組織培養増殖に成功した盆梅(ぼんばい)の培養物・苗を展示 ~2月6日から「長浜盆梅展」でお披露目~

住友林業株式会社

From: Digital PR Platform

2021-02-05 13:00


  (リンク ») 住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎、本社:東京都千代田区)と公益社団法人長浜観光協会(会長:岸本 一郎、滋賀県長浜市)は「長浜盆梅展」で、組織培養増殖に成功した盆梅※の培養物・苗を2月6日から展示します。培養物・苗は2020年10月増殖に成功した樹齢350~400年の貴重な盆梅3品種のうち「不老」と「芙蓉峰(ふようほう)」で、70回目の長浜盆梅展を記念して展示します。
※ 盆栽の梅


 展示する培養物・苗は無菌・温度管理を徹底した当社の実験室で培養しており、通常公開されることはありません。温度管理に細心の注意を払う仕組みを作り今回は特別に展示を実現します。時代を超えて引き継がれる盆梅と当社のバイオテクノロジーの最先端をご覧いただけます。

■長浜盆梅展
 滋賀県長浜市の慶雲館で1952年から始まった歴史・規模ともに日本一の盆梅展。約300鉢の中から開花時期に合わせて入替し、常に見頃の盆梅を約90鉢展示しています。1月9日から3月10日の日程で開催しています。

■住友林業グループの今後の取り組み
 当社グループは神社仏閣や自治体の皆様が所有・管理する名木や貴重木を後世に受け継いでいく取組みをサポートし、樹勢・生態調査及びDNAによる品種同定などの結果を基にした保存活用計画の立案及び後継樹の増殖、樹勢回復などを行っています。今後も松・桜・梅など歴史的・社会的に貴重な樹木を後世に繋ぎ、伝統ある風景を次世代へ受け継ぐ取組みを進めていきます。
以上

≪参考資料≫
■組織培養の流れ
(1)茎頂(けいちょう)部を顕微鏡下で摘出する。茎頂部は芽の分裂組織で茎や葉はここから作られる。写真1
(2)植物の成長に必要な成分を混合した培養液の中で茎頂を培養すると、3~4か月後に50個程度の芽の塊(多芽体(たがたい))に成長する。写真2
(3)液体培地から、寒天で固めた固体培地に多芽体を移植すると、芽が伸長するとともに正常な葉が形成される。写真3
(4)多芽体から伸長した芽を1本ずつ切り分け、人工培土に植え付ける。3週間ほどすると発根する。写真4
(5)無菌のフラスコから取り出し、外の条件に慣らす。写真5
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■ 関連する対外発表
・住友林業「推定樹齢 400 年の盆梅、組織培養で増殖」(2020年10月21日)
(リンク »)

・長浜観光協会「第 70 回長浜盆梅展を1月9日~3月10日に開催」(2021年1月8日)
(リンク »)

■ 名木の増殖実績
1998年7月 世界初フタバガキ科樹木の組織培養による増殖に成功
2000年4月 世界初シダレザクラ(京都・醍醐寺)の組織培養による増殖に成功
2009年3月 小田原・紹太寺の「長興山しだれ桜」の組織培養による増殖に成功
2010年2月 京都・仁和寺の「御室桜」の組織培養による増殖に成功
2011年4月 品川区・清岸寺の「祐天桜」の組織培養による増殖に成功
2011年12月 陸前高田市の「希望の松」後継樹育成に成功
2012年2月 京都・仁和寺の「泣き桜(揚道桜)」の組織培養による増殖に成功
2012年4月 鎌倉・安国論寺の「妙法桜」の組織培養による増殖に成功
2013年3月 広島大学附属高等学校と共同 「エバヤマザクラ」の組織培養による増殖に成功
2015年3月 世界初鑑賞梅(京都北野天満宮「紅和魂梅」)の組織培養による増殖に成功
2015年4月 世界初ソメイヨシノ(土浦市天然記念物“真鍋のサクラ”)の組織培養による増殖に成功
2016年4月 京都・北野天満宮の「北野桜」の組織培養による増殖に成功
2019年2月 福島・南相馬市天然記念物「泉の一葉マツ」の後継樹(実生苗)の育成に成功




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