に傍観してこの世界的な負担を増大させてはいけないのです。世界対がんデー2015では特に、低中所得国における改良されたがん管理介入の投資に向け、世界中のコミュニティーが団結することを強く求めます。実現可能な、また手頃なソリューションは、がんの全ての領域に存在しています。例えば、タバコ規制の増加、早期発見及び治療、そしてさらに、命を救うことができるワクチン接種など実行さえすれば、疾患にもとづいた貧困を大幅に減少させ、何百万もの回避可能な死を阻止することができます。」

世界対がんデーと2015年のテーマについて
世界対がんデーは、国際対がん連合(UICC)の単独主導の下で毎年2月4日に開催されており、そのメンバー、パートナー、そして全世界が団結して世界に蔓延するがんと闘うための日です。「私たちの力で」のキャッチフレーズのもと、世界対がんデー2015は、がんとの闘いに前向きで積極的なアプローチを推進します。特に、一連のがんとの闘いにおいて、ソリューションは必ず存在し、それらは私たちの身近なところにあることを強調しています。

詳細は、 (リンク ») をご参考下さい。

国際対がん連合(UICC)について
国際対がん連合(UICC)は、がんコミュニティーを一つにして、世界がん負担を低減し、より大きな公平さを推進して、 がん管理を世界の健康および開発の課題に統合します。UICC は、同種類の最大の抗がん組織であり、155ヶ国に亘る800名の会員を擁する組織であり、世界の主要がん社会、研究所、治療センター、患者グループを代表しています。

詳細は、 (リンク ») をご参考下さい。

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1. 世界がん会議(2014年12月3日~6日):
(リンク »)
2. DCP3: Disease Control Priorities(疾病管理の優先課題)、第三版第6巻、がん 第1章: 概要と 提言
(リンク »)

メディア問合せ先:

リア・ペイトン(Leah Peyton)
Eメール: lpeyton@reddoorunlimited.com
電話: +44-208-392-8041 / +44-778-819-1434

ピーター・ドネラン(Peter Donelan)
Eメール: pdonelan@reddoorunlimited.com
電話: +44-208-392-8057

情報元:国際対がん連合(Union for International Cancer Control)

(日本語リリース:クライアント提供)

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