ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、ポーラ美術館×ひろしま美術館共同企画「印象派、記憶への旅」展の開催に合わせて、ドビュッシーの研究・演奏を専門とする国際的なピアニスト、伊藤隆之氏を迎え、ソロピアノコンサート「ドビュッシーと自然の力 水とジャポニスム」を開催いたします。
(リンク ») (リンク »)
左:ピアニスト 伊藤隆之氏 右:クロード・モネ 《睡蓮》 1907年 ポーラ美術館蔵
「ジャポニスム」とは、19世紀半ば頃、ヨーロッパ諸国で流行した日本趣味のことです。当時、様々な芸術家たちが日本に憧れ、日本の諸芸術に刺激を受けることで新たな作風が開花しました。今回は企画展「印象派、記憶への旅」に合わせ、音楽におけるフランス印象派の旗手であり、ジャポニスムにも感化された作曲家、クロード・ドビュッシーに焦点をあてた演奏会を開催します。彼の生い立ちや、作曲の動機となった日本美術作品(北斎や広重の浮世絵)、さらに同時代に活躍した芸術家たちの作品をポーラ美術館のコレクションから選び、スクリーンでご紹介しながら、「水の反映」「喜びの島」などの代表作と、「雨の庭」とその草稿である作品などを演奏いたします。
ドビュッシーが生涯のテーマとした「自然の力」に焦点を当て、霧から雨、そして海まで、水にまつわる作品を、トークと共にお楽しみいただきます。豊かな自然に囲まれたポーラ美術館で、心地よいひとときをお楽しみください。
【開催日時】2019年7月14日 (日) 14:00 ~ 15:30
【会 場】ポーラ美術館 B1F カフェ「チューン」
【料 金】無料 ※要当日入館券
【参加方法】要事前申込 予約サイト (リンク »)
からお申し込みください。
【定 員】先着70名
【出 演】伊藤 隆之氏(ピアニスト)
【協 力】公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団
伊藤 隆之(いとう・たかゆき)プロフィール
1961年生まれ。’79年、名古屋フィルとラフマニノフ・ピアノ協奏曲2番で演奏活動を開始。’84年、東京藝術大学卒業後渡仏。’85年、パリ・エコール・ノルマル音楽院高等演奏科卒業、ジェルメーヌ・ムニエ教授のもとで’86年、同校コンサーティスト科卒業。パーフェクション科(研究科)に在籍を許可される。ポルト国際コンクール、エピナール国際コンクール(仏)、カサドシュ国際コンクール(米)に入賞、並びにフォーレ演奏特別賞、現代音楽演奏賞などの受賞歴を持つ。’87年、国際「スタインウェイ・アーティスト」に選ばれ同社記念ピアノに刻銘。ヨーロッパの音楽祭客演等をはじめ、ヴィア・ノヴァ弦楽四重奏団(仏)、バリトンのカミーユ・モラーヌ(仏)、ウィーンフィルとの共演、審査員、音楽番組脚本、作曲等活躍中。 ’97年、フランスのCD会社より「ドビュッシー・フォーレ・スクリャービン」をリリース。’98年よりドビュッシーのピアノ曲の発掘、研究をしながら同国でCD「ドビュッシー・ピアノ曲全集第1~5集」を世界初録音も含めリリース。山崎冬樹、伊達純、ヴラド・ペルルミュテール、フランス・クリダの各氏のほか、ドビュッシーの孫弟子であるジェルメーヌ・ムニエ氏に師事。ドビュッシー直系の弟子として、ドビュッシー研究を専門に取り組む。愛知県立藝術大学講師。
■「ポーラ美術館×ひろしま美術館共同企画 印象派、記憶への旅」展 概要
(リンク ») 「ポーラ美術館」と「ひろしま美術館」、日本の二大印象派コレクションによる夢のコラボレーションが実現。質、量ともに充実した両館のコレクションには、とくに印象派絵画に優れた作品が多く、戦後に形成されたフランス近代美術のコレクションとして国内外で高い評価を得てきました。本展覧会は、両館のフランス印象派の風景画を中心に、ドラクロワやコローからピカソ、マティスまで74点の名品を展示いたします。また、最後のセクションでは、絵画に留められた画家の制作過程や技法の痕跡=記憶を、文献調査や最新の光学調査によって呼び覚まし、作品の新たな魅力としてご紹介します。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》1888年ポーラ美術館蔵
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。