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【ストックホルム2015年8月28日PRN=共同通信JBN】世界水週間が28日閉幕し、ストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute、SIWI)は今年の世界温暖化防止合意に水問題を十分組み込むよう交渉者らに呼び掛けた。
開発のための水をテーマとする世界水週間は世界125カ国から政府、学界、民間団体、国際組織、民間企業などの3300人が参加した。世界水週間とストックホルム水大賞(Stockholm Water Prize)はどちらも25周年を祝った。
SIWIのトルグニー・ホルムグレン理事は水週間を総括して「水は気候変動のすべての側面を結び付けている。気候変動は水の変動だ」と語った。
気候変動の影響は洪水、不安定な降雨パターン、長引く干ばつ、その他の極端な天候不順で水を通じて感じられる。
スウェーデンのアサ・ロムソン副首相兼気候環境相はSIWIのメッセージに呼応して「水が適切に管理されず、水資源の管理が温暖化防止対策にうまく組み込まれていなければ、温暖化はわれわれの社会に重大な影響を及ぼすだろう。すべての国の挑戦である」と述べた。
ブラジル・サンパウロ州の衛生・水資源長官で世界水協議会会長のベネディト・ブラガ博士は「水の安全保障は恐らく今世紀最大の人類の挑戦だ」と語った。
マーシャル諸島のクリストファー・ロヤック大統領はパリで開催される気候変動枠組み条約締約国会議に対し、温暖化防止の合意に最も強い表現を望めるかどうかは確かではないが、世界が彼の国だけでなく世界中を救う歴史的な誓約をするよう期待すると強く訴えた。
ロムソン副首相は「世界の温暖化の論議に水問題を組み込み、検討することが最も重要で、世界水週間はパリ会議に向けたこのような協力的な討議の重要な舞台だった」と締めくくった。
水週間の間に3賞が授与された。Stockholm Industry Water Award は米コロラド州の企業CH2Mが受賞。Stockholm Junior Water Prize は米国のペリー・アラガパン氏にスウェーデンのビクトリア皇太子から授与された。Stockholm Water Prize はカールグスタフ国王からインドのラジェンドラ・シン氏に手渡された。
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britt-louise.andersson@siwi.org
ソース:Stockholm International Water Institute
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