聖徳大学(千葉県松戸市/学長:川並弘純)は「大学院看護学研究科(修士課程)」の設置を申請し、8月29日付で文部科学大臣より認可を受けた。これを受け2018年4月、大学院に「看護学研究科」を開設する。高度な組織管理、経営管理のできる能力を有するトップリーダーや協働する力とマネジメント力を有するミドルリーダー、大学などにおける組織マネジメント力・多職種連携の知識・技術を有する教育研究者を育成していく。
聖徳大学看護学部では、看護を要する人々のために、また、市民の健康を守るために、自らを律し、チームの中で主体的に考えながら実践することができる、凛とした専門職女性を育成している。
このたび、さらに高度な能力と知識を有した高度専門職業人ならびに研究者や教育者の養成を充実させることを目的として、「大学院看護学研究科(修士課程)」を設置する。概要は下記の通り。
◆看護学研究科(修士課程)
【名 称】 研究科名: 看護学研究科 専攻名: 看護学専攻(修士課程)
【学位名】 修士(看護学)
【開設日】 2018年4月1日
【定 員】 入学定員: 8名/収容定員: 16名
1. 教育目的
聖徳大学大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)は、地域の保健医療福祉ならびに教育環境の向上に寄与するために、「和」の精神と人間の尊厳を基盤とし、広範な視点から看護学の学識を教授し、高度専門職業人として変化に創造的に対応できる看護学の専門的知識と技術および教育研究能力を持った人材を育成する。
具体的には、「高度な組織管理、経営管理のできる能力を有するトップリーダー(病院の看護部長、訪問看護ステーションの管理者、福祉施設等の施設長など)」および「協働する力とマネジメントを有するミドルリーダー(病院の師長、主任、部署リーダーなど)」として活躍できる人、「大学等における組織マネジメント力・多職種連携の知識・技術を有する教育研究者」として、看護基礎教育機関や臨床の場において看護基礎教育や看護継続教育を充実させることに貢献できる人を育成する。
2. 社会的役割
聖徳大学が所在する千葉県東葛飾地域には、社会的必要性に応える大学院看護学研究科が存在していない。しかし、さまざまな看護組織のトップリーダーやミドルリーダーが、高い倫理観と広い視野を持って組織運営の改善・改革を促進していく能力や多職種と協働して問題解決を図るための高度なコミュニケーション力、合意形成力等の能力を備えることが社会的に必要とされている。
そのため大学院看護学研究科を設置し、大学院教育の機会を提供することにより、社会的役割を積極的に果たしていく。
3.社会的背景
(1)質の高いケアを提供するとともに、システムを効果的・効率的にマネジメントし推進していくさまざまな形態の看護組織のトップリーダーやミドルリーダーが必要。
・近年、少子化と超高齢社会の到来、医療保健福祉サービスの地域格差や医療の高度化・専門化や機能分化などの医療状況の変化に伴い、多職種協働で医療・看護を提供することがより一層求められている。
・医療に対する市民のニーズの多様化に伴い、提供される内容の質が問われる時代となっている。
・わが国では2020年を目処に、疾病の治療だけでなく、健康な一生を送るために疾病の予防から在宅の看護・介護までを一貫して考えることが求められ、「地域包括ケアシステム」の構築が進められている。
(2)看護職養成の教育や看護の質が評価される社会の中で、学位(修士・博士)を有する教員が求められている。
・看護系大学が急激に増えたことによる教員の不足傾向や、博士課程に在学しながら教育にたずさわる教員が他分野と比較して多い等の現状もある中、高度専門職業人だけでなく、研究者や教育者の養成の充実も喫緊の課題となっている。
●聖徳大学看護学部
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