ICCAが「検査を受けよう」キャンペーン   初の世界転移性大腸がんの日

International Colorectal Cancer Association

From: 共同通信PRワイヤー

2015-03-24 17:09

ICCAが「検査を受けよう」キャンペーン   初の世界転移性大腸がんの日

AsiaNet 59941 (0414)

【ブリュッセル2015年3月24日PRN=共同通信JBN】
*世界転移性大腸がんの日(World Metastatic Colorectal Cancer Day)が「検査を受けよう」キャンペーンを開始

*キャンペーンはmCRC(転移性大腸がん)と新たに診断された患者の個別のがん治療計画の一貫として、患者の関心とRASバイオマーカー検査への理解を進めることを目指す

*腫瘍のRAS遺伝子の状態を知ることは、医師による患者の治療を最善に行うことを支援する

国際転移性大腸がん協会(ICCA、International Colorectal Cancer Association)(*参照)は24日、初のWorld Metastatic Colorectal Cancer Dayの一貫として、新しい啓発活動である「検査を受けよう」キャンペーンを開始する。「検査を受けよう」キャンペーンは、新たに転移性大腸がん(mCRC)と診断された患者のRAS検査の重要性に関心を持ち、理解してもらうことを目指している。

キャンペーンは、世界の数多くのヘルスケア専門家組織と患者支援グループから支持され、そのウェブサイトはmCRCと治療選択肢におけるバイオマーカーの役割とともにRAS検査とは何かという説明などの情報を提供している。ウェブサイトはまた、患者向けの情報やいくつかの全国的な患者支援グループからのリソースを提供する。

キャンペーンは、mCRCと新たに診断された患者に対する検査の利用および個別化されたがん治療計画を確立するに当たって、第一選択治療を始める前にRASバイオマーカー検査を必ず行うことを呼びかけて、ブリュッセルの欧州議会議員(MEP)に向けたホワイトペーパーを提出した。

ICCA会長、欧州臨床腫瘍学会次期会長、イタリア・ナポリ第2大学教授であるカルディエロ教授は「新たにmCRCと診断された患者にとって、第一選択治療開始前にRASバイオマーカー検査を受けることは極めて重要である。RAS検査は患者の個別治療計画の一貫として、最も適切な治療法を選択するのを支援することができる。われわれのキャンペーン向けウェブサイトは、mCRCとRAS検査に関する詳しい情報を患者に提供するので、患者は有益な選択についてよりよく理解し、医師との話し合いを進めることができる」と語った。

欧州議会議員(MEP)でイタリアの欧州人民党党首であるエリザベッタ・ガルディーニ氏は,ブリュッセルのキャンペーン開始について、「mCRCはバイオマーカーを利用して『個別化された』あるいは『狂いのない』医療アプローチの選択は、患者の治療成功に大きな差となり得る1例である。われわれはすべての欧州市民と世界のその他地域の市民が、適切な診断検査がどこにあってもmCRCの診断後に間違いなく利用できるように1日も早くすべきである」と語った。

直腸結腸がんは大腸がんとしても知られ、世界の男性の3番目に多いがん、女性の2番目に多発するがんである。2012年には、69万4000人余りがこの疾患で死亡している(注1)。転移性大腸がんはこの疾患が進んだ段階であり、結腸あるいは直腸にある原発腫瘍が通常は肝臓あるいは肺など体のほかの部位に広がり(転移)、治療が一層難しくなる。mCRCの生存率は、診断後5年生き延びた患者でわずかに10-20%である(注2,3)。しかし、最近の臨床データの解析によって、抗上皮成長因子受容体(EGFR)療法を選択すれば、腫瘍がRAS遺伝子変異を持たないmCRC患者の生存率は改善できることが分かった(注4-9)。RAS検査がmCRCの管理に有用だった進歩を認めて、治療ガイドラインが欧州と米国で更新され、RAS遺伝子突然変異状態検査を受けることを提言した(注10,11)。

バイオマーカー検査は、がんに関係する特定の遺伝子の種類と状態を観察する簡単な方法である(注12,13)。バイオマーカーは結腸直腸、胸部、肺など多くの異なる種類のがんに対して発見されており、患者のケアと治療を個別化する「正確な医療」もしくは「個別化された医療」と表現される医療行為を用意する医師を支援するのにますます重要な役割を果たしている(注12-14)。予測的バイオマーカーの1つであるRASは、KRASおよびNRASを含む一群の遺伝子に対する集合名であり、個別のmCRC患者に対する最も適切な治療の選択の助けになるよう利用される(注4-8)。

mCRCの中のRASは、mCRC患者が特定の治療法にどれだよく反応するかを予測できるようにする主要バイオマーカーであり、できるだけ早期に患者のRAS状態を知るため重要になっている。mCRC患者の約半数は野生型腫瘍であり、残りの半数がRAS突然変異型腫瘍である(注15)。

▽International Colorectal Cancer Association(ICCA)について
International Colorectal Cancer Association (ICCA)(注)は、転移性大腸がんの管理と患者ケアの向上に関心のある利害関係者の学際的グループを集めた世界的イニシアチブである。ICCAは「検査を受けよう」キャンペーンに責任を負い、新たに転移性大腸がんと診断された患者に対する個別のがん治療計画を開発する一貫として、治療法を選択するのに重要なバイオマーカー試験に関心を高め、理解してもらうことを目指している。「検査を受けよう」キャンペーンは、Association of Patients with Oncological Diseases(腫瘍疾患患者協会)、Bowel Cancer Australia、Bowel Cancer U、CHU de Rouen(ルーアン大学病院センター)、Dance with Cancer、EuropaColon、European Alliance Personalised Medicine(個別化医療欧州アライアンス)、European Cancer Patient Coalition(欧州がん患者連合)、Global Colon Cancer Association(欧州結腸がん協会)、 Institut du Cancer de Montpellier(モンペリエがん研究所)、L'Istituto Nazionale Tumori(ツモリ国立研究所)、 Irish Cancer Society(アイルランドがん協会)、Italian Federation of Voluntary Associations in Oncology、Seconda Universita di Napoli(ナポリ第2大学)などの支持を受けている。「検査を受けよう」キャンペーンの支援は、メルクセローノ(Merck Serono)、シスメックス・アイノスティックス(Sysmex Inostics)、アムジェン(Amgen)から提供されている。

RASおよび「検査を受けよう」キャンペーンに関する詳しい情報は以下を参照。
(リンク ») ( (リンク ») \Users\cdonald\AppData\Local\Microsoft\  
Windows\INetCache\Content.Outlook\QT1SCAPG\www.GetTestedCampaign.com )

(注)
ICCAはInternational Non Profit Making Association (INPMA、国際非営利団体)の1つとしてブリュッセルで登録されている。

(参照)
1) Ferlay J, Soerjomataram I, Ervik M, Dikshit R, Eser S, Mathers C, Rebelo
M, Parkin DM, Forman D, Bray F. GLOBOCAN 2012 V1.0, Cancer Incidence and
Mortality Worldwide: IARC CancerBase No. 11 [Internet]. Lyon, France:
International Agency for Research on Cancer; 2013. Available at:
(リンク ») Last accessed January 2015.
2) Sanoff HK, et al. J Clin Oncol. 2008;26(35):5721-7.
3) National Cancer Institute. SEER Stat Fact Sheets - Colon and Rectum
Cancer. Available at:
(リンク ») Last accessed
January 2015.
4) Schwartzberg LS, et al. J Clin Oncol. 2014;32(21):2240-7.
5) Douillard J-Y, et al. N Engl J Med. 2013;369(11):1023-34.
6) Van Cutsem E, et al. J Clin Oncol. 2015:33(3).
7)Stintzing S, et al. European Cancer Congress 2013: Abstract No:LBA17.
8) Ciardiello F, et al. Oral presentation at the 2014 American Society of
Clinical Oncology Annual Meeting, May 30-June 3, 2014.
9) Venook AP, J Clin Oncol. 2014:32:5s (suppl; abstr LBA3).
10) Bekaii-Saab T. J Natl Compr Canc Netw. 2014;12(2):299-300.
11) Van Cutsem E, et al. Ann Oncol. 2014;25(Suppl 3):iii1-iii9.
12) Moorcraft SY, et al. Therap Adv Gastroenterol. 2013;6(5):381-95.
13) Ong FS, et al. Expert Rev Mol Diagn. 2012;12(6):593-602.
14) Mallman MR, et al. EPMA J 2010;1(3):421-37.
15) Vaughn CP, et al. Genes Chromosomes Cancer 2011;50(5):307-12.

ソース:International Colorectal Cancer Association

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