【本件のポイント】
・京都で約50年ぶりに開催中の国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)を受け、龍谷大学犯罪学研究センターがオンライン・シンポジウムを3月12日(金)に開催。主な対象は日本の若手研究者や実務家、学生、市民
・当センター所属の犯罪学者をはじめ、京都コングレス・サイドイベントを企画した研究者や、「京都コングレス・ユースフォーラム」に参加した学生(本学法学部)が登壇
・市民の視点から、京都コングレスの政治宣言の意義やその展望を議論することに加え、グローバルな視点での犯罪防止政策や刑事政策への理解を深めながら当センター独自の刑事政策構想(龍谷コングレス・テーゼ)を考えることがねらい
【本件の概要】
龍谷大学犯罪学研究センター※1は、3月12日(金)にオンライン・シンポジウム「みんなで話そう京都コングレス2021 〜龍谷コングレスに向けて〜」を開催します。本シンポジウムは、「刑事政策の過去・現在・未来」について参加者と共に考え、グローバルな視点で犯罪防止や刑事司法について理解を深めることを目的としています。
2021年3月7日〜12日、京都で「第14回 国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)」が開催されています。京都での国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)※2開催は1970年8月以来の半世紀ぶりとなります。これまで犯罪学研究センターは、この京都コングレスを意識しながら、「人にやさしい犯罪学」をモットーに、対人支援を基軸した科学的証拠に基づいた犯罪学を構築し、日本国内だけでなく、広く世界に海外にアピールすることを目的に研究活動を展開してきました。
本シンポジウムは、「刑事政策の過去・現在・未来」をテーマに、京都コングレス・サイドイベント※3を企画した研究者や京都コングレス・ユースフォーラム参加学生をゲストに迎え京都コングレスを振返りながら今後を展望するイベントです。市民の視点で京都コングレスの政治宣言の意義を捉えることはもとより、当センターの研究成果を社会に実装し、国際的に発信する一つの手立てとして検討を重ねている独自の刑事政策構想(龍谷コングレス・テーゼ)に関しても、参加者と共に考えます。なお、この龍谷コングレス・テーゼは、2021年度中に完成・発表する予定です。
【概 要】
1. 名称:「みんなで話そう京都コングレス2021 〜龍谷コングレスに向けて〜」
日時:3月12日(金) 13:30 - 16:30
補足:オンライン開催・申込不要・参加無料 ※Zoom情報などの詳細は下記HPにて
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※取材の場合は別途お問い合わせください。
2.プログラム・登壇者: ※一部変更となる場合があります
■第1部 「京都コングレス報告 〜2020年会議に参加して〜」
話題提供「京都コングレス・ ユースフォーラムに参加して」
報告者:ユースフォーラム参加学生(本学 法学部生)
話題提供「京都コングレス・ サイドイベントを主催して」
報告者:宮澤 節生 氏(神戸大学名誉教授)・平山 真理 氏(白鴎大学 法学部教授)etc.
■第2部 「コングレスの過去、現在、そして・・・」
話題提供 「50年前の京都コングレスとは何だったのか?」
報告者:石塚 伸一(本学 法学部教授・犯罪学研究センター長)
話題提供「刑事政策における国際協調:国連犯罪防止刑事司法委員会(コミッション)と国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)との関係」(仮)
報告者:浜井 浩一(本学 法学部教授・矯正・保護総合センター長)
■第3部 「みんなで話そう龍谷・犯罪学」
話題提供 「龍谷コングレス・テーゼに向けて」
報告者:赤池 一将(本学 法学部教授)
ディスカッション
テーマ(予定):
- 研究と政策提言〜エビデンスをめぐる現状
- 研究と社会課題〜ソーシャルアクションに向けて
- 研究と国際協力〜グローバルな視点で考える
3.主催:龍谷大学 犯罪学研究センター
4.用語解説
※1 龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。実証的な犯罪学研究は19世紀後半のヨーロッパで始まり、現在、欧米諸国の総合大学では「犯罪学部」として学問・研究分野が確立されており、多様な社会ニーズに応える人材を多く輩出しています。2016年6月に発足した龍谷大学 犯罪学研究センターは、建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする本学ならではの「龍谷・犯罪学」の創生に向けた研究と社会実装活動を展開しています。
※2 国連犯罪防止刑事司法会議(コングレス)
国連犯罪防止刑事司法会議(Congress on Crime Prevention and Criminal Justice・コングレス)は、5年に一度開催される犯罪防止・刑事司法分野における国連最大の国際会議で、事務局は国連薬物・犯罪事務所(United Nations Office on Drugs and Crime(UNODC))が務めています。1955年に初めて開催されたこの会議は、1950年の国連総会決議によって解散した「国際刑罰懲罰委員会(IPPC)」を引き継いでいます。当初は「犯罪防止及び犯罪者の処遇に関する国連会議」と呼ばれ、2005年に現在の名称に変更。京都で行われる会議は、第4回(1970年)についで今回で2回目となります。※2020年開催予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期されました。
- 「第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)」HP
(リンク »)
- 「京都コングレス・ユースフォーラム」HP
(リンク »)
※3 京都コングレス・サイドイベント
京都コングレス参加者を対象としたミーティングで、各国政府や国際機関やNGOなどが、コングレスに関連したテーマについて、パネルディスカッションやプレゼンテーションなどの自由な形式で行うものです。
問い合わせ先 : 龍谷大学 犯罪学研究センター
[Tel]075-645-2184 [Fax]075-645-2240
[E-mail]
crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp
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