「マルチハイパーバイザーによるディザスタリカバリに関する実証実験」の開始について

札幌-東京-沖縄間でのマルチハイパーバイザーによる実証実験の開始について

北海道総合通信網株式会社

2018-12-05 15:00

北海道総合通信網株式会社(HOTnet)は、企業のシステムに対するディザスタリカバリをより安価かつ容易に実現する手法を検討することを目的とした、札幌-東京-沖縄間でのマルチハイパーバイザーによる実証実験を開始します。
北海道総合通信網株式会社(略称:HOTnet/本社:北海道札幌市/取締役社長:林 宏行)は、企業のシステムに対するディザスタリカバリ(災害対策)をより安価かつ容易に実現する手法を検討することを目的として、札幌-東京-沖縄間でのマルチハイパーバイザーによるディザスタリカバリに関する実証実験を2018年12月5日より開始します。

1.背景

近年、活発な梅雨前線による集中豪雨や、列島を縦断する台風などによる被害の発生など、企業は自社のシステムに関する広域災害への対策ニーズが更に高まっております。
広域災害の対策として、遠隔地のデータセンターをバックアップサイトとして稼動する仕組みを構築することなどが考えられますが、構築や維持、運用にかかるコストの観点から導入に至らない状況にあります。
今回、HOTnetは、事業者が使用している既存の仮想化環境のディザスタリカバリを容易に実現するため、札幌-東京-沖縄でのマルチハイパーバイザー※1によるディザスタリカバリに関する実証実験を実施いたします。

2.概要・特徴

東京(アット東京社)、沖縄(沖縄クロス・ヘッド社)それぞれのデータセンターに事業者のプライマリサイトと見立てた仮想化システムを構築し、それぞれのデータをHOTnet S.T.E.P 札幌データセンター※2(以下、SDC)に転送し、SDCにてプライマリサイトとは異なる仮想環境(ハイパーバイザー)により仮想マシンを起動させる手法を確立します。
また、本実証実験では、Nutanix社のハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品を使用し、サーバ、レプリケーション機能およびハイパーバイザーがワンストップで提供されることで、構築、維持および運用にかかる工数を削減し、ディザスタリカバリ環境を構築します。

3.今後の展開

HOTnetは、本実証試験の結果を活用し、HOTnet S.T.E.P 札幌データセンターにおいて、日本全国の事業者がディザスタリカバリをより簡単に利用することができる新たなサービス展開を目指します。

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本発表にあたり、ニュータニックス ・ジャパン合同会社 NutanixJapan、株式会社アット東京、沖縄クロス・ヘッド株式会社よりエンドースメントを頂戴しました。

●ニュータニックス ・ジャパン合同会社
(コーポレートマネージングディレクター兼社長 町田 栄作様)

このたび、HOTnet が実施するマルチハイパーバイザーによるディザスタリカバリに関する実証実験において、Nutanix Enterprise Cloud OS を提供できることを大変喜ばしく思います。
Nutanix Enterprise Cloud OS により、ハイパーバイザーを自由に選択できるメリットを最大限に活用して、災害対策用の環境をシンプルかつ安価に構築できることを確信しています。

●株式会社アット東京
(常務執行役員 営業本部長 山下 卓也様)

株式会社アット東京は、北海道総合通信網株式会社様のこの度の発表を歓迎いたします。
アット東京はデータセンターサービスを中心に、お客さまのビジネスに最適な環境を提供いたしております。
今回発表された札幌-東京-沖縄でのデータセンター連携における「マルチハイパーバイザーによるディザスタリカバリに関する実証実験」により、今後の企業システムの災害対策が容易に実現できることが期待され、データセンターをご利用のお客さまにとって非常に大きな価値をもたらすものと考えております。

●沖縄クロス・ヘッド株式会社
(代表取締役 渡嘉敷 唯昭様)

沖縄クロス・ヘッド株式会社は、北海道総合通信網株式会社のマルチハイパーバイザーによるディザスタリカバリに関する実証実験を実施する事を歓迎します。
沖縄クロス・ヘッドは、北海道総合通信網と本年11月に北海道-東京-沖縄間マルチプラットフォーム環境を構築し、企業のシステムテストやハードメーカ機器の性能テストの環境テストに加え、相互バックアップ等の新たなサービス展開を目指します。
本検証環境における実証実験の結果を活用し、日本国内企業における災害対策の促進、及びビジネスの更なる飛躍に繋がることを期待いたします。

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本件に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。

■実証実験に関するお問合せ:
 ソリューション運用部コーディネーショングループ TEL 011-590-6670

■S.T.E.P 札幌データセンターに関するお問合せ:
 営業統括部営業開発グループ TEL 011-590-6640

用語解説

※1 ハイパーバイザー:
コンピュータを仮想化するための制御ソフトウェアで、ハイパーバイザー上で動作させる仮想マシンごとに複数のオペレーティングシステムを動作することが可能。
本実験では、複数のハイパーバイザーを使用したディザスタリカバリに関する実験を行います。

※2 S.T.E.P 札幌データセンター:
自然災害の被害を受ける可能性が低い札幌市に立地しており、首都圏災害発生時の同時被災リスクを低減することが可能です。
また、交通の便がよく、アクセスし易い都市型データセンターのメリットを併せ持っています。免震構造を備えた建物や、複数の通信キャリア・経路による冗長化した通信回線、異なる変電所からの2系統受電、72時間無給油連続運転可能な自家発電機などを完備し、万が一の災害時に備えています。

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