このたび、聖心女子大学(東京都渋谷区)と同大グローバル共生研究所招聘研究員の田窪恭治氏、美術史家で大原美術館館長の高階秀爾氏による共著『《黄金の林檎》の樹の下で』が株式会社三元社(東京都文京区)から刊行された。同書は、2017年6月に行われた「黄金の林檎(Le Pommier d'Or)」完成記念シンポジウムの内容を中心に、現代社会におけるアートやアートが変えるこれからの教育について著されたもの。同大現代教養学部教育学科の水島尚喜教授と永田佳之教授が編著を担当している。価格は2,300円(+税)。
聖心女子大学は2016年にキャンパスに隣接する旧JICA跡地の土地・建物を取得。新校舎4号館として整備し、2017年に「聖心グローバルプラザ」としてオープンした。その壁面には、「共生」「持続可能性」「多様性」の象徴として描かれたモザイク壁画「黄金の林檎(Le Pommier d'Or)」が飾られており、同年6月に開催された完成記念シンポジウムでは、作者である田窪恭治氏と同大の水島尚喜教授(司会:永田佳之教授)による鼎談が行われた。
このたび刊行される『《黄金の林檎》の樹の下で』は、このシンポジウムの内容を中心に編集。《黄金の林檎》をめぐって繰り広げられた、現代社会におけるアート、そしてアートが変えるこれからの教育について論じる。単に《黄金の林檎》という作品の解説本ではなく、日本を代表するアーティストである田窪氏が作品に記した足跡を綴ったものであり、作家が不在になった後にも成長し続ける表現の現場「風景芸術」として、グローバル共生研究所の象徴(シンボルツリー)として、《黄金の林檎》が若者たちへのエールとなることを願って著されている。概要は下記の通り。
◆書籍情報
【書 名】 『《黄金の林檎》の樹の下で アートが変えるこれからの教育』
【 著 】 聖心女子大学・田窪恭治(美術家、聖心女子大学グローバル共生研究所招聘研究員)・高階秀爾
【編 著】 水島尚喜(聖心女子大学現代教養学部教育学科教授)・永田佳之(聖心女子大学現代教養学部教育学科教授)
【体 裁】 A4判変形・並製/88頁(図版カラー)
【発 行】 三元社
【価 格】 本体 2,300円+税
【発 売】 全国書店
【発売日】 2021年3月20日(ISBN978-4-88303-527-4)
◆概要
「人間として在る」ための学びと、アートはいかにかかわるのか――。アートと出会った瞬間に「あっ、すごい!」と直感し、他者や世界と融和する子どもたちの「共生的感性」や、「生命」のつながりに美を見る「自然との共生」の思想から、そのすがたを探る。
「共生」「持続可能性」「多様性」の象徴として東京・広尾の聖心女子大学に誕生した田窪恭治のモザイク壁画《黄金の林檎》をめぐってくり広げられた、現代社会におけるアート、そして教育論。2017年の完成記念シンポジウム、待望の書籍化。
◆編著を担当した現代教養学部教育学科 水島尚喜教授のコメント
本書は、2017年に聖心女子大学グローバルプラザ/4号館に誕生した《黄金の林檎》を巡って、作者であり国際的に活躍する美術家 田窪恭治氏が作品へ記した足跡を、出版物という形で残そうとするものです。その縁起と文化的な意義を大切にしたいという声を反映しました。
田窪氏が自身の活動として進めている「風景芸術」とは、その作家が不在となった後でも、生成され続ける表現の現場を示しています。単に《黄金の林檎》作品の解説本ではなく、グローバル共生研究所の象徴(シンボルツリー)として、《黄金の林檎》作品が、これからの未来を生きる人たちに向けてのエールとなるべく企図/創出されました。
タイトルの『《黄金の林檎》の木の下で』には、アートによる新しい教育の形を示そうと生成的な意味を込めています。また、高祖敏明学長の本書へのメッセージ「持続可能な未来に向けて、アートの力で、『真の教養』をもつ人を、育んでいきたい。」は、本学のミッションを示したものでもあります。
内容は、制作過程の時系列で進行していますので、分かり易いと思います。装丁も美しいコンパクトな本です。ぜひ一度お手にとってご覧ください。
●三元社ホームページ
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