COVID-19によりオンライン授業が余儀なくされているが、これまでオンライン授業では試験での不正行為を防止する有効な手段がなかった。このたび、神奈川工科大学先進AI研究所の上田麻里准教授らは、AIを用いた音による異音検知によってカンニングなどの不正を発見できる新技術を開発した。
現在、多くの大学では新型コロナ感染予防のため、オンライン授業が行われており、試験もオンラインで実施されている。オンラインでの試験では試験室のように人による監督ができず不正の防止が課題となっていた。カメラによる監視という方法もあるが、死角が多く十分な監視ができないという問題があり、また米国では自宅が覗かれることなどからプライバシーも問題となっている。
この問題を解決する方法として、神奈川工科大学先進AI研究所の上田麻里准教授らは、カメラを用いない音認識によるカンニング検知システムを開発した。このシステムは、試験環境において発生する音をディープラーニングにより学習させ、不正の疑いのある音を異音として検知するシステムである(図:システム概要)。
現在、同大のオンライン試験で試験運用中であり、不正行為に起因する音の検出が可能であることともに、学生へのアンケートからは音による監視により被監視感が強くなり、不正の抑制効果も大きいことがわかった。
本研究成果は7月3日(土)開催の神奈川工科大学先進AI研究所ワークショップ(下記URL参照)にて紹介される予定である。
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