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【貴陽(中国)2017年5月26日新華社=共同通信JBN】2017年中国国際ビッグデータ産業博覧会(China International Big Data Expo)は26日、中国南西部の貴州省首都・貴陽で開幕した。李克強首相は祝辞を寄せ、馬凱副首相が開幕式で講演した。
李首相は、デジタル経済は人類の生産と生活方式を変換し、ますます経済成長を促す新たなエンジンになりつつあると指摘した。貴州省はこのトレンドに沿った先進的取り組みで素晴らしい成果を上げている。中国はデジタル経済における革新の促進と協力で他国と提携する用意がある。
データはひとつの重要かつ基本的な戦略的リソースになっており、中国としても生産セクターの変換をスピートアップするため、一層ビッグデータ革新アプリケーションに踏み込む必要があると馬凱副首相は述べている。
今年の博覧会は「デジタル経済が新しい成長を促進」をテーマにしており、展示会とコンテストの2つのサミットが用意されている。博覧会期間中、総計78のフォーラムとその他15の催しが行われる。
サミットではマシンインテリジェンス、人工知能(AI)、スマート・マニュファクチャリング、eコマース、ブロックチェーンに関する5つのハイエンドの会議が開催される予定。
ビッグデータを中心テーマに据えた初めての博覧会として、貴陽ビッグデータ博覧会は昨年に引き続き2年連続で成功を収めている。前回の博覧会では、貴州省に589億元(約86億ドル)に相当する投資を引きつけた。この博覧会は2016年に国家レベルのイベントへと格上げされている。
博覧会への申し込みは世界23か国から5万人を超えている。また組織委員会によると、中国、海外から316の出展者が1000を超える最先端の製品、技術、ソリューションを紹介している。
会場には6つの展示ホールがあり、ホール1から5まではビッグデータにおける最新の革新と成果とハイテク製品が現示されており、これらはオラクル、アリババ、ファーウェイ、SAP、Foxconn、JD.comなど世界的に有名なインターネット企業が紹介している。ホール6ではVR、AR、AIを実際に経験できるようになっている。
展示ホールでは25日、ハイアールによるドライバーを必要としないセントラルエアコンシステムのマグネットユニット(Driverless Magnetic Unit)、テンセントが開発したARでの慶弔用のし袋、Hydataによる最新の読唇技術等が紹介された。25日は1万人以上が博覧会を訪れた。
貴州省政府は2014年にビッグデータに向けた開発戦略を開始した。この年ビッグデータ・デジタル情報セクターは市場規模として前年比62%の成長を示した。貴州省のGDPは2014年に9000億元超となり第12回5カ年計画の成長目標を1年前倒しで達成している。
ソース:2017 China International Big Data Expo
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