酪農学園大学(北海道江別市)はこのたび、北海道農業共済組合連合会および道内の5つ全ての農業共済組合(みなみ北海道農業共済組合、北海道中央農業共済組合、十勝農業共済組合、北海道ひがし農業共済組合、オホーツク農業共済組合)との間で包括連携協定を締結。2月22日に調印式を執り行い、同大の竹花学長らが協定書に調印した。今後は農業共済組合の研修会に同大から講師を派遣するほか、感染症対策や新薬開発などで連携していく。
酪農学園大学は昭和39年、産業動物医療に従事する臨床獣医師の養成を目的に酪農学部獣医学科(のちに獣医学群獣医学類に改称)を設置。以来、獣医学はもとより酪農学や環境学を研究対象とする教員や広大なキャンパス内に飼育される産業動物を含めた教育資材を有効に利用し、先端的な産業動物関連の諸科学を学ぶことで酪農家を支援する実践的な獣医師の育成を図ってきた。
このたび同大は、北海道農業共済組合連合会およびみなみ北海道農業共済組合、北海道中央農業共済組合、十勝農業共済組合、北海道ひがし農業共済組合、オホーツク農業共済組合と、優れた産業動物獣医師の育成・確保を目指して包括連携協定を締結した。今回の協定は産業動物獣医療に焦点を当てたもので、今後は協定に基づき、産業動物分野の発展やそれに関わる人材育成について連携・協力する。
2月22日には、札幌市内で調印式を開催。同大の竹花一成学長と北海道農業共済組合連合会会長理事でもある十勝農業共済組合の岡田恒博組合長理事、みなみ北海道農業共済組合の伊藤榮一組合長理事、北海道中央農業共済組合の三好孝行組合長理事、北海道ひがし農業共済組合の千葉一好組合長理事およびオホーツク農業共済組合の越智孝組合長理事が協定書に署名した。
同大では、今回の協定によって、すでに一部で行われていた農業共済組合との交流を北海道全体へ拡大するとともに、さらなる連携強化を推進していくとしている。
■酪農学園大学 竹花一成学長のコメント
今回の協定は産業動物獣医療に焦点を当てたものです。本学獣医学類は現場で酪農家に寄り添う獣医師を輩出しており、全国各地で活躍しております。近年、問題となっている産業動物獣医師の不足は、獣医師の職域偏在と地域偏在と表現されています。道内農業共済5組合と協力関係を築くことにより、職域・格差偏在の問題を打開すべく協定締結に至りました。この協定締結を契機に、さらなる産業動物獣医療の質保証を目指したいです。
■北海道農業共済組合連合会 岡田恒博会長理事のコメント
包括連携協定の締結により、産業動物獣医師の育成と優秀な人材の確保につながり、今後の北海道内の酪農・畜産と獣医療の発展に貢献できると期待しております。酪農学園大学では獣医療のみならず、酪農・畜産にわたる研究が行われています。NOSAI団体が行う研修会には大学から講師を派遣していただき、診療技術の向上にご協力いただきたいと思います。また、大学との連携による感染症対策や新薬開発なども実践・普及していきたいと考えています。
▼本件に関する問い合わせ先
酪農学園大学入試広報センター広報課
TEL:011-388-4158
メール:koho@rakuno.ac.jp
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