マークフォージド社、カーボンファイバー3Dプリンタ向けのCAEシミュレーションソフトウェアを発表
CAEシミュレーションソフトウェアで、マークフォージド社製のカーボンファイバー3Dプリンタで造形されたパーツの強度予測が可能に
マークフォージド・ジャパン株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:トーマス・パン)は、「分散型ものづくり」で製造業を強靭にすることを提唱するマークフォージド社(米国)のアディティブ製造(AM)ソフトウェア、Eiger™(アイガー)に強力な新機能、Simulation(シミュレーション)を導入したことを発表しました。
このCAEシミュレーション機能を使用することで、長繊維カーボンファイバーを付加して3Dプリントした場合のパーツの強度と剛性の予測が可能になりました。本ソフトウェア機能は、2023年4月までは無料で使用可能となっており、それ以降は有償サブスクリプションとして提供されます。
専門知識と時間を要する解析が必要な従来のソフトウェアツールとは異なり、Simulationは、3Dプリンタユーザー向けに使いやすく設計されており、既存ユーザーにとって使い慣れたEiger™のスライスおよびプリントのワークフローで動作します。Simulationの対象パーツに、アンカーと荷重面を特定し、荷重、安全係数、最大たわみ値などを入力するだけで、パーツの強度と剛性のシミュレーション結果が確認できます。
マークフォージド社の社長兼CEOであるシャイ・テレムは、次のように述べています。「Simulationによって、当社のお客様は、極めて重要な金属部品を、連続カーボンファイバー強化技術を使用して3Dプリンタで製造された高強度なパーツと、安心して置き換えられます。このシミュレーションソフトウェアによるイノベーションは、工業部品を必要な時に必要な場所で製造する『分散型ものづくり』という当社の使命の中核をなすものです。」
ユーザーのケーススタディ:ラーセン・モータースポーツ社(米国)は、時速280マイル(時速約450キロ)を超えるジェットエンジンのドラッグレース用の車両を製造しています。純正のアルミ製のハンドルは、受賞歴のあるドライバー・ジョゼット・ローチ氏の手よりもはるかに大きな形状になっており、安全性とパフォーマンスが確保できないことは明確でした。ラーセン・モータースポーツ社は、マークフォージドの同シミュレーションソフトウェアを使用して、連続カーボンファイバーで強化した複合ナイロン素材の Onyx™の機械特性をベースに、アルミ同等の強度を持つハンドルの設計を行い、3Dプリントでシミュレーションどおりのハンドルを作ることに成功しました。ラーセン・モータースポーツのオペレーションディレクターであるブライアン・トッチ氏は、次のように語っています。「以前のように、連続カーボンファイバーの比率を変えながら、10種類ものパーツを製造して検証する必要はなくなりました。これからは、シミュレーションで最適化ができるようになりました。」
マークフォージド社について:ニューヨーク証券取引所に上場するマークフォージド社(NYSE: MKFG)は、工業生産をオンデマンドで必要な地点に提供することで、製造における靱性と柔軟性を高めています。信頼性が高く、インテリジェントで使いやすいアディティブ製造の統合プラットフォームである当社のデジタルフォージにより、あらゆるメーカーがいつでもどこでも堅牢な最終用途部品を金属と樹脂複合素材の両方で作製できるようになります。日本を含めて世界70カ国以上の10,000社以上のお客様がデジタルフォージを利用して、サプライチェーンを強化しながら、従来の製造における限界を克服しています。マークフォージド社はマサチューセッツ州ウォータータウンに本社を置き、プラットフォームを支えるハードウェア、ソフトウェア、材料の設計開発を行っています。詳細については、www.markforged.com をご覧ください。
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ユーザーのケーススタディ ラーセン・モータースポーツ社(米国)
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