関西学院大学のSDGs・生物多様性研究センター(代表:湊秋作・教育学部教授)は、教育学部の学生たちとともに、SDGsを子どもたちにより身近に感じ、日常生活の中で具体的な行動に移してもらおうと、「SDGsかるた」の制作に取り組んでいます。「き=希望よりもっと必要なのは行動です」「は=『バイバイ レジ袋活動(バリ島)』を応援し取り組みます」。44文字の字札の文章も学生が考えました。4月の完成・配布開始に向け、クラウドファンディングで資金を募りながら、準備を進めています。
学生たちが、かるたの制作に取り組み始めたのは昨年春から。教育学部で湊先生のゼミに属する大長源さん、檜垣圭輝さん、石橋加奈子さん、河村樹さんら3年生を中心に、学生18人が環境教育について学ぶうちに、国連が提唱する「SDGs」とは何か、という問いにぶつかりました。「学びたいけど、何から始めればよいのか...」。自分たちだけでなく、SDGsのバッジをつけている企業などの人も、どこまで内容をわかっているのだろうか。そんな疑問をもとに、楽しみながらSDGsへの理解を深められるかもしれないと、かるたの制作をSDGs・生物多様性研究センターの方たちとともに思いつきました。子どもたちにわかってもらいたいというだけでなく、教育現場の先生方、企業の方々の力にもなればという思いもあります。
そんな思いを胸に、「あ」から「わ」までの絵札のイメージと字札(読み札)の文案を考えました。
「き」には、昨年の世界経済フォーラムで語ったスウェーデンの16歳、グレタ・トゥンベリさんの言葉を置きました。「は」は、インドネシア・バリ島で10歳と12歳の姉妹が始めた活動を取り込みました。「さ」は、「再生エネルギーを普及させます」、「な」は「流しっぱなしは良くないはなし」、「ぬ」は「抜け出そう! 女性が活躍できない社会から」、「み」は「みんな違ってみんないい」。
絵札は、イラストレーターのトミタ・イチローさんに依頼。メインターゲットは中学生・高校生ですが、小学校高学年から大人まで、教材、遊びとして、楽しみながらSDGsを学べる内容になっています。「多くの人に理解してもらいたい。行動に移してもらいたい。より多くの方に使っていただきたい」。一つひとつの絵札には、学生たちのそんな思いが込められています。湊教授は「私たちがSDGsについて学ぼうとするときの『壁』は、SDGsの達成に貢献するために、一人ひとりが具体的にどのような『行動』を起こせばよいのかがわかりにくい、ということです。そのことをやさしく、分かりやすく教えてくれるツールとして多くの方々に親しみを持ってもらえるかるたをと考えました」と話しています。
制作にあたっては、日本自然保護協会理事も務める石原博・経団連自然保護協議会企画部会長、天王寺動物園・早川篤さんら関西学院大学SDGs・生物多様性研究センター所属の教員、研究員による監修・指導・助言を受けながら、学生たちが企画立案、分担執筆、全体編集を行いました。字札には言葉とともに、ポイント解説と関連するSDGsのシンボルマークをつけています。さらに、字札に書かれた行動がどのような道筋でSDGsの達成に貢献するのかなど、詳しい説明のために、字札に関する「指導のための解説集」も併せて作っています。かるたは現在、500部作成することを目標に、印刷・発送の費用を賄うためにクラウドファンディングも始めています。
学生たちは、下記のSNSで活動を発信しています。
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