京都産業大学と鳥取県は、2016年に教育・研究を通じた地方創生や地域の活性化を目的とした包括協定を締結し、知事による講演や公開講座などに取り組んでいる。このたび、酒造りの歴史や食文化などの視点から鳥取県を紹介するフォーラム「酒と食文化でむすぶ鳥取と京都」を、京都産業大学むすびわざ館ホールにて開催した。
京都産業大学と鳥取県は、2016年に教育・研究を通じた地方創生や地域の活性化を目的とした包括協定を締結している。これまで、2017年に鳥取県知事による講義や鳥取看護大学・鳥取短期大学の公開講座で本学教員が講義を行うなど、さまざまな連携事業を実施している。
このたび、京都産業大学むすびわざ館において、酒造りの歴史、食文化、酒造、農業などさまざまな視点から鳥取県を紹介する連携フォーラム「酒と食文化でむすぶ鳥取と京都」を開催した。
事前に本学の学生、教員が鳥取県の歴史文化の探求や酒造りについて聞き取り調査を行うフィールドワークを実施。本学文化学部の笹部昌利准教授がコーディネーターとなり、酒と食文化を中心に、講演者それぞれの視点から鳥取と京都を酒と食文化でむすぶトークセッションを行った。
フォーラムでは笹部准教授が「鳥取と京都産業大学の教育との関わりについて」と題し、連携の経緯とともに、企画の端緒となった自身の鳥取藩研究について紹介。講演では、はじめに、本学文化学部の村上忠喜教授が「酒造文化の諸相―鳥取と京都―」と題して、「酒造」を文化として捉え、文化財行政や酒造用具をめぐる民俗学的視点も含めて解説。その後、鳥取県立博物館の大嶋陽一主任学芸員が「江戸時代の鳥取藩の酒づくり」と題し、江戸時代における鳥取藩領の酒造のありようと、藩士による酒の嗜み方について解説された。つづいて、山根酒造場の山根正紀代表取締役より、「鳥取のお酒の特徴」について、骨太な味わいの鳥取のお酒を醸し続けることの意味について講演があり、最後に鳥取県産業技術センター食品開発研究所の茂一孝上席研究員より、鳥取県独自の酒造好適米「強力」について、一度消滅しながらも、復活を遂げた「強力」による酒造の現状について解説された。
トークセッションでは講演内容の深掘りがされたが、参加者からの「鳥取の酒に合う食事はなにか」との質問に、山根氏が「鳥取の純米酒はいうなれば米の出汁。素材の良さが染み出た出汁によって調理された料理に一番合う」と回答し、極めて示唆的であった。
京都産業大学は、今後も鳥取県と連携し、就職支援、魅力創出・再発見による地域振興、京都産業大学の教育・研究・社会貢献活動を目指していく。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
関連リンク
・包括連携協定先との取り組み 鳥取県
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