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【アブジャ(ナイジェリア)2016年12月5日PR Newswire=共同通信JBN】
*モロッコの政府系ファンドであるIthmar CapitalとナイジェリアSovereign Investment Authority間の新しい提携関係が、パイプライン・地域開発プロジェクトを支援する
西アフリカ経済を強化する主要なイニシアチブの中で、モロッコ王国とナイジェリア連邦共和国は、両国を結ぶ新しい地域ガスパイプラインを共同開発して、ナイジェリアの資源をモロッコとその近隣諸国や欧州に運び込むと発表した。このトランスアフリカン・パイプライン・プロジェクトは、モロッコ国王のモハメド6世のナイジェリア公式訪問中、ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ大統領と共に発表されたもので、この地域全体の大規模な経済成長を刺激することを狙っている。
トランスアフリカン・パイプラインは地域の電化を加速することによって、西アフリカ全域のエネルギー利用を改善する、パイプラインは低廉エネルギーの不足という、この地域の開発の最大の障害の1つに応えることを支援する。さらに、プロジェクトは欧州へのエネルギー輸出を強化して、ナイジェリアのガスをモロッコを通じて欧州のエネルギー市場に結びつけることになる。
トランスアフリカン・パイプラインは西アフリカにおいて、外国投資を引きつける産業ハブの創設を支援する狙いがある。プロジェクトは従って、産業から食品加工や肥料までにわたるさまざまなセクターの拡大に供し、特にアフリカ諸国の中で輸出競争力を改善することになる。現在、アフリカ大陸内部の貿易は、アフリカ諸国の国際貿易の僅かに17%を占めるだけで、アジアもしくは欧州より少ないが、一つにはそれはアフリカ諸国間のコストがほとんどの場合に相対的に高くつくためである。
地域の電化プロジェクトを加速する目的で、すべての関係者の参加を目指しているこのプロジェクトはまた、欧州のエネルギー市場とのリンクを目指して、電気の競争力ある地域市場を確立する。それはまた、国内および国際市場で利用できる天然資源の地域移転を促進させることになる。
プロジェクトは、モロッコの政府系ファンドIthmar CapitalとナイジェリアSovereign Investment Authority(NSIA)間の新しいコラボレーションを通じて検討される。両ファンドは、戦略的提携協定(SPA)と覚書(MOU)の調印を発表し、最近では初めて関係両国による相互投資に関する協力を目指している。
Ithmar CapitalとNSIAは戦略的提携協定(SPA)の下で、食糧安保、再生エネルギー、インフラストラクチャーの戦略的部門への投資を共同で追求することにコミットしている。SPAはまた、両機関が抽出物部門に関連する知見と専門知識を共有し、リサーチとベストプラクティスで協力し、天然資源を管理する両国の能力を強化するための政策ガイダンスを提供する。
覚書(MOU)は同様に、両者間のより幅広い提携関係を規定している。MOUはアフリカがグリーン経済に移行するためのイニシアチブであるGreen Growth Investment Fund(GGIF、グリーン投資ファンド)に、ナイジェリアが積極的に関与することを保証している。GGIF Africaはモロッコのマラケシュで11月に開かれた国連気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)開催中に発足した。それは責任のある持続可能な機会を求め、アフリカに関心のある外国投資家を引きつけるため、地域成長を加速することを目的としている。
両協定は併せて、モロッコとナイジェリアの企業間の関係を構築し、新しい機会を創造する公式な体制をつくる。両協定はまた、アフリカ最大の経済国である両国が、アフリカ大陸の開発を継続する地域イニシアチブで協力する大きなコミットメントの表れである。
ナイジェリアのジオフリー・オンエアマ外相は「このサウス・サウス(南南)のオープンプラットフォームは、地域経済国の構造的転換を加速して、地域全体をより高度な成長の道に乗せることになる。両国元首は、この重要なプロジェクトを監視する相互調整機関の設立に合意して、アフリカにおけるそのような戦略的協力を推奨した」と語った。
モロッコとナイジェリアのこの新しいコラボレーションは、南南協力モデルの確立を目指し、アフリカの経済チャンスの触媒として働く。それはモハメド6世の地域戦略と一致するものであり、その中でモロッコはアフリカが外交政策の最優先事項であり、地域の人々の生活を直接向上する経済・社会サービスと人づくりプロジェクトに貢献すると宣言している。この中にはエネルギー部門とりわけ持続可能なグリーン・プロジェクトに関連するさまざまなプロジェクトが含まれる。
ソース:Ithmar Capital
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