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【宜昌(中国)2018年6月20日新華社=共同通信JBN】歴史上の人物、世界最大の水力発電所、ピアノや詩で有名な中国中部の湖北省にある都市、宜昌は現在、豊かな伝統文化によって成長しつつある。
中国国務院は今年2月発表した2018年政府活動報告の中で、国家の優れた伝統文化の推奨、中国の特色ある繁栄文化社会の構築を提案した。
宜昌ではそれ以来、150を超える独特のグラスルーツ活動が展開されている。
市政府はさらに、新市立博物館、都市計画展示ホール、スポーツセンター、科学・技術館、女性・子ども向け活動センターなど主要文化インフラに100億元(16億米ドル)以上を投資した。宜昌市政府によると、村や地域社会の約95%は標準的な娯楽用広場を備えている。
毎年、大規模な詩作活動が80回以上行われ、地域社会の10万人が参加している。市内では昨年、さまざまな詩作活動に住民40万人以上が参加したと推計されている。
宜昌は詩を研究・作成する15チーム、詩作39団体も擁している。
今年は6月18日になった中国伝統の龍船節(ドラゴンボート・フェスティバル)に向けて、宜昌のシ帰県では大型龍船レースが開催された。シ帰県は紀元前340-278年に生きて「楚辞」を著した中国戦国時代の詩人、屈原の生地である。
龍船レースは古い町で何世紀にもわたって行われている。レース前には屈原をしのぶ礼拝式が行われ、地元住民数万人を集めた。
6月15日朝、秦という男性がレース場の湖に3歳の孫を連れてきた。秦さんは「われわれ家族にとって毎年必見のイベント。龍船レガッタがなければ、フェスティバルの名に値しない。中国の伝統について、若い世代に何かを感じさせ、学ばせることも大切だ」と話した。
シ帰県庁は6月3日、屈原に由来する民俗メロドラマを北京に持ち込み、中国首都の市民に独創的な文化饗宴を披露した。
民謡は地元住民の間で人気のある芸術形式である。党政策と社会道徳を支持する現代的な歌詞によって、伝統メロディーが若者に受けている。
アーティスト23人で構成するZigui Quyuan芸術団は2016年7月、カナダで公演した。県レベル芸術団の外国芸術祭参加は、省全体で初めてのことだった。宜昌はまた、芸術的創作の多産都市でもあり、省、国家レベルのチャンネルを通じて多彩な公演を展開している。
宜昌は400以上の芸術賞を受賞している。
宜昌は文化的名刺が全国、さらに世界でも歓迎されており、その文化的アイデンティティーをめぐってかつてなく自信にあふれている。
ソース:Yichang Municipal Government
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