【深セン(中国)2022年11月8日新華社=共同通信JBN】2022年Qianhai Global Investment Promotion Conference(前海世界投資振興会議)が11月8日、中国の深センで始まった。会議でサービス産業支援の幅広い奨励策が提供されるQianhai Global Service Providers(QGSP、前海世界サービスプロバイダー)プログラムが発表された。前海当局によると、このプログラムでは毎年、10億元もの産業支援資金と、20万平方キロを超す産業用地が提供される。2025年までに世界の300以上の近代的サービスプロバイダーが進出し、近代的サービス分野で1000億元超の付加価値を達成することが見込まれている。
前海の事業環境の最適化が続いているのを受け、ますます多くの企業が改善状況を認識し、この地区を理想的な事業対象地として捉えるようになった。SC Venturesの代表は「前海に新規オフィスを設立するPE(プライベートエクイティー)企業の数が急激に増えてきた。その結果、われわれはこれまで以上に顧客やパートナーとより頻繁に、便利に、また効率的に連絡が取れるようになった。われわれは、香港やマカオ、それに海外からの多くのスタートアップチームが前海に引き付けられていることに気付いた。これはとりわけ、前海の完璧なオフィスと生活状況、優れた科学・技術革新状況、公平な市場機会によるものである。こうしたことにより、われわれにはより傑出したスタートアップチームに、より接近する機会がもたらされている」と語った。
前海は、事業や金融、知的財産、その他の重要な分野における紛争を解決するための成熟した多層的、専門的司法制度を発展させてきた。また国際商業上の調停と外国法の確認を一体化する革新的な調停プロセスも探究してきた。特にこのためにShenzhen Qianhai International Commercial Mediation Center(深セン前海国際商業調停センター)とBenchmark Chambers International & Benchmark International Mediation Center(国際ベンチマーク会議所&国際ベンチマーク調停センター)が設立された。
才能ある人材への企業の緊急な需要を満たすため、前海はInternational Talent Hub and International Talent One-stop Service Center(国際人材ハブ・国際人材ワンストップサービスセンター)を設立し、建設工学や租税など16の分野における香港とマカオからの有資格専門家が前海での業務を登録できるようにした。さらに前海は行政サービスや事業サービスなど451項目にわたる国際人材向け総合サービスも提供している。優れた科学者や技術者など、6つのタイプの高度人材職向けにカスタマイズされたサービスも提供している。
投資と貿易を簡素化し、金融と適法化における革新を加速し、人材管理における試験的プログラムを策定する上での改革を深化させることにより、前海は投資とビジネスベンチャーにとっての肥沃な地域となった。
SC Venturesの代表は「前海は会社設立や市場アクセス、投資領域、外貨決済、効率的通関手続きなどの分野でQFLP(適格外国人有限責任組合員)企業を支援する極めて優れた政策を提供している。その結果、前海の有資格部局の支援により、QFLP管理企業の設立ですべてのことが順調に進んだ」と語った。
前海で長年、物流に携わっているLF LogisticsのOwen Wang副社長(運用担当)は「税関と前海当局の支援のおかげで、LF Logisticsは2015年にQianhai Free Trade Zone(前海自由貿易区)に入って以降、ほぼ毎年収益を倍増させてきた」と述べた。
前海当局のLiu Guilin副局長は、世界各地からの専門家らがこの地に会社を設立するのを奨励するために、前海は将来に向けて人材と投資の誘致促進を続けていくと強調した。それを受けて前海は、人材開発のための総合的な支援を提供し、事業成長への大きな機会を積極的に創出していく。
ソース:Authority of Qianhai Shenzhen-Hong Kong Modern Service Industry Cooperation Zone
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