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【台北2020年12月21日PR Newswire=共同通信JBN】行政院主計総処(統計局)(Directorate-General of Budget, Accounting, and Statistics, "Executive Yuan")が発表した2019年の出生データによると、台湾の新規出生数は1994年から25年間で45%減少した。低出生率は普遍的な現象であり、生徒の減少、キャンパスの未使用スペースの増加につながる。未使用スペースは古い教室、未使用の体育館やアトリウム、廊下であり、雑多な物の貯蔵スペースやセキュリティーの盲点となっている。一方、長い歴史のある多くの学校は通常、古いキャンパスと時代遅れの施設を所有し、包括的なスペース利用計画を持っていないため、生徒の減少によって募集競争の激化にさらされている。これらを踏まえ、教育部(Ministry of Education)は2019年に「Design Movement on Campus(キャンパスのデザイン運動)」プロジェクトを開始した。
2020年の「Design Movement on Campus」プロジェクトで、台湾デザイン研究院(Taiwan Design Research Institute、TDRI)は、公共部門の思考・運営方法を変えるためにデザインを利用し、学校のニーズと学際的なデザイン専門知識の橋渡しをするためにプラットフォームを構築している。「Design Movement on Campus」はデザインを通じて教育の現場を変革する。このリノベーションプロジェクトには2019年に台湾の学校9校が参加し、2020年には25校が参加した。そして、さまざまな側面の著名な専門家13人がアドバイザーや審査委員を務め、20の地元デザインチームがデザインの計画・実行を担当した。デザイナーは引き算によるデザインを利用し、ユーザーに焦点を合わせて学習環境に美感を取り入れている。キャンパスにおける美感の強化はリノベーションプロジェクトのほんの一部であり、同プロジェクトはデザイン思考を学校に取り入れ、美的教育・学習のさまざまな段階を通じて美感の内面化を促進する。同プロジェクトは実体験を通じ、子供たちが生活を観察、回顧し、問題の学際的なソリューションを積極的に探究するとともに、具体的な行動を通じて生活環境と文化を観察、改善するよう後押しする。
「Design Movement on Campus」はデザイン思考を通じてキャンパスの問題を調査、解決するもので、この実行モデルは日本のグッドデザイン賞(Good Design Award)の審査委員から絶賛され、4769件の応募の中から金賞を獲得した(受賞は世界で20件)。多くの参加校の中で、Uroborus Studiolabによる「My Secret Base: Beigang Elementary School Classroom Renovation(私の秘密基地:北港国民小学校教室リノベーション)」(新北市汐止区(Xizhi District, New Taipei City))は、Golden Pin Design Award 2020のBest Design表彰を受けた。
美感は日常生活の中で育まれなければならず、市民の美的教育はキャンパスからスタートしなければならない。今後も「Design Movement on Campus」の実践は継続し、将来の持続可能な世界に向けて市民の美的能力を育むために、1校ごとに美感の種をまく。デザインは人間中心であるだけでなく、社会発展にも役立つ。
同プロジェクトの詳しい成果は以下で:
展示会:「Aesthetics X Future Education(美感×未来教育)」展(入場無料)
期間:2020年12月11日-2021年2月21日
場所:Room 01 and 02, Taiwan Design Museum, Songshan Cultural and Creative Park (No. 133, Guangfu South Road, Xinyi District, Taipei City)(台湾設計館01、02展区、松山文創園区(台北市信義区光復南路133号))
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ソース:Taiwan Design Research Institute
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(写真説明:左:新北市汐止区の北港国民小学校(Beigang Elementary School)のリノベーション(デザインチーム:Uroborus Studiolab)、右:台南市の新東国民小学校(Xindong Elementary School)のカフェテリアのリノベーション(デザインチーム:Yamakawa Design))
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