欧州をはじめとする世界各国で、電動アシスト自転車のスポーツ型「e-bike」の人気が高まっています。公共交通機関が整備されている先進国では、持ち運びが容易な折りたたみ自転車を公共交通機関と合わせて利用するスタイルが定着しており、電動と折りたたみという2つの特長を兼ね備えた電動折りたたみ自転車への注目が高まっています。
現在、世界で1年に生産される自転車の10台に1台は折りたたみ自転車となっています。
2018年の世界における折りたたみ自転車市場の売上高は5億1450万ドルであり、2025年までの複合年間成長率は8.8%以上と見込まれています。
また近年では自転車の電動化も進んでおり、台湾財政部関務署のデータによると、2019年に台湾から輸出された電動自転車の台数は、2018年比126.21%増の64万7860台と過去最高を記録しました。また輸出額は8億6300万米ドル、平均輸出単価は1,333ドルとなっており、欧州及び北米向けが輸出台数全体の90%以上を占めています。
電動折りたたみ自転車は、運動したいときには通常の自転車として走行し、休憩したいときには電動モードを利用することができます。そのため、多くの折りたたみ自転車ブランドが徐々に電動タイプへとシフトしています。
電動自転車で業界をリードする太平洋自行車(Pacific Cycles)
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台湾エクセレンス賞*の受賞企業である太平洋自行車(Pacific Cycles)は、高性能の折りたたみ自転車やミニベロ(小径車)の研究開発に打ち込んでおり、消費者のニーズを出発点とすることで、折りたたみ自転車に対するネガティブなイメージの払拭を目指しています。
障害者団体向けに設計されたハンドサイクルHANDYや、29インチのスーツケースに詰め込むことで長距離の旅行にも適した、ロードバイク並みの走行性を発揮する折りたたみ自転車REACH、さらには2秒で折りたためる都市通勤用折りたたみ自転車 IF MOVEなど革新的な製品を送りだしており、近年は電動自転車の分野にも参入しています。
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2020年、太平洋自行車(Pacific Cycles)は人気のBIRDYシリーズから電動モデルをリリースしました。アプリでの操作が可能でバッテリー、コントローラー、モーターをバックハブに集約しています。車両重量はわずか13kgで一般的な電動自転車の半分の重さです。日本での発売時期は未定です。
台湾桃園市に位置する太平洋自行車博物館において、当ブランドの趣旨とこだわりが紹介されています。
次世代のe-bikeブランドBESVを創設した達瑞創新(Darfon Innovation)
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同じく台湾エクセレンス賞*受賞企業である達瑞創新(Darfon Innovation)は、近年スマートモードを搭載した次世代のe-bikeブランドBESVを創設し、異色を放っています。
2020年台湾エクセレンス賞の銀賞に輝いたフォールディングe-bike PSF1は、人気シリーズ初の折りたたみできるモデルです。現在市販されている折りたたみ自転車のほとんどは、折りたたみ自転車の構造にバッテリーとモーターを外付けしたタイプですが、今回の受賞製品は初めから電動自転車の構造に基づいて設計されたもので、構造強度をいっそう強化するとともに、サイクルコンピューターを含む全体の性能もさらに向上させています。
世界的な環境保護意識の高まりが電動自転車市場にも反映されてきており、電動タイプの折りたたみ自転車は今後ますますトレンドとなっていくと考えられます。
台湾エクセレンスでは、より多くの受賞企業を支援し、業界のイメージ向上を図るべく、これらの製品も含め、台湾エクセレンス賞*に輝いた自転車、スポーツ・フィットネス機器の展示を予定していましたが、5月14日~16日の「Taipei Cycle+(台北国際自転車見本市+)」および「TaiSPO +(台北国際スポーツ用品見本市+)」は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止のため開催中止が決定いたしました。
台湾自転車産業への高い注目度、ニーズに応えるため台湾貿易センターでは5月にオンライン見本市及び商談会開催を開催するべく調整中です。最新情報は台湾貿易センター公式HPをご覧ください。 (リンク »)
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*台湾エクセレンス賞とは
(リンク ») 台湾エクセレンス賞(Taiwan Excellence Award)は台湾製品のイメージアップやグローバル市場へのプロモーションを目的として1993年に設立されました。毎年、台湾の経済部による厳格な審査を経て受賞製品が選出されます。研究開発、デザイン、品質、マーケティングなどで卓越した製品のみがその称号を得ることができ、受賞すれば国際的な様々なマーケティングやプロモーションでロゴマークの使用が許されます。6本のアーチラインからなる、台湾エクセレンスロゴマークは「台湾伝統文化における円満を追求する心」を表し、「台湾が国家レベルで認めた優良製品」であることを証明するマークでもあります。 (リンク »)
中華民国経済部国際貿易局について
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中華民国経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局(BOFT)は、貿易及び経済協力に関連する政策と規定の実施を担っています。1969年に設立されたBOFTの役割と位置づけは、変化し続ける世界経済と貿易環境のニーズを満たすべく定期的に調整されてきました。BOFTは国内外における貿易関連プロジェクト・イベントにおいて中華民国対外貿易発展協会(日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA)を指導し、サポートしています。数十年に渡りTAITRAと緊密な連携を保っているBOFTはビジネス、貿易及び投資に関連する重要な政府プロジェクトを今後も引き続きTAITRAに委託し、あらゆる面から台湾の海外プロモーションを行っていきます。
台湾貿易センター(TAITRA)について
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1970年に台湾の対外貿易促進を目的に、台湾政府と業界団体の支援により設立された非営利団体です。本部は台北にあり、台湾国内5箇所の事務所(桃園、新竹、台中、台南、高雄)と世界各地にある63の海外事務所をネットワーク化し、総勢1,300名以上のスタッフが台湾企業の国際競争力の強化、海外企業のビジネスマッチング、世界市場への進出をサポートしています。TAITRAは毎年、台湾で年間約40の国際専門見本市を主催する他、TWTC台北国際展示ホール、TWTC南港国際展示ホール、TICC台北国際会議センターなどの施設を運営しています。1973年に東京で日本事務所を設立以来、台日パートナーシップの強化を目指し、数多くの見本市へ出展するなど、日本・台湾間の貿易振興を図っております。また日本企業に対し、台湾からの調達及び台湾への投資、台湾で開催される国際専門見本市への参観及び出展誘致などを行っております。現在、台湾貿易センターは日本国内に3箇所の事務所(東京、大阪、福岡)を設けております。
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