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【カイロ2016年9月8日PR Newswire=共同通信JBN】
*欧州アウトソーシング協会(EOA)が2016年最終選考リストを公表。
*豊富なマルチリンガル才能の供給、競争力ある運営コスト、魅力的な事業環境、起業家精神およびイノベーションが政府の支援と相まって、エジプトに権威ある欧州の賞を競う資格を与えた。
エジプトは、最も権威あるアウトソーシング業界賞の1つである欧州アウトソーシング協会(European Outsourcing Association、EOA)の2016年アウトソーシング・デスティネーション賞(Outsourcing Destination of the Year、 (リンク ») )の最終候補に選ばれた。EOAは欧州におけるアウトソーシングのための優秀なセンターである。EOAは認識、教育、基準、オピニオン・リーダーシップを推進することによりアウトソーシング専門職やアウトソーシング産業の促進を図っている。同賞の優勝者は10月にブルガリアで開催される世界のソーシング・リーダーやインフルエンサーが集合するEOAリーダーシップ・サミットの際に発表される予定。
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近年、エジプトのアウトソーシング業界の状況は、低品質から高品質のサービスへとシフトしていることが確認されている。この4年間にBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、IT、R&D分野のアウトソーシング・サービスは急成長しており、従業員が倍増し、約5万FTE(フルタイム当量)に達している。エジプトのICT(情報通信技術)産業のGDPに占める貢献度は、過去2年間に13%の伸びを示しており、その割合は全GDPの4.1%に達している。エジプトIT産業開発局(Egyptian Information Technology Industry Development Agency、ITIDA)( (リンク ») )は2015年、多国籍企業(MNCs)との拡大協定を通じ、6000人の新規雇用を創出した。
ITIDAは今年、全国の中都市に科学技術パークを設立するために新たに創設された会社「Silicon Waha」( (リンク ») )への投資を通じ、エジプトにおける革新的で協力的な環境作りを推進している。この全国規模のイニシアチブは、政府、ICT企業、学会、起業家の共同のエコシステムを包摂し、50万人の雇用を創出する。2016年末までに「We Parks」の名称の下に2つのパーク(工業団地)が運営を開始する。1つはアレキサンドリア市内にあり、沿岸地域をカバーし、もう1つはアシュート市内にあり、上エジプト地域をカバーする。We Parksは、首都カイロにある既に成功している2つのパーク、Smart Village とMaadi Technology Parkのポートフォリオを補完するものだ。さらにITIDAの関連組織Technology Innovation and Entrepreneurship Center(技術革新起業家センター)が官民提携に基づくエジプト各都市でのイノベーターに優しい環境作りのため、Innovation Clusters Initiative(イノベーション集団イニシアチブ)を打ち出した。
エジプトには豊富な才能のプールがあり、毎年35以上の大学、100の研究機関から計50万人の卒業生が輩出し、このうち5万人がIT関連、22万人がBPO関連である。この比類のないマルチリンガルな労働力は100カ国の20言語以上で仕事が可能だ。
欧州やアジアなど他のアウトソーシング・デスティネーションと比較すると、エジプトは例外的に低い離職率を示している。この背景には、同国が技術開発と才能管理にかなりの投資をしていることがある。「Next Technology Leaders」(NTL、次の技術指導者たち)は、ICT分野の1万6000人のエジプトの若者に、多国籍企業、国内の大学、教育機関との協力の下にオンラインの双方向訓練を通じて資格を与えるイニシアチブである。
エジプトの強化されたポジションは、Gartnerなど最近のインフルエンサーの報告にも反映されている。報告では、エジプトは欧州・中東・アフリカ(EMEA)におけるソーシングとITサービスの主要なデスティネーションとなっている( (リンク ») )。Everest Groupの「Putting Egypt Back on Your Location Radar」( (リンク ») )は、現在のエジプトのグローバルなサービス供給の状況を評価している。Oxford Business Groupはエジプトのアウトソーシング産業がますます強力になっていると指摘し、フォーブス誌はエジプトをベンチャー企業設立に関してトップ10カ国にランク付けしている。またRaconteurは同国をアウトソーシングの躍進国トップ10に、IMFはエジプトについて南アフリカを超えてアフリカで2番目に大きな経済大国であると明らかにした。
エジプトは、フィリピン、コロンビア、スリランカを抜いて2010年のEOA Offshoring Destination of the Year Award(EOAオフショアリング・デスティネーション賞)を受賞した。同賞は、エジプトがグローバル市場で躍進していることを認定し、その競争力の優位性を強調した。今年は、エジプトはベラルーシ、フィジー、スリランカと競っており、その堅固な戦略、旗艦プロジェクト、ポジティブな指標は、エジプトを2016年の賞の強力な候補者に仕立てている。
ソース:Information Technology Industry Development Agency, ITIDA
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