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【バルセロナ(スペイン)2017年3月3日PR Newswire=共同通信JBN】5G Automotive Association(5GAA、5Gオートモーティブ・アソシエーション)とEuropean Automotive Telecom Alliance(EATA、欧州自動車通信連合)は了解覚書に調印した。この提携の目的は、標準化、スペクトル、関連の利用事例に加え、コネクテッド・自動運転ソリューションの分野における協力を促進することである。
5GAAとEATAは、短期的および長期的に対応することが必要な技術的要件を特定するため、両組織によって特定された利用事例の優先順位を決めることに専念する。また、コネクテッド・自動運転の基準をより強くサポートするためには、ETSI、3GPP、SAEなどの標準化機関のための標準化の優先順位付けも必要である。スペクトラム関連の問題(V2X)の促進、一定の帯域の使用方式に関する合意、セキュリティーとプライバシー、モバイルネットワーク事業者(MNOs)と自動車メーカー(OEMs)の双方がサポートする車両安全要件などに共同で取り組む必要があることは議論の余地がない。最後に重要なことだが、MNOsとOEMsとの合意はビジネスモデルを開発し、両業界のタイムラインを調整、連動させるための重要なカギでもある。
5GAAのメンバーは33社を含み、うちアウディ、BMWグループ、ダイムラー、エリクソン、ファーウェイ(Huawei、華為技術)、インテル、ノキア、クアルコム(Qualcomm Incorporated)の8社は創立メンバーである。5GAAは、通信ソリューションを開発、試験、促進し、標準化を開始し、社会的ニーズに対処するために商業的な可能性とグローバルな市場浸透を加速することを目的とした複数業種にわたる連合組織である。
焦点分野は、通信ソリューションの開発、試験、プロモーション、標準化の開始、および、自動運転、サービスへのユビキタスなアクセス、スマートシティーやインテリジェントな輸送への統合などのアプリケーションによる社会のコネクテッド・モビリティーと道路安全ニーズに対応するための商業化可能性とグローバルな市場浸透の加速である。
EATAは現在、テレコム(電気通信)オペレーター、ベンダー、自動車メーカー、乗用車とトラックのサプライヤーなどを含む6つの主要組織および企業38社で構成されている。提携の主な目的は、欧州におけるコネクテッド・自動運転のためのハイブリッドなコネクティビティーの広範な展開を促進することである。EATAの最初の具体的なステップは、実際の交通状況の下での自動運転に必要なハイブリッド通信の性能をテストすることを目的とした「展開前プロジェクト」の進展である。さらにEATAは、サービスと技術のロードマップ、安全およびセキュリティーのニーズ、規制およびビジネス問題を特定し、対処することを目指している。このプロジェクトはデジタルおよび物理的インフラストラクチャーや車両ローカライゼーション問題を含む国境を越えた相互運用性に取り組む方針である。
▽引用:
クリストフ・ボイクト5GAA理事会会長
「5GAAは、テレコム業界と自動車メーカーを結合し、未来のモビリティーと輸送サービスのためのエンドツーエンドのソリューションを開発するために設立された。われわれはEATAとともにC-V2Xの要件を定義し、V2Xエコシステムを成功裏に創造することを期待している」
エリック・ジョナートEATA運営委員会委員長
「コネクテッドな自動運転が社会的レベルでもたらすことになる革命はすでに、欧州の自動車、テレコム部門を急速なペースで形成しつつある。今回の5GAAとの了解覚書は、異なった業界のパートナーを相互に近づけるだけでなく、2016年末に打ち出された協力、コネクテッド・自動化モビリティーに関する欧州委員会の戦略を強化するものでもある。自動車のコネクティビティーと自動化には、多様な通信技術が必要となるが、5G技術が欧州のデジタルハイウェーの重要な推進力になりうることは明らかだ。EATAと5GAAはともにドライビング経験の革新に寄与するだろう」
▽問い合わせ先
GAA - 5G Automotive Association e.V.
NeumarkterStrasse 21
81673 Muenchen
Astrid Wilch
+49-89-54909680
secretariat@ggaa.org
ソース:GAA - 5G Automotive Association e.V.
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