AIカメラを活用した養豚の体重・体格・肉質計測に関する実証実験の開始について ~養豚業界における生産の省力化、知見の継承、出荷の安定化に向けた取り組み~

NTT東日本

From: Digital PR Platform

2021-06-09 12:02


 有限会社臼井農産(代表取締役:臼井 欽一、「臼井農産」)と東日本電信電話株式会社神奈川事業部(神奈川事業部長:中西 裕信、以下「NTT東日本」)と株式会社コーンテック(代表取締役:吉角 裕一朗、以下「コーンテック」)は、養豚業界における生産の効率化・省力化および知見の継承に向けて、AIカメラを活用した養豚の体重・体格・肉質計測の実証実験の取り組みを開始します。

1.取り組みの背景
 神奈川県では豚の飼養戸数が減少傾向にある一方で、一戸あたりの飼養頭数は1,000頭以上に増加※1しており、効率的な豚の飼育が求められています。

 豚の飼育において豚舎環境の把握は重要であり、NTT東日本は2019年より神奈川県養豚協会、神奈川県畜産技術センターとの連携により、既存設備へ導入が容易なIoTを活用したシステムを構築し、「飼養環境の見える化」(温湿度データや豚の衛生環境等監視)の実現に取り組んでまいりました※2。

 更には、2021年4月より今回の実証実験を一緒に行う臼井農産と連携し、CO2濃度センサーを用いて、適切なCO2濃度を維持・管理方法を見極める、品質・生産性向上を目指した実証実験を実施しております。

 この度、AIカメラを活用した体重・体格・肉質の計測および推定算出、飼育状況のデータ活用などのシステム化を通じて、従業員の計測作業省力化や熟練従業員のノウハウのデータ化・知見の継承、出荷量・質の安定化の実現に向けた実証実験を実施します。

※1 神奈川県HP「豚の統計(平成31年度)」
(リンク »)

※2 NTT東日本 報道発表
(リンク »)

2.本取り組みの概要
 深度センサー付きAIカメラにより、最大50頭の肥育豚を同時に体重および体格による肉質を計測します。あわせて、豚舎管理として温湿度・CO2濃度も計測します。
 また計測したデータは、クラウド上のサーバーにデータ蓄積し、飼育・出荷判断時に有効活用します。

 そして、蓄積された計測データと飼育・出荷判断データの相関性を導くことで、熟練作業員のノウハウを見える化した知見の継承、適切な時期での出荷に役立てていきます。
 なお、深度センサーを使用して飼養豚を最大50頭同時に計測することはNTT東日本として初の試みとなります。

<実施概要イメージ>

(リンク »)


3.実施期間
 2021年6月7日から2022年3月末まで(予定)

4.実施場所
 有限会社臼井農産・豚舎 (神奈川県厚木市飯山3575)

5.各社の役割
 ◆有限会社臼井農産
  実験フィールドの提供、豚衡機計測による肥育豚体重情報提供、AIカメラ利用評価、体格
  (肉質)に関する評価・アドバイス

 ◆NTT東日本
  通信機器の設置・管理、実証実験の遂行における総合的な支援

 ◆株式会社コーンテック
  AIカメラによるデータ収集・蓄積、体重・体格・肉質の解析・精度向上、実体重との差異確認およ
  び教師データ化、機器検証情報の提供

6.今後の予定
 本取り組みにて集積したデータを活用 (AI等による分析、活用等)し、臼井農産は最高品質の豚肉の提供を目指していくとともに、NTT東日本とコーンテックは、神奈川県内における養豚業へのIoTサービス導入のサポートを実施していくほか、各種連携等により養豚業の発展に向けた新たな仕組みづくりを検討していきます。

7.本施策に関するお問い合わせ先
 有限会社臼井農産
 TEL:046-241-7462

 NTT東日本 神奈川事業部 地域ICT化推進部 平下、川畑、後藤、土屋
 Mail:ict-kanagawa-ml@east.ntt.co.jp

 株式会社コーンテック 岩井、植田
 Mail:info@corntec.jp


【参考】
本件実証フィールド・有限会社臼井農産について
 臼井農産は神奈川県厚木市で開業して50年余の養豚場、うすいファームではその豚肉の直売を行っています。また、“幸せと、笑顔になれる豚肉を”テーマに生産から販売まで 一貫したプロセスに取り組み、豚肉の品質管理・向上を目指しています。

◆臼井農産(農場)
 “幸せと笑顔になれる豚肉を”目指して餌から飼育法までこだわり、愛情を込めて育てております。

◆臼井ファーム(直売所)
 養豚農家の直売所として、地域の皆様に喜んでいただける安心・安全でおいしい豚肉をお届けしておす。

◆有限会社臼井農産URL
(リンク »)


AI技術提供・株式会社コーンテックについて
 コーンテック社は、AI/IoT/ICTをフル活用することで、飼育中の豚の「体重」「外気温」「CO2」などをデータとして収集これまで経験や勘に基づいていた良質な肉になる豚の特徴や病気発生の予測など、人に頼る現状を変え、人手不足という問題を解決し、良質な豚を飼育する為の省力化・効率化、病気の早期発見を実現し、持続可能な養豚を目指します。
 
 また、同社が提供する自家配合プラント事業は、「自家配合プラントの構築」と「飼料マネジメント」を畜産農家ごとにコンサルティングし、畜産における「手間」と「コスト」の削減を行っています。

◆株式会社コーンテックURL
  (リンク »)
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