名城大学(名古屋市天白区)はこのたび、ノーベル賞記念展示室をリニューアル。7月20日から一般公開を開始した。今回新たに、2019年にリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した吉野彰終身教授・特別栄誉教授の展示エリアを増設し、「赤崎・天野・吉野ノーベル賞記念展示室」と改称。展示室には、3名のノーベル賞受賞者(赤崎勇特別栄誉教授・天野浩特別栄誉教授、吉野彰終身教授)の研究内容紹介のほか、ノーベルメダル・証書のレプリカ、教授らがスウェーデン・ストックホルムのノーベル博物館に寄贈したものと同様の品が展示されている。
名城大学は2017年3月、天白キャンパス校友会館4階に「赤崎・天野ノーベル賞記念展示室」をオープンした。これは、ノーベル賞受賞者の研究内容を紹介し、受賞の栄誉を称えるために設立したもの。青色LEDの発明で2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇終身教授・特別栄誉教授(2021年4月死去)と天野浩特別栄誉教授の研究内容を紹介し、ノーベル賞メダルと証書(いずれもレプリカ)などを展示している。
このたび同展示室に、リチウムイオン電池の開発で2019年ノーベル化学賞を受賞した吉野終身教授のコーナーを増設。「赤崎・天野・吉野ノーベル賞記念展示室」としてリニューアルオープンした。
ノーベル賞受賞者たちは、ノーベル博物館に受賞内容にかかわる展示品を贈る慣例になっており、展示室では寄贈品と同様のリチウムイオン電池の試作品第1号や、研究過程で吉野終身教授が書いた旭化成社内の月報のレプリカなどを公開している。
一般公開に先立ち、7月19日にはオープンセレモニーを開催。小原章裕学長が「この展示室では、吉野先生をはじめ、故赤崎先生、天野先生の偉大な功績をあらためて認識するとともに、世界的な研究者の熱意をひしひしと感じることができる。研究者を目指す学生には励みになる。一般の人には日本人の活力をしっかりと感じていただけたらと思う」とあいさつした。
これを受けて吉野終身教授は「3人のノーベル賞受賞者が一堂に会しての展示はめったになく、誇りに思う。カーボンニュートラルに向けて世界中が動き出している。技術のイノベーションは必須で、赤崎先生と天野先生のLEDはまさに必須の研究だ。蓄電デバイスのリチウムイオン電池は重要な役割を果たしていかなければならない。一般の方々、特に子どもたちがここで時代の流れを感じ、感銘を受け、モチベーションになってほしい」と述べた。
ノーベル賞受賞者には、メダルのレプリカを1人3個まで作る権利があり、吉野終身教授はそのうちの1個を同大に寄贈。セレモニーで、吉野終身教授自らメダルのレプリカをガラスケースに納めた。また、同じケース内には証書のレプリカも納められている。
展示室は7月20日から一般公開されており、誰でも自由に見学可能。開室日等は下記を参照。
●赤崎・天野・吉野ノーベル賞記念展示室( (リンク ») )
住所:〒468-8502 名古屋市天白区塩釜口一丁目501番地 名城大学校友会館4階
開室日:月曜日〜土曜日(講義日に準ずる)
開室時間:10時〜16時
アクセス:地下鉄鶴舞線「塩釜口/名城大学前」駅下車、1番出口徒歩約4分
■展示室リニューアルに関するニュース(名城大学HP)
(リンク »)
※赤崎勇特別栄誉教授の「崎」は、正しくは「たつさき」
▼本件に関する問い合わせ先
名城大学渉外部広報課
住所:愛知県名古屋市天白区塩釜口1-501
TEL:052-838-2006
FAX:052-833-9494
メール:kouhou@ccmails.meijo-u.ac.jp
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