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【台北2019年10月29日PR Newswire=共同通信JBN】
費用と性能の理想的なバランスを探る
NANDフラッシュは成熟した技術となっており、現在、利用可能なさまざまなフォーマットが既に多くの産業用途で採用されている。しかし、標準オプションを超えたいという要望により、Apacerは確実なNANDフラッシュ技術の最適化を開発した。これらの最適化の目標は、顧客の用途に最適なP/Eサイクルの量を提供することである。
Apacerは以前、SLC-liteとして知られるNANDフラッシュ最適化の1形式を開発した。SLC-liteの背景にある中心概念は、2D MLCをSLCのように動作させることである。MLCは2ビットを保存できるが、2ビットのうちの1つ、最下位ビット(LSB)のみをプログラムすることで、セル・ディストリビューションはSLCフラッシュとほぼ同じように動作する。耐久性は大幅に向上し、2万P/Eサイクルに達する。標準の2D MLCは3000P/Eサイクルにしか到達できない。
しかし、3D NANDフラッシュ技術の成熟により、Apacerのエンジニアは3D NANDドライブ用にSLC-liteと同様のプロセスを開発した。この技術の2つの新しい形式は、SLC-liteXおよびMLC-liteXと呼ばれる。SLC-liteXは3D NAND技術をベースにしている。このファームウエアは、MLCあるいは産業用3D TLCの10倍の3万という、このフォーマットにおける最大数のP/Eサイクルを提供するため、Apacerのエンジニアリングチームによって注意深く調整されている。合理的な費用で最長の寿命が得られるのはそのためである。
MLC-liteXも3D NAND技術をベースにしている。このファームウエアは、MLCや産業用3D TLCの3倍以上のP/Eサイクル(1万)を提供できるよう微調整されている。寿命をさらに延ばしつつ、費用対効果の最適化を実現している。
3D NAND TLCの標準ビットフォーマットは、1つのセルに3ビットを保存する。MLC-liteXは3ビットのうち2ビットのみをプログラムする。つまり、MLC-liteXの容量は3分の1だけ減少する。このトレードオフの利点は、P/Eサイクルが増加することである。このようにして、SLC-liteXは3ビットのうちの1ビットだけをプログラムする。そうすれば容量は3分の2削減され、さらに多くのP/Eサイクルが得られる。
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3D Nand Flash Typeチャート
▽Apacerについて
Apacer Technology Inc.は、SSDとDRAMモジュールの世界大手のメーカーである。Apacerはメーカーとして20年以上の経験があり、Gartnerによって5年連続で産業用SSDサプライヤーのトップにランクされた。同社のコアバリューは、信頼性とイノベーションを軸に展開している。
ソース:Apacer Technology
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