東日本電信電話株式会社北海道事業部(北海道事業部長阿部隆、以下「NTT東日本」)は、国立大学法人北海道大学(総長 寳金 清博)、岩見沢市(市長 松野 哲)、およびNTTグループ3社※の産官学包括連携にて社会実装に向けて取り組んでいる「5Gを含む地域の無線通信ネットワーク等を活用し、距離が離れた複数拠点(圃場)かつ複数台のスマート農機を1つのセンターで一括遠隔監視制御するモデル」の公開実証を実施いたします。なお本公開実証は当初8月11日に実施予定でしたが、荒天の影響により実施を延期していたものです。
※日本電信電話(株)、(株)NTTドコモ、東日本電信電話(株)
1.背景と目的
農業の担い手減少や高齢化の進行など労働力不足が深刻化する中、国内の農業生産を維持・拡大するためには、農作業のスマート化による省力化や生産性の向上等が大きな課題となっています。当社は北海道大学や岩見沢市と共に産官学包括連携の枠組みや岩見沢市スマート・アグリシティ実証コンソーシアムを通じて、総務省・農水省の関連実証事業を含め、ローカル5Gを含む5G技術を活用したスマート農業技術の更なる高度化実証を進めて参りました。この度、5G技術およびICT等を活用した生産性の拡大・価値向上の気運の高まりを受け、これら技術の社会実装および農業分野におけるSociety5.の実現を加速化することを目的とし、最新技術の実証を公開します。
2.実施日時
2021年10月5日(火)13:30~16:00 荒天の場合順延(10月6日の予定)
3.実施場所
岩見沢市新産業支援センター(北海道岩見沢市有明町南1-29)
監視制御:岩見沢市新産業支援センター
走行実証:岩見沢市内圃場および北海道大学構内農場
4.実証(実演)内容(予定)
①3か所の農地(北海道大学内農場及び岩見沢市内の農場2か所)で計4台の無人走行トラクターを動作
させ、遠隔地にある監視センターにて制御(距離が離れた複数拠点・複数農機の一括制御は今回初
公開)
②無人走行トラクターを農地内倉庫から農道を経由し圃場へ移動かつ農作業実施
③5G技術を用いた映像伝送をはじめとする無人走行の安全性確保技術の紹介
④無人走行トラクターの遠隔“操縦”デモ(遠隔”操縦”は今回初公開)
5.今後の展開
岩見沢市スマート・アグリシティ実証コンソーシアムの取組みを通じて、地域農業を持続可能とするための切り札である「最先端のスマート農業技術」の北海道内への普及、社会実装を推進すると同時に、農業分野以外においてもICT・AI・ロボティクスなど最先端技術を活用した地域産業の活性化やスマートシティ実現による地方創生に貢献していきます。
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