2020年3月18日
株式会社大林組
株式会社タカミヤ
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)、株式会社タカミヤ(本社:大阪市北区、社長:髙宮一雅)は、床版取替工事における作業足場の組み立て、解体作業の省力化技術として、容易に組み立てが可能な道路橋向け足場「クロスリンクステージ」を共同開発し、リースおよび販売を開始しました。
昨今、社会インフラの老朽化が社会問題となっており、国内の道路橋についても、その約半数が今後10年間で建設から50年が経過することから、リニューアルが急務となっています。道路橋の床版取替工事は、道路の一部を通行止めにして行います。そのため、古い床版の撤去から、桁フランジに付着した塗装やコンクリートの除去(ケレン作業)、新しい床版の設置までの一連の作業を、計画期間内で確実に完了することが重要です。
床版の撤去からケレン作業に移行するためには、床版撤去前に床版の下で作業や移動をするための足場に加えて、床版撤去により生じた桁間の開口部に、ケレン作業をするための床となる足場を枠組みから組みます。一連の作業においては、定められた時間で足場の組み立てを行うことが重要ですが、部材の種類や数の多さによって組み立てに時間がかかり、作業が遅れた場合は次の工程に影響を与えることが課題でした。
大林組、タカミヤは、従来の足場材と、桁間の足場に特化した専用の部材を組み合わせることによって、組み立てや解体作業をシステム化した道路橋向け足場「クロスリンクステージ」を開発しました。作業員の技能によらず足場の組み立てや解体が短時間でできることに加え、床版撤去前に床版の下で垂直、水平梁部材を桁との隙間なく組み立てられるため、撤去後は足場板を敷き並べるだけで速やかにケレン作業に移行できます。
今般、大林組が施工した「中央自動車道(特定更新等)柳樽川橋他9橋橋梁補修工事(岐阜県中津川市、 発注者:中日本高速道路)」のうち、落合川橋(下り線)に適用しました。
「クロスリンクステージ」の主な特長は以下のとおりです。
1 従来と比較して組み立て・解体時間を約60%に短縮
利用する部材の総数を減らし、かつ組み立てをシステム化することで、従来の足場に比べて組み立て・解体時間を約60%に短縮できます。
2 桁間の寸法を選ばず組み立てが可能
水平梁部材を伸縮可能なスライド構造としているため、桁間の寸法を選ばず適用できます。
3 作業の安全性が向上
専用部材により構成されているため、熟練の技能者でなくても簡単に安全基準を満たした足場の設置が可能です。
大林組は、既に現場適用している技術「サブマリンスライサー (リンク ») 」や「フランジブラスター (リンク ») 」と併せて積極的に活用することで、床版の取替工事の短工期化を実現していきます。
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リース、販売に関するお問い合わせ先
株式会社タカミヤ 営業本部営業企画室 工法・製品開発・運用担当 下貞(しもさだ)
TEL:06(6375)3111
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。